第4回目の、家庭の事例を基にしたISO要求事項解説です。
解説じゃなくて
責任とか権限とかよく聞く言葉です。意味はお判りでしょうか?
責任と権限って何が違うのでしょうか? 並べて書くのだから違うはずだよね? それとも四字熟語で一つの意味なのでしょうか?
政治家が悪さしたなんて騒がれると、テレビで「責任は? 権限は?」と叫ぶレポーターやアナウンサーがいますが、彼らも意味を理解して使っているのでしょうか?
「不倫した責任をどう考えてますか?」と「生まれた子供の責任は?」
上記の文章の前後の「責任」はどうも意味が違うようです。前者は原因であり後者は結果のようです。
同じく責任者といっても、何かを決定できる人の場合もあるし、問題が起きた時責められる人もいます。責任といってもひとつじゃないようです。
おっと、ISO規格の「責任や権限」と国語辞典の「責任や権限」が同じ意味かどうかといえば、それは違います。
ISO規格は原文が英語ですから、それを日本語に訳したJIS規格に書かれている責任や権限の意味を調べるのに国語辞典とか広辞苑を引いてもダメです。意味を知るには元々の語の意味を英英辞典で調べなければなりません。
英英辞典なんて持ってないよ……そう心配することはありません。アメリカのGoogleでISO規格の原語であるresponsibilityやauthorityを入れてググってもよく、meaning of responsibilityと入れてググるのもあり、あるいはGoogleにonline English-English dictionaryと入れてオンライン英英辞典を探して、そこで意味を調べる方法もあります。
まずはオンライン英英辞典で調べてみましょう。
初歩的なLongman dictionaryを使いました。
訳すまでもない平易な文章ですが、訳はすべておばQであります。
Responsibility | ||
1. | a duty to be in charge of someone or something, so that you make decisions and can be blamed if something bad happens あなたが決定して問題が起きた場合に対処する義務 |
|
2. | blame for something bad that has happened 悪いことが起きた時の責任 |
|
3. | something that you must do as part of your job or duty あなたがしなければならないこと |
|
4. | something that you ought to do because it is morally or socially right duty 道徳や社会的からみて行うべき義務 |
|
Authority | ||
1. | the power you have because of your official position 就いている地位に付属している権力 |
|
2. | an official organization or a government department that has the power to make decisions, and has particular responsibilities 決定や対応をする公的機関 ⇒ 官庁・自治体などの代名詞に使われる |
|
3. | someone who knows a lot about a subject and whose knowledge and opinions are greatly respected 特定の事柄について知識があり意見が尊重されている人 |
|
4. | official permission to do something なにごとかをする公的な許可 |
次にちっと違った切り口から見てみましょう。Responsibilityの語源は何でしょうか?
これもアメリカのGoogleに「origin of responsibility」と入れてリターンすれば一瞬で語源を説明するサイトが並びます。
元々はラテン語の動詞respons(応答する、答える、(担保などの)見返りに約束する)にable(できる)が付いて、それに接尾辞ityが付いて名詞形になり、フランスを経由して英語になったとあります。単純にResponsibilityをresponse + abilityと考えても同じです。
要するに、命令を受けたら従うこと、やらなければならない仕事、しなければならないことなのです。実行しなければならない義務でしょうか。日本語で言うなら実施責任ですね。
下級の会社員は権限ありませんが責任はあります。だって月給もらっているんだから。
ではAuthorityの語源はどうなのでしょう。
それは12世紀にフランス語のautorite(権威ある言葉、聖書の言葉)が英語に入ってきたのだが、16世紀頃にはauthentic(本物の、本場の)と混用されてauthorityと綴るようになり、意味は「反抗できない権威」となったそうです。
スペルを加減するとは、いい加減なことがあるものです。
下記の計算式は合っているでしょうか?
