未来年表 人口減少危機論のウソ

23.01.26

お断り
このコーナーは「推薦する本」というタイトルであるが、推薦する本にこだわらず、推薦しない本についても駄文を書いている。そして書いているのは本のあらすじとか読書感想文ではなく、私がその本を読んだことによって、何を考えたかとか何をしたとかいうことである。読んだ本はそのきっかけにすぎない。だからとりあげた本の内容について知りたい方には不向きだ。
よってここで取り上げた本そのものについてのコメントはご遠慮する。
ぜひ私が感じたこと、私が考えたことについてコメントいただきたい。


もう20年くらいの間、年金が破綻する、破綻しない、年金払うより自分で投資して老後の資金を蓄えた方が……なんてテレビでも新聞でもネットでも職場でも騒がれている。
2019年に金融庁が年金だけでは老後の暮らしに足りない、預金2000万円必要と語ったことから、2000万問題とも言われるようになった。あと5年もすると3000万問題に増額するかもしれない。

ところで前世紀末には2000年問題というのもあった。コンピューターが日付を西暦下2桁で処理しているので、2000年を1900年とみなして問題が起きると騒がれた。
どんな問題かといえば、1999年にお金を借りて2000年に返すとすると、1年分利息を取られるのでなく逆に99年分払い戻しになるかもしれない。いやそんなこと銀行はそんなことしないよね、せいぜい利息を取らないだけだ。
トイレットペーパー
あのとき私はペットボトルの水とかトイレットペーパーなどを買いだめしたのだが、幸か不幸か問題が起きず、家内と娘に笑われてしまった。
2000問題と2000問題は「ね」と「ま」が違うだけだが、ローマ字で書いてもY2K問題と ¥2K問題だから非常に似ている。2000万問題も問題にならないのか、どうなのだろう?

注:¥20Mじゃないかなんて言ってはいけない。ダジャレだよ、


2010年には厚生年金基金の不祥事というか大事件が起きた。でも長野県建設業厚生年金基金は年金問題じゃなくて純粋な犯罪だ。

羽左年金破綻とは関係ない羽右

羽左年金破綻とは関係ない羽右

年金破綻とは関係ない

その他のお金や記録が消えた問題も、半分は犯罪で半分は制度の欠陥であって、年金を受け取る人と払う人の人数差の年金問題ではない。

もちろん積み立てた人の大切な老後の資金を食い物にしたり職務怠慢で喪失した人たちには、相応の処罰、そして今後のために制度改革が必要だ。
ご心配なく、既に制度は変わっている。


年金問題とは、現役で働いていた時に年金を払っていても、年老いて引退したときには少ししかもらえなくなるという問題だ。
その原因は、引退した人を支える現役世代の人口が減っているからだといわれる。
会社だって、怠け者がいれば残りの人がその分まで頑張らなければならない。真面目な人が10人で怠け者が1人なら支えられるが、頑張る人が3人で怠け者1人ではお手上げだろう。だから年金問題の原因は少子化だといわれる。
年金の場合どうなのか

高齢年齢層人口と現役年齢層人口の比率
(65歳以上と15〜64歳人口の比率)
1950 1960 1970 1980 1990 2000 2010 2020 2030
比率 12.1 11.2 9.8 7.4 5.8 3.9 2.8 2.1 1.9
出典:「高齢社会白書(2022)(注1)」図1-1-2より

1970年以前には老人1人を10人で支えていたのが、2020年の今は2人で支えるとなると、こりゃ大変だと思うのは当然だ。そしてますます厳しくなるのも見えている。
もちろん未来の予測に外挿を使うことは信頼性が乏しい。野球と同じく、歴史は筋書きのないドラマだ。過去半世紀を考えても、寿命が延びる、動力化・自動化、生活様式の変化があった。そしてこれからはAIなどの進歩が期待される。

年寄り そしてまた50年前の60歳と今の60歳は比較にならない。肉体的にも精神的にも老いるのがどんどん遅くなってきた。
サザエさんの父親の年齢設定が54歳というのは信じられないだろう。波平は73の私より年上でどうみても80近い。

