今年の3月4月の水道使用量の通知(兼請求書)が来た
もっとも使用量はm3単位までしかプリントされてないので、小数点以下の数字はわからない。12.5以上〜13.4以下なら13m3だ。変動がその範囲内なら数字は変わらない。我が家の場合8%増減しないと数字が変わらないから、ちょっと節水したくらいでは効果があったかどうか分からない。
それを聞いて、平常ですねとか、異常なしですねと言われるとつらい。
■まず新型コロナウイルス流行の影響を書く。
新型コロナウイルス流行は2020年明けから、ダイヤモンドプリンセス号で始まった。すぐに国内でも感染者が見つかり、2月頃から感染拡大防止のため、様々な行動を自粛することになった。私は2020年2月からフィットネスクラブに行くのを控えた。
更に4月7日から緊急事態宣言による規制が行われ、公共や民間の様々な施設の営業が規制された。フィットネスクラブは営業中止となり、公共施設も図書館をはじめ公民館や体育館も閉鎖され、近隣住民に体育館を貸し出していた小学校も貸し出し中止となり、スポーツクラブも文系のクラブも活動休止となった。
第1回の緊急事態は5月24日に解除されたが、その後も断続的に緊急事態や蔓延防止措置が何度も出され解除された。現時点第6波
私は国内でコロナ感染が広まってから2年以上、2022年5月の現時点までジムやスタジオの運動はせずにプールのみとしている。
ジムとスタジオでの運動をしないというのは、ひとつはマスク着用が義務であり、マスクをしてランニングマシンとか動かない自転車をこぐのは呼吸がかなりきつい。そこまで無理をしたくはない。
もうひとつは、運動後に利用した人が機器や床などを消毒しなければならないことだ。ふきんに消毒液をつけて機械やマットを拭くのは結構大変だ。もちろん操作部とか座面などは以前から利用後に拭くことはしていたが、消毒液をつけて機械全体とかマット全体を拭くのは結構大仕事になる。まして不完全な作業をすると注意される。面倒くさいことはしたくない。
他方、プールは身体が接触することはまずないことから、プール室内での会話は禁止されたほかは従来と変わらない。
ということで私はコロナ流行以降はプールだけにしている。
つまり私の場合の洗濯物の変化は、普段着用する下着・シャツ・靴下などと水着は変わらず、ジムで着ていたスポーツウェア上下の洗濯がなくなったことになる。
家内は現在でも使用が規制されている施設があるため、従来の週5日でなく週3日しか運動していない。その結果、家内の洗濯物は、通常来ているものは変わらないが、スポーツウェアは週5着から3着に減った。
もちろんそれは一昨年(2020)時点から減っているので、2021年に「節水」を書いた時点では既に反映されている。
では新型コロナウイルス流行によって減った我が家の水道水の量は、いかほどになるだろうか?
我が家の全自動洗濯機の取扱説明書を見ると、洗濯前に洗濯機がドラム内の重量を測り、それによって水量を決定するとある。
取説では洗濯物の重量と水量はリニアではなく、洗濯物の重量に応じて水量は段階的に変化する。
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注:正しくは質量だが、分かりやすく重量とした。
デフォルトの設定では重量の階段が上下しないと、水量は変化しない。
例えば毎日4kgの洗濯物であればデフォルトでは40Lと設定される。洗濯物を2割減らして3.2kgにしても、洗濯に使用する水量は上表から40Lで変わらない。
現時点衣替えなど前日着用したもの以外を洗濯するなど非定常なとき以外は、毎日の水量表示は40Lだ。
マニュアルで水量の増減は可能だが……連続的でなく段階の選択しかできないが……水を減らしても問題ないかどうかは分からないので、我が家ではマニュアルで水量を調整していない。
注:洗濯前に洗濯機が洗濯物の重量を把握した結果、表示されるのは洗濯物の「重量」でなく、洗濯に使用する「水量」である。
我々ユーザーは洗濯機が「水量40L以下」の表示ランプが点灯するのを見て、洗濯物の重量が2〜4kgなのだろうと推測するしかない。
残念ながらこの洗濯機の仕様では私がジムとスタジオでの運動を止めても、家内のスポーツが週5日から3日に減っても、洗濯に使う水は減らなかったようだ。
水量が連続でなく階段状なのは機構的な制約なのかもしれない。この階段は2kg刻みで等差数列で、比率を考えると210%、125%、128%、108%ととんでもなくメッシュが荒い。洗濯物の重さが14倍になっても水量が3.7倍では重量を減らして水を減らすという方法そのものが不適のようにも思える。