a | u | t | o | r | i | t | e | 権威ある言葉 | ||||
+ | a | u | t | h | e | n | t | i | c | 本物の | ||
a | u | t | h | o | r | i | t | y | 反抗できない権威 |
なんとなく責任と権限の違いが見えてきたでしょう。いや日本語ではありませんね、英語のresponsibilityとauthorityの違いがわかったでしょう。
responsibilityとは「命令されたことをしなければならない」という意味で、authorityとは「命令する権力」とか「決定する権力」という意味です。
通常の会社において権限は、業務命令権と呼ばれる。
これも大きく二つに分けられ、労働契約締結によって自動的に発生するものと、労働契約に明記し合意を得て発生するものがある。
前者を労務指揮権と呼び、業務遂行に関する指示や命令をする権限で、必ずしも明示しなくても会社はそれらの指示命令ができる。例えば健康診断は法令で定まっているから、会社は労働者に受診を命じることができる。
後者の業務命令権は、労働契約の際に労働者の合意を得て締結する。例えば、海外出張に行くこと、転勤の発生、懲戒などは就業規則等に規定する。
労働者が正当な理由がなく業務命令を拒否した場合、雇用者は業務命令違反として懲戒処分できる。
とはいえ、authorityとこの業務命令権が同一なのかどうかは何とも言えない。
じゃあどの階層から権限を持つのかとなりますが、会社とか業種によって一概には言えません。
一般論ですが最低でも課長以上となるのが普通でしょう。もちろん役職についてなくても会社規則で権限が決めてあれば権限を持ちます。
有名無実でしょうけど、エネルギー管理士とか衛生管理者などは法に基づく権限を有します
エネルギー管理士が平社員でも、名刺にエネルギー管理担当課長なんて肩書付けてますか 😃
そういやぁ〜電気主任技術者も役職に就いていることとかあったような……
忘れてはならないのは日本語の責任とresponsibilityは違いますし、日本語の権限とauthorityも違うのです。元々英語で書かれたISO規格を翻訳したときに、原語に近い意味の日本語の単語をあてたにすぎません。
だから「責任とはこういう意味だ…」と講釈を語るのは間違いです。説明するなら「責任はresponsibilityの訳で、responsibilityとはこういう意味だ…」というのが正しい。
具体例を考えてみましょう。
「それは君の責任だ」と言ったとき、それはどんな意味なのですか?
国語辞典を引くと、責任には二つの意味があります。
1. | 立場上当然しなければならない任務や義務 | |
2. | 何事かを決定できること |
しかしISO規格の要求事項は、「責任」ではなく「responsibility」ですから、その意味は1しかありません。
荷物を運べと言われたら運ばなければなりません。
当然荷物を運ぶとき問題が起きたら、その責任を負わなければならない。しかし荷物を運ぶことが問題であったなら、その責任は命じた人にあります。
会社の規定には、責任とは何かをはっきり記述すべきです。
ではISO規格でAuthorityを持つとあったら、どういうことをするのか? 権限というだけではあいまいです。
Authorityは決裁したり命令したりすることですが、どんなことができるのか、それはどの範囲なのかをはっきりさせておかなければならない。
ISO規格で「権限を割り当て組織内に伝達することを確実にする(4.3)」とあるわけで、会社の規定には「開発部長は決裁された開発計画を達成しなければならず、その達成のために部員に命令し、与えられた予算を消費することができる」とか、あるいはもっと具体的に書いたほうが間違いないでしょう。
多くの企業の決裁権限規定ではそういう具体的な書き方ではなく、「開発部長は開発部を統括する」のように簡単にあいまいに書いているのが多いようです
そしてもちろん書いたものを従業員に、読んで聞かせるなり読ませるなりして知らしめなければ「伝達することを確実」にできません。
「知りませんでした」「聞いてません」という事態を発生させてはならないのです。まあ、現実の企業で管理者の権限、社員の責任を周知徹底しているところなど稀有でしょうけど。
ところでISO規格原文の英単語が和訳されるとき、似たような漢語を当てたものの、元々の意味と違っちゃっているって、そういうのってたくさんありますよね。
ISO規格では「Determine」を「決定する」と訳していますが、日本語の「決定する」とは大きく違います。
「Determine」は「その赤い服気に入ったから買うわ」という決定ではなく、「この化学物質は酸化性であることが分かった」という調べた結果 決定されたの意味。つまり「(誰かの意思で)決定する」のではなく「(必然的に)決る」が正しい。
この辺を理解しないで「環境側面を決定する」ことを審査できるはずがない。いや、理解しないで審査している審査員は腐るほどいるけど…
「Objective」が「目標」になったり「目的」になったり、ISO規格を翻訳された方、ご苦労なことです(イヤミですよ)。翻訳した人は、日本語の「目標」と「目的」の違いさえ理解していないようです。おっとこのときの「目的」は「Objective」であって「purpose」ではないよ、
「aspect」を「側面」なんて訳したのは、意訳どころか誤訳でさえなく、全くの見当違いという気がするが、いかがなもんでしょう?