祖母は1959年に76歳で亡くなったときは、背が曲がり地面をなめるように歩いていた。73歳の私とは比較にならないまさしく老人だった。お葬式に来たお坊さんは、これほど長生きした人を見たことがないといった。そのときの女性の平均寿命は69.7歳だった。2022年の女性の平均寿命は86.4歳だから、今の92歳くらいに相当する。今女性が76歳で亡くなれば、まだお若いのにと言われるだろう。

というわけでは引退する年齢はどんどん高齢化している。
私が社会人になった1968年には多くの会社の定年は54歳で、そのとき男性の平均寿命は68歳だった。その後平均寿命が伸びるに合わせて定年もどんどん伸び、私のときは60歳になっていた。しかし定年で引退せずに嘱託で3年働いた。
あれから10年経った今では65歳まで働ける。
それは単に定年が伸びたのではなく、人が肉体的にも頭脳的にも働ける状態が長くなったということだ。
そのように人間も変わり制度も変わっているから、支える人数が増え、支えられる人数を減らす手立てもされている。


ともかく年金問題は少子化だ、少子化を止めるには子供を増やせ、そのためには子供を産みやすく育てやすくしろという論理が多数を占めているようだ。

私のように1940年代から生きている人間から見れば、現状の日本の人口1億2千万強というのは多すぎると思う。驚くかもしれないが、私が生まれたときの人口は8,000万しかいなかった。たった70年前だ(注2)私は日本の人口は今より4千万人減ってちょうどかなという気がする。
そもそも日本の国土に1憶超の人間がいたなんてこの数十年間だけだ(注3)年金問題もあるだろうが、食料自給率の問題もある。食料自給率を100%にするには人口を8000万にすればよい。
もちろん年金問題も一過性の問題だろう。なにごとも変化が激しすぎるから問題になる。

乳母車 少子化対策として、子供を持つ家庭を支援しろという主張もあり、子供を産める環境を作れと言い、結婚する人を支援しろと言い、シングルペアレントを支援しろと言い、男女の出会いを……と主張する人が多いようだ。
いろいろ言うのは簡単だが、それが年金問題にどんな効果があるのかも定かでない。
いやいや、その前に結婚しろと言われてハイという人がいかほどいるか、子供を産めと言われていうことを聞く人かいかほどいるのか?


先進国で若者が多いのはフランスとアメリカらしいが、移民とその子供が急増していることもあり、適正な状態かどうか言えないように思う。
ここ30年に移民を大量に受け入れた欧州は、差別、失業、スラム化、宗教に関わる問題、犯罪増加などで苦しんでいる。
少子化が止まっても、生活保護が増えては困るし、倫理観や宗教の違いで犯罪が増加したり、移民とのあつれきでで国内テロが多発したら主客転倒だ。

アメリカでも不法移民もどんどん入ってきている。トランプが塀を作るというとリベラルが反対する。だけど不法移民によって職を奪われ、あるいは賃金が下がる人たちにとっては死活問題だ。トランプを支持する人がいるのは理由がある。
トランプ大統領
それから報道ではわざとコメントしないようだが、トランプは移民禁止とは言っていない。不法移民……要するに許可なく国境を越えてくる人たちはダメと言っているのだ。当然じゃないか?
それを、入れてやらないのはかわいそうというのはちょっとおかしい。トランプやアメリカの労働者がかわいそうじゃないのか? 資本家は安い労働力でウハウハだろうけど。
あなたはどんどん日本に不法入国する人がいても、入れてやれというだろうか? その人たちは私たちの仕事を奪い、仕事がなければ生活保護を要求し、病気になれば無料で医療を受ける、学齢期になれば彼らの言葉での教育を要求する、そんなことあなたは賛成するか?