これもまた機構的あるいは洗濯する上での制約かもしれない。となると洗濯水量の削減は、洗濯する方法ではなく、洗濯機の改良が最優先かもしれない。
では昨年「節水」を書いた以降に、使用量を減らそうとトライしたことと、成果を書き記す。
■洗濯機
今年初めに家内は洗濯機で使う洗剤を、すすぎ2回のものからすすぎ1回で良いのものに変更した
「すすぎ1回で良い」と書いたが、実際にそうなのかどうかは我々はわからない。すすぎ1回で大丈夫と宣伝していること、洗剤が入っているポリ袋にすすぎ1回と表記されているというだけだ。
ただ、すすぎの良し悪しはあったにしろ、すすぎ回数が減ったのは事実であり、水道水使用量は間違いなく反映されるはずだ。
前述したように我が家の洗濯物はほぼ毎日、洗濯前に洗濯機が表示する値は「2kgを超え4kg以下」である。このときの1回の水量はデフォルト(標準あるいは初期設定)で40Lとなる。
なお我が家では、フリルがあるとか生地が特殊なもの以外はスポーツウェアであろうと水着であろうとすべて機械にお任せの標準コースである。私は一度水着が家内の衣類に使われているマジックファスナーがひっつき、生地がボロボロになった経験があるから水着は洗濯ネットに入れて自衛している。
もちろん、洗剤を変えてからは「すすぎ選択」をデフォルトでなく1回にしている。
洗濯機の水使用は洗濯とすすぎに標準水量使うことになる。従来は洗濯1回、すすぎ2回だったが、現在は洗濯1回すすぎ1回にしたので、洗濯を1回でその差額すすぎ1回分の40Lが減るはずだ。
もちろん毎日洗濯するといっても雨の日は洗濯中止だ。ただ雨の日に洗濯しなくても次の晴天の日に洗うわけで、洗濯回数は変わらない。無理すれば二日分の洗濯物が一度に入るかもしれないが、我が家はなにごとも無理しないという思想が徹底している。
よって洗剤変更による月の水削減は
40L×30日=1200L=1.2m3
となるはずだ。
これは大きい。13m3だったのだから9%減、月使用量は12m3になるはずだが……結果として水道使用量は全く変わっていない。まさか水使用量が1割減っても水道メーターは変わらないのだろうか? これは水道メーターの精度から言ってありえない。
過去半年間に水道メーターの交換はなかったから、測定値に偏りがあったとしてもその影響はないはずだ。
すすぎを2回から1回に減らしても、まるまる40L減らないのだろうか? それとも元々40Lの計量が当てにならないのか? あるいは別のところで水使用が増えているのだろうか?
減らない原因が全く想像つかない。
■お風呂
お風呂で使う水は毎日湯船に入れる水と、風呂掃除の水になる。風呂掃除は毎日湯船と周辺を洗うのと、我が家では2週間に1回ユニットバス内部全体を洗っている。
湯船に入れる湯量は前回も書いたように、人が肩まで浸かる量が必要で、湯船のサイズ・形状で決まってしまう。そして湯船交換は大金がかかり簡単にできない。
では風呂掃除で使う水を削減できるか?
毎日の風呂掃除も、2週間に1回の風呂掃除も私担当だ。使う水を減らすにはどうしたらよいか考えた。
風呂掃除とは結局きれいにすべきところをを濡らして洗剤を付けてこすって汚れを落とし、最後に洗剤を水で流すことに過ぎない。使用する水を減らすには、濡らす水を減らす、洗剤を流す水を少なくすることしかない。もちろん汚れを落とすことは必要条件だ。
ということで今までシャワーを強くして流していたのを、中間くらいにして洗うようにするのと、濡らす時間、洗剤を流す時間を短くしてみた。あまり水流を弱くすると、上向けにしたとき天井近辺まで水が届かないとかいろいろ支障がある。
我が家のシャワーヘッドは圧調整などなく、変化できるのは水量だけだ。天井に水を届かすには水流を多くするしかない。
最初にシャワーでバスタブを濡らすのを短時間にしようとしてみたが、人間の手足の動きはそんなに速くできない。いろいろしてみたが結局水流を細くするくらいだ。
次の表くらいしか条件を変えることができなかった。
現行/試行 | 現行 | 試行 | ||||
状況 | シャワー時間 | 水流 | 使用水量 | シャワー時間 | 水流 | 使用水量 |
日々の風呂掃除 | 50秒 | 8.3L | 50秒 | 中 | 5.8L | |
2週間に1回の掃除 | 5分 | 強 | 50L | 変えられない | 変えられない | 50L |
注:シャワーの水流「強」は最大のときで、中は目視で強さが半分くらいのとき
メーカーの解説では強の場合で10L/分、中で7L/分(注4)
1月の水量削減=(8.3L-5.8L)*30日+(50L-50L)*2回=75L
年間900L削減になり水道料金は1m3で17円だから、年間15.3円(月1.3円)削減