私はISO規格ではなくJIS訳を読むときは「側面」を常に「管理しなければならないもの」と心の中で読み替えております。これお勧めします。
くどいようですが、ISO規格を翻訳したJIS規格で「権限」とあるのは「決定できること」と理解しましょう。そして「責任」とは「(命令されたことを)実行する義務」のことです。
ちょっと話を変えます。
「責任と権利は表裏だ」という言い方もありますが……今までの話を聞いてくると、これに引っかかる人がいるから、ほっとけません。
「代表なくして納税なし」というのはアメリカ独立戦争の理念
責任と義務は、国語(日本語)では反対語・対義語とされている。それは正しいのだろうか?
例えば憲法を見ると、国民の権利は生存権、教育を受ける権利、参政権があり、国民の義務には勤労、納税、子に教育を受けさせることがある
どう考えてもそうではない。だって現在の法律では生活保護者は納税してなくても参政権を持つし、それは国民の権利として正しいはずだ。
そして日本国籍があれば参政権は無条件に得られるが、棄権してもあるいはそもそも住民登録しなくても有罪になった事例はない
日本に住んでいて納税していれば、日本国籍がなくても参政権があるという主張もある。ほかの国でそういう理屈が通用するかといえば、そうじゃない。
つまるところ、「代表なくして納税なし」というのはスローガンとしては優秀だが、理屈は間違っている。
ただ当時のアメリカ入植者たちの置かれた条件においては税金を払っていてもイギリス議会に参画できないという不満は当然だった。だって彼らは外国籍じゃなくてイギリス人だったわけだ。だから当初は単に政治に参加できること(それはアメリカでの課税について参画できる権利)だったが、イギリス本国の対応がおかしくて、独立戦争になってしまった。
今気付いたが、日本で外国人参政権を要求する人たちは、アメリカ入植者の立場と勘違いしているんじゃなかろうか 😲
唯一勤労だけが「すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負う」と権利と義務がセットで記載されている。しかし勤労は義務といいながら履行しなくても罰則はない。また就職できなくても国は面倒見てくれない。国は生活保護を与えても仕事は与えない。
これはまあ建前というか、こうなるべき、こうであればいいなあ〜ということでしょう。真面目に権利と義務を考える文章ではないように思います。
昔、真面目に考えたことがあります。⇒ 第27条第1項
これを書いたのは今から21年も前のこと。いやはや、このウェブサイトには20年以上の歴史があるのです。
そのようにいろいろ考えると、責任と権利は釣り合うわけではない。「(日本語の)責任と権利は表裏」ではないのだ。日本国憲法に書かれている責任と義務は、1対1の対応ではなく「してもよいこと・しなければならないこと」のカテゴリーに該当するものをあげつらっただけのようだ。
非常に遠回りしたようだが、そういうことを理解しないと家庭でISO規格を使うとき明後日のほうに行ってしまいます。
家庭でまでISOを使うなんて嫌だなんて言わないで……
では、ともかくいってみましょう。
家庭における責任権限とは具体的にどうだろう?
決裁とくればすぐに思いつくものはお金というかお金の使途、何を買うか買わないかを決めることだろうか。
今の車8年乗ったから今度ボーナス出たら頭にして買い替えようとなったとき、だれに決定権があるのか。もっとも決定権といっても一段階とは限らない。
私がすでに免許を返納し、家内も次回更新で返納することにしている我が家では、もう車を買うことはないだろう。しかし大きなものを買う時の決裁権限は家内にある。何しろ家内が収入と支出を抑えていて、財務大臣と大蔵大臣と総務大臣を兼務しているから。そもそも家電品にしても家具にしても建屋にしても、何が壊れたとか不具合があるとか、家内が一番知っているから家内が決めることに不満はない。
食費の決裁はメニュー次第であるが、メニューの決定についても家内が全権を持っている。
ときどき私は小さな声で「今日の夕飯は鶏の唐揚げなどどうでしょう」とお伺いを立てると「いや、良くないと思う」と力強い答えが返ってきます。
お掃除の実施分担とかいつやるか……我が家ではすべて家内の権限である。実施責任は私にある。
家内も私も予定がない日に「二人でウインドウショッピングをして昼飯などどうだろう」と声をかけると、「いや止めておこう」と家内の決裁が下る。
では私はauthorityと言えるものを持っているだろうか?
戸締り、洗濯、掃除、私側の親戚との義理付き合い……なんかみんなauthorityではなくresponsibilityと思える。
つまりおばQ家のボスは家内で、私は下働きということになる ORZ
いやいや、考えるまでもなかった。
本日の愚痴
えー、こんな文ならいくらでも湧いてくるのですが、少しまともな文章を書こう、お役に立つような……と考えるとなにも頭に浮かんできません。
それは私が不真面目なせいでしょうか、単に頭が悪いせいでしょうか?