スウェーデンでは既に外国人の割合は20%(2021)となった。20年前の旅行記とか観光案内を頼りにスウェーデン旅行に行けば、全く思いもしない社会を見るだろう。

2022年の日本は、在日外国人は中国79万、韓国44万、ベトナム42万、フィリピン28万、ブラジル21万と続き、合計257万人である(注4)都道府県人口ランキング13位の京都府と同じ人口だ。
ものすごい人数だが全人口に対する比率はまだ2.1%である。スウェーデン並みに今の10倍の外国人が住んでいれば、あなたの隣人5人に1人は外国人になる。それを好むか嫌うかはともかく日本は完全に変質するだろう。

変質といってもピンとこないかもしれない。
私が以前住んだ市川市や船橋市では、海沿いの工業地帯で働く外国人がものすごく多い。
当時私は出張が仕事のようなもので、帰宅はほとんど真夜中だった。駅からマンションまでの歩いて10分程度の道にズラッと外国人が座って酒を飲んだり食べたりしていた。
東南アジアでは夜は外で夕涼みというのは普通の光景であるが、まさにそのままである。彼らにすれば悪いことをしているつもりはないだろうが、私にとっては不気味で不安しかない。
私の住んでいるマンションにも外国人は住んでいた。ごみ捨てはルール無視。更に住民が出したごみから、金目のものはないかと分別やごみ袋をメチャメチャにする。日本語で説明しても通じない。やっと理解しても、すぐに住民が入れ替わる。結果、マンションは乱雑化、汚れ放題だ。スラム化とまでは言うまい。もちろん脱出した。

それほど深刻ではないことも多々ある。
今JREの駅のホームや車内の表示は、日本語、英語、中国語、韓国語の4か国語になっている。私のように土地不案内の人間は
おばQ
困ります
は行先表示を見なければならない。しかし4か国語表示のために日本語が表示されるのは1/4の時間だけなのだ。前述したように在日外国人は日本の人口の2%である。ならば電車の日本語表示は98%の時間でないとおかしいのではないか?
今後ベトナムやブラジル(ポルトガル語)もと外国語表記が増えていけば、日本語が読める時間は1/10とかになってしまう。
それは電車の表示だけでなく、レストランの表記とか、一般のビルの非常口やトイレの表示に広がっていくわけだ。これは外国人のためのコスト増となる。それに耐えられるのか、コストだけでなく生活が不便になることに?

電話する スマホ/携帯電話を、満員電車の中で大声で話すのは中国人の特徴だ。みな眉をひそめているけれどどうしようもない。
あなたはそれを良しとするのか?

ともかく外国人が増えれば、社会の風景も慣習も変わってしまう。日本で神社仏閣が減って、街にイスラム寺院が目立ちラマダンには都市機能が止まるようになってはどうなのか?
町内会の盆踊り反対とか、子供会のクリスマス会反対とか言われたら困りますねえ〜

外国人参政権を認めれば、当然自分たちに有利な法規制や政策を支持するだろう。
日本で最大政党である自民党の支持率は、過去20年の間は最高で40%、たいていは30%台で推移している。第一野党の立憲民主党の支持率は結党時20%あったが、それ以降減る一方で今は10%だ(2023/01)。もし外国人参政権あるいは在日外国人が帰化すれば、あっという間に第一野党になり、最低でもキャスティングボートを得るだろう。
移民を入れようという人は、そこをどう対策するのか説明が必要だ。


ともかく年金問題はどうなのか、少子化とどう関わるのかと考えた。
だが昔から下手の考え休むに似たりという。碁や将棋でレベルの低い人がいくら考えても良い手は浮かばないということらしいが、いくら私が年金問題を考えてもわけが分からない。
じゃあどうする
ここは専門家の本を読むしかない。
少子化とか年金問題の本はいかほど出版されているのだろうか?

赤ちゃん 年寄り 2012年1月から2022年12月までの10年間に発行された「年金問題」がタイトルについた本を検索するとたった5件でした。同じ期間で「少子化」をキーワードに検索すると59件もある。
年金問題より少子化は12倍も重要なのだろうか? 国の未来を考えると、老人より赤ちゃんが大事なのは分かるが……


本は読みたいが金を出すのが嫌いな私は、ネットでググった本を市図書館から借りてきて読んだ。

書名著者出版社ISBN初版価格
未来年表
人口減少危機論のウソ
高橋洋一扶桑社新書97845940808532018.11.01800円
年金問題は嘘ばかり
ダマされて損をしないための知識
高橋洋一PHP新書97845698355012017.03.15880円

本を読むとまずほとんど理解できない。知らない単語もあるし、考え方がわからない。つまり年金問題は理解できないことが理解できた。

著者 高橋洋一は世で問題だといわれていることを、いろいろな観点から見て、それは本当に問題なのかとか、問題はそこではなくこちらではないかと、論理的な考え方を教えてくれる。
物価が上がっているというが、物価と何かと問う。そりゃ世の中のモノの値段だといえばそうなのだろうが?