もう考えるまでもない。
正直言ってこの程度の削減なら、従来の風呂掃除で問題なかった実績を踏まえれば、水量を減らすことによる汚れの落ち具合悪化を考えると従来のままが良いと判断する。
なお根本的なことだが、浴槽に浸かるのを止めてシャワーにするという選択もあるわけだが、家内は浴槽派でシャワーの選択はない。家内が浴槽で私がシャワーでは水量増加してしまう。
■食器洗い
我が家には食洗機がビルトインされているが、めったに使わない。なぜなら夫婦二人では使う食器が少数だ。
朝食なら大きめの仕切りのある皿に、パン、サラダ、卵焼きなどとコーヒーマグあるいはジュースならコップだ。夕食なら、お茶碗、お椀、おかずの皿大・小2個それにお箸。
2人いるからそれが2セット。手で洗って数分である。
食洗器を使うなら、汚れを見てひどいところは手洗いして食洗器にセットして、寝る頃までシューシュー音がしているなんて使うメリットがあるとは思えない。
小さい子供がいて食器が多数あり、ご飯を食べたら子供を風呂に入れないと……というご家庭なら便利だろうけど、大人二人暮らしには不要だ。
というわけで手洗いを前提に水使用量を減らすことを考えた。
昔、水道のない時、井戸から組んできた水を桶に入れ使用した食器をそこに漬けておいて洗って最後にきれいな水ですすいでいた。家内の家では上流にある泉から長いホースで水を引いてきて、それを飲用水にしていた。なにしろ家内の家より上には山頂まで人家がなく、家畜を飼ってもいなかったから大腸菌汚染もない。常に流れてくる水で食器を洗ったりコメを研いだりしていた。夏でも足をつけていると、冷たさで数分で震えが来た。
そんなことを思い出し、大きめのボウルに食器を入れて洗って、蛇口を絞ってすすいでみました。
確かに蛇口からジャージャー流すより使用する水は少ないけど、どっちにしても数リットルのことなんだよね。余計なことをせずに今まで通り洗ってすすぐということにした。
まあ気は心、蛇口からの水流は少し弱めにしたけど。でも元々たかが知れているから、水量を減らす意味はないだろう。朝晩の食器洗いの水が、5Lから4Lになったところで地球環境には影響なさそうだ。
■トイレ
我が家のあるマンションは10年前新築時には当時では標準の便器 で、使用水量は大8L、小6Lである。2021年時点では大4.8L、最新型では3.8Lとなっている。
毎日夫婦二人で大1回小7回として、水道使用量の差額は
年間水道使用量の差={
年間水道使用量の差=13,578L=13.6m3
水道料金は年200円(月17円)となる。
便器とタンク更新で30万円くらいになるから、減価償却するには1500年(笑)
よくタンクの中に水を入れたペットボトルを沈めて、排出する水量を減らすことを勧める雑誌やウェブサイトがあるが、危ないこと
トイレも改善の余地はなさそうだ。
■洗面
顔を洗うとき、私は両手で水をすくえばおしまいだ。
家内も水を出しながら何をするということはない。毎朝 鏡の前でお化粧に時間はかけているけど、水は流していない。
歯磨きも同様だ。私は結構長く歯磨きするが、歯磨きする前に水をつけない。
家内は行儀が悪いかもしれないが、歯磨きに時間をかけるのでソファに寝転がってテレビを見ながら歯磨きしている
このように我が家ではそもそも洗面所の水の使用量は極めて少なく、節水の余地はない。
本日の研究報告
【結論】
いろいろやってみたが、結果は何もしないのと変わらなかった。
【今後の対策】
水道に関する基本方針は、無駄に水を使わないということだけでよろしいだろう。
そして今後、洗濯機や便器が故障したときは、その時点で環境性能を調査し、費用対効果が優れているものを採用することにしよう。
注1 | ||
注2 | ||
注3 | ||
注4 | ||
注5 | ||
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注7 |
歯磨きは何分すればよいかという論は多々ある。10分以上必要とする人もいるし、最低でも5分程度という。5分も歩けば400m以上の距離になる。普通の人はそれほど時間をかけていないだろう。 なお歯科疾患実態調査によると、歯磨き所要時間で多いのは2011年の厚生労働省調査では「一回1〜3分未満」だった。 【アンケート】あなたは1日どのくらい歯をみがきますか? 以前は厚生労働省が「歯科疾患実態調査」で歯磨き時間を調査していましたが、なぜか現在は歯磨き時間が調査項目からなくなっています。 ![]() |
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