注1 |
(1)衛生管理者の権限…労働安全衛生法 第12条 (2)エネルギー管理士の権限…省エネ法 第41条 ![]() | |
注2 |
突っ込みが入るのに備えて書いておくが、私は商売柄、関連会社や取引先の会社規則などをかなり見ていた。(過去形である) ![]() | |
注3 |
No Taxation Without Representationで「代表なくして納税なし」とか「参政権なければ納税なし」と訳される。 アメリカに植民した人たちはイギリスの政治に口をはさめないけど税はタップリとられるということへの反発であり、アメリカ独立戦争のスローガンとなった。代表とは選出した議員(有権者の代表)の意味。 ちなみにこの代表とはrepresentativeである。普通は代表と訳されるが、我々にはなじみ深い管理責任者のことだ。管理責任者とは誰でもいいとか、下級管理者とか平社員でも良いなんていう嘘っぱちを騙る人も多かったが、社員代表ではない。正しくは経営層の代表者である。 ![]() | |
注4 |
日本国憲法 第25条第1項 生存権 第26条第1項 教育を受ける権利 第15条第1項 参政権 第27条第1項 勤労……権利と義務があることを明記してある。 第30条 納税の義務 第26条第2項 子に教育を受けさせる義務 ![]() | |
注5 |
住民基本台帳法、第22条で転居した場合14日以内に届け出なければならないとあり、第52条第2項で無届であれば5万円以下の過料とある。 過去の判例を検索したが、無届だけで有罪となった事例はない。 現実問題として、他の犯罪と組み合わせでなければ転居届をしないことで起訴されることはないと思う。 ![]() |
おばQさま いつも勉強になります,原語にそった解釈というのは重要ですよね。 ResponsibilityとAuthority,ISOを日本語で考えると正確でないのですね。 話が少しそれますが,労働契約でも感じるのはこの二点。 米国では労働契約のResponsibilityとAuthorityを”Job Description”として労働契約で明記するのが当たり前。これが出てこない企業は胡散臭い。 日本の場合には上場している大企業でも見ることは稀。 労働相談のボランティアをしていた時期がありますが,非正規なのに仕事がきつくて賞与も貰えない。 気の毒なのですが,本来 自分がやるべきでない仕事をしている事が多いです。 正規雇用と非正規雇用ならば,Job Descriptionの内容も違うしResponsibilityとAuthorityの範囲も違う。 でも日本企業は,これが不明確な労働契約が殆ど。 労働問題で「同一労働同一賃金」も同根で,同じJob Description”なら当然同じ賃金。 でも日本の企業は,そもそも“Job Description”があいまいだから,非正規が正規より働いて賃金が安いなんて変な事もおきる。本来は労働者の側も,「自分の仕事範囲でないからやらない」というべきなのです。 それを許さない労働環境というのもありますけれど,労働契約って本来はそういうもののはず。 という事で,ISOの世界でも日本語で考えるのがあいまいで誤解を生んでいる事は,労働契約にも共通の問題だと感じました。 |
外資社員様 いつもご指導ありがとうございます。 外資社員様は社長の立場でお悩みがあったでしょうけど、私は平社員の立場で悩むことが多かったです。 生産しているラインでトラブルが起きて、ラインを止めるべきと思っても、いったい誰がその権限を持つのか教えられたことがありません。監督にいえば掛長だといい、掛長にいえば課長だろうとか。先任者も分からないままにいい加減に仕事をしていたんだろうと思いました。 そういうことは多々ありました。そもそも明文化されたものがないのですから、誰なのかわかるはずがありません。 新設備の導入などでは、設備の搬入、設置工事、電気配線くらいはなんとかなりますが、日常点検を定めるのは誰なのか、火気当番の巡回路を変更するのは誰なのか、まったく闇の中。 部品が入らずラインがストップするというので自分が外注から倉庫まで運ぶと、作業場所まで運べとか。自分の仕事とはどこからどこまでなのかということを教えられた(命令された)ことがないのです。 Job Descriptionなるものがあれば、そういう決裁者がわからないとか、自分の仕事の分担などは明確になるのでしょうね。うらやましいです。 まあそんなあいまいな環境下で仕事をして、コミュニケーションがうまく調整能力がある人が出世するという感じですね。まさに日本的経営です。でもそれじゃだめですよ。合理性を重んじる経営とか管理方法の前では戦う前に敗北確定です。 少し前までは40歳若く戻れたら、ものすごい成果を出してやったのにと考えることもありましたが、今は本質的に改善することはちょっと違うと思うようになりました。経験とか知識に頼る管理ではどうあがいてもダメなんです。なにごとも仕組みを作り基準を作り、それでゴリゴリと管理し運営していくという方式であるべきです。 現場作業ではドライバーを右手で取りねじ締めたら白線内にドライバーを置いて……というふうに具体的に作業手順を決めます。 それと同じく、A部署から品質情報の提出を受けてどんな処理をする、どこに結果報告する、異常があった場合どうする、そしてそれぞれの決裁者は誰かとか明文化しないとだめです。管理者不在なら職権継承順を決めておいて……と40年前に戻って思う存分やってみたいですね。 |