物価とは個々の品物の価格の平均ではなく、日本銀行が供給する貨幣量によって決まるという。今は様々なポイントとか外国の通貨そしてビットコインのような暗号通貨など、法定通貨と結びついてない貨幣も流通しているから厳密には違うだろう。
またガソリンが上がったから物価が上がるという短絡的なことではない(注5)

また高橋は厚生労働省などが天下り先として種々の機構を作っているという。確かに厚生年金基金などもそうだったのだろう。とはいえ官公庁ではないがNHKなども子会社や外郭団体をたくさん作っている。
子会社を作ることは悪いことではないが、定年後天下りしてお金をドブに捨てているようでは許せない。


「社会保障のために消費税を上げよう」とは笑止千万と高橋は言う。
税金には「応益税」と「応能税」に分けられるそうだ。応益税とは納税者が受けるサービスに払うもので、応納税とは負担能力に応じて払う税なのだそうだ。
消費税は買い物した金額に応じて払うから応益税である。だからその税金は地方公共団体の運営に使うべきなのだそうだ。ガソリン税は道路利用者が払うから、道路整備に使う。
所得税は、低所得者に少なく高額所得者に多く課税する応能税だ。

この理屈から社会保障の財源は応能税でなければならず、応益税である消費税を使ってはいけないという。消費税を社会保障のために使うとロジックが破綻するという。だから「社会保障のために消費税を上げよう」とは笑止千万なのだという。
ロジックが破綻するのはともかく、なぜダメなのか私はわからない。確かに低所得者が払った税金を低所得者に使うのはおかしいといえばおかしいが……


少子化というと人口減でGDPも減る、国が消滅すると騒いでいる。
確かに日本人(日本国籍保有者)がいなくなれば国は消滅する。しかし1億2千万もいるわけで、ゼロになるには数百年かかる。
そもそも人口とGDPは比例関係にあるのか?

人口・GDP推移(注6)
項目1990200020102020
人口(100万人)123.4126.8127.6125.9
実質GDP(兆円)426.6482.6510.7527.3

30年間に人口は2%増加し、GDPは23%増加している。GDPは人口の関数とは思えない。もちろん人口が20%も減れば大きな影響はあるだろうが、10年や20年では大勢に影響はなさそうだ。

話は変わる。
少子化によって地方の人口が減る、自治体が消滅するとか、立ちいかないという主張もある。
それは本当だろうか

地方から関東、近畿、東海ブロックへの人口移動は昔からである。明治維新になってから国民はどこにでも住む権利を得たので、貧しい農村から職を求めて都会に怒涛のように流れた。水が高きから低きに流れるように、人は仕事のあるところ、賃金が高いところに移動するのは必然である。
明治生まれの親父も尋常高等小学校を出ると、東京に出て丁稚になり、結婚し、召集され、戦争に負けて職がなくなり田舎に戻り私が生まれた。

人口移動は1950年代から1970年代が急激で、1990年以降は低減しているという実態がある(注7)他方、日本の人口が急激に増えたのは1945年から1980年であり、1990年からほとんど停止し、2010年から減り始めてきている。

ならば総人口が増えようが減ろうが三大都市圏の人口は増え続け、非都市部の人口は減るだけということではないのか?
ともかく少子化と地方の人口が減ることは、無関係だ。

そういう目で見ると、少子化を語るテレビのワイドショーとか池上彰の解説なんて、嘘ばかりに見える。そんなことを私が言うと、家内はいつも「ワイドショーはバラエティー番組だ」といさめる。でもバラエティーならば、うそをついても良いということはないだろう。
面白おかしく語るのが目的としても、大げさならともかくフェイクならフェイクであると、言わねばならない。
テレビ局が自分たちの意見を視聴者に刷り込み誘導することはいかんだろう。はっきり言えば洗脳、ステルスマーケティングならぬステルスアジテーションだ。
キャスターが何か一つ値上がりしたと言うと、コメンテーターが「私も知ってるわ」と身近で値上がりしたものをあげて、ブッカガアガッタと叫ぶ。
シナリオありきの洗脳ドラマでしかない。


著者はギャンブルをしないという。期待値を計算すれば絶対に勝てないからという。私だってそれくらいは知っている。品質管理とか統計は一応勉強したからね。
いやいや、そんな難しいことを考えるまでもなく、いろいろなギャンブルの売り上げ内訳(配当率)は公表されている。

🐴
宝くじの場合、配当が46%、運営費14.9%、収益金(自治体)37.5%、宣伝や助成1.4%である。
パチンコの配当は店によって違うのか80〜85%。15〜20%は胴元であるパチンコ屋の儲けだ。
ちなみに競輪は75%、競馬は74%である。

ルーレットは日本で合法でないが、外国ではメジャーなギャンブルである。
ベット(乗った) この配当率は大体95%になる。円周には赤黒の1〜36の数字と緑の0と00(欧州では0のみ)のマスがある。赤や黒に賭けたとき当たれば2倍返ってくるけど、緑に入ると赤に賭けても黒に賭けても戻ってこない。それが胴元の取り分になる。
だから五分五分より分が悪い。とはいえ上記のパチンコ、お馬さんなどより分はよい。でもルーレットでも、長く座っていれば必ずお金はなくなります。

胴元のいる博打はどれであっても配当率100%(五分五分)の賭けなんてない。みな賭ければ賭けるほど損することになっている。
まあ、パチンコ屋の建物、競馬場、宣伝広告、駅からの無料バス、宝くじなら売り場、抽選、換金のシステム、そこで働く人の賃金、それがただなわけはない。だからどう考えても客はその費用を負担しなければならないから、五分五にならないのはしょうがない。

私ですか
実は上記で最も配当率の悪いジャンボ宝くじを毎回買っております。でも私の場合、賞金が目的じゃありません。納税です。自治体に税金だけでなく、もっと納税しようと宝くじを買っております。
いえ、負け惜しみではありません、本当です

ところで私はふるさと納税というものを、一度もしたことがありません。自分が収めた税金は、自分の住んでいるところの道路とか治安とか教育を向上させるために使いたい。顔も名前も知らない人の環境改善のために使われて欲しくない。
エゴ(利己心)ですよ。私はエゴの塊です。
っ、ふるさと納税って、返礼品目当てなんですか じゃあ、エゴの塊なのは同じだ。


うそ800 本日のまなび

なんだ、お前の言っていることは年金問題じゃないぞ、看板に偽りありだ そういう声が聞こえてきそうだ。
いや私も始めは年金問題を考えていたのですよ。でもこれらの本を読むと、年金問題を論議する前に、最低限知らなければならないことがたくさんあると気づいたということを言いたかったのです。
私は年金問題解消に消費税を上げようという発想が、間違いということさえ知らなかったです。

もちろん年金問題を解説したこの本を読んだだけで、それを信じるわけにもいきません。やはり応益税とか応能税というもの、その考えを理解しなければ話ができないのです。
物事を論じるとは簡単なことではありませんね。そのためにはどんな勉強をしなければいけないのでしょうか?

本日学んだのは、知は力というけれど、知とは知識だけでなく、知恵もあり、論理立てて考えられる・説明できることも重要だということでしょうか。
年金問題とか少子化問題の前に、自分自身の知識、知恵、論理性を高める必要を感じたのが収穫でありました。年金問題の回答を得ずとも、他人が語ることを、よく聞いて、よく考える。それは詐欺に引っかからないために役立つことでしょう。




注1
注2
厚生労働省 我が国の人口について
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_21481.html

注3
我が国における総人口の長期的推移
https://www.soumu.go.jp/main_content/000273900.pdf
古墳時代からの人口推移が載っている。

注4
令和2年6月末現在における在留外国人数について 出入国管理庁 報道発表(2022)

注5
消費者物価指数のしくみと見方 2020 年基準消費者物価指数、総務省統計局、2020
https://www.stat.go.jp/data/cpi/2020/mikata/pdf/0.pdf

注6
注7
都市部への人口集中、 大都市等の増加について(総務省)
https://www.soumu.go.jp/main_content/000452793.pdf




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