いつも更新を心待ちにしておりますふとしです。 「責任と権限」について、私の考えとしては「責任」responsibilityは、誰々は何々を自分でやっても良い、と会社から認められたという責任範囲のこと、 「権限」authorityは、誰々は何々について決裁することが出来る、と会社から認められた決定権のこと、 であるので「責任と権限を決めろ」と言われればそれは、「誰が何をやるのか、誰が決裁するのか、ちゃんと決めてね」と言われているだけのことです。 これが決められてない会社なんてあるのでしょうか?といった感じです。 とはいえ、目の前には 「管理責任者は○○〇について、責任と権限を持つ」 なんて書かれたマニュアルがあるわけでしてどう料理してくれようか、といった状態の今日この頃です。 毎日寒暖差が激しいですが、お身体にはお気を付けください。 |
ふとし様 ご無沙汰しております。もう数年は経っていますよね? responsibilityをふとし様は「何々を自分でやっても良い」と解釈し、私が「何々を自分がやらなくちゃならない」と解釈しましたが、それは同じなのでしょうか? 私は自分の自由になるというより、義務感だけを感じてしまいますが、それは私が被害妄想だからでしょうか? >これが決められてない会社なんてあるのでしょうか? あると思います。というか決めてない会社って多いんじゃないでしょうか? 例を挙げますと、
そんなところは多いと思いますよ。 |
まさか再度不達になってしまっているのかと思い
再送いたします。
お忙しいだけであるならば良いのですが・・
-------- 以下は2022.06.22発信メール ふとしです。 なんとまさか以前にお便りを出させていただいたことすら覚えておりませんでした。 記憶を辿ってみると、10年程前だったかもしれません。 あまりにボケが酷い・・・ 確かに会社の業務は命令を受けて実施するので「自分でやらなくちゃならない」が正しいかもしれません。 私は、日本語英語としてのレスポンスのニュアンスや、なんとなくですが初めての仕事をする時って「そろそろあいつにこの仕事させてみてもいいだろう」って上長に許されてやるようになる気がするので「自分でやっても良い」と解釈してしまったのでしょう。 とはいえ中身にあまり違いは無いのでは、と思います。 被害妄想だなどと仰らずに・・・ 計器管理業務の例についてですが 確かに細かい所で不明確な点はあるかもしれませんが業務の分担などはその時どきで、各自のキャパを見て残業の要否も含めて上長が決める、という決まり(明文化されているか関係無く)さえあれば、「責任と権限」は殆どちゃんと決められていると考えてもいいのではないでしょうか。 「この仕事、実際誰がやるの?」のような仕事があってもその部門長が「Aさんこれ関係詳しいでしょ、これやっといて」と言い、それで仕事が回るようならそれでいい、そんな軽―い感じに「責任と権限」を解釈していました。 ちょっと規格を舐めすぎですかね・・・(汗 |
ふとし様 申し訳ありません。読んだつもり返事をしたつもりでおりましたが、ボケのせいか返事してなかったのですね。すみません。 業務内容を明確にというのはお金の関係があります。ふとし様も書かれているように、ここまでできるようになったらその仕事もするようになるというのは成長のあかしであるでしょう。しかしそのとき給料は上がらないとおかしいと考えます。責任が増える、仕事が増えるなら賃金はあがらなければなりません。 ガメツイとか細かいと思われるかもしれませんがそれは労働という価値を考えると当然だと思います。 残業をすれば時間外手当が付きます。しかし別の能力のある人がすれば定時内に終わるなら、その人は時間外手当を含んだ賃金をもらわなければならないでしょう。 ではどうするかとなれば、担当する職務を明確に定め、それを超えるならばその時点で昇給すべきと思います。 日本の会社では、それは定年のときに還ってくるとか、仕事の報酬は仕事なんてうまいことというか、はぐらかされてしまいますが、それはおかしいと思います。 私のいた会社では、急ぐ仕事は一番忙しいやつに任せろなんて鉄則がありました。まあ……気持ちも現実もわかるのですが、納得いきませんね。 |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |