「新しい戦争を日本はどう生き抜くか」 兵頭二十八good

出版社ISBN初版定価(入手時)巻数
ちくま新書 4-480-05921-0 2001/11700全1巻


ジジイであります 私はけっこう本を読むほうだと思います。
新幹線で出張というときは駅で新書を2・3冊買いまして車中で読んでおります。一読して「ああ、こんなものか、」というのは降りた駅のゴミ箱直行です。
この本も東京駅で買いました。
読みまして「おもしろい」と感じました。私は、
そのおかげでこの本は自宅までご同伴して、今ここに推薦本として取り上げております。

書いてある軍事の専門的なことは私は分かりませんし、著者自身がどの程度の軍事評論家なのかも分かりません。
著者は元自衛官とのことですが、技術科でもないですし現役自衛官からみたら笑われる程度なのかもしれません。

それはさておき、
 本書が語っていることは私も日ごろ感じていることそのままで「同感」であります。

「日米安保条約、サンフランシスコ講和条約、日本国憲法、極東軍事裁判、ポツダム宣言というのはセットである。」
 というのは私がいつも感じていたことです。
この事実を認めずして、安保反対、平和憲法を守れと言うのは自己矛盾でしかない。
エセ平和主義者、反戦活動家、そういった政党はみなこの事実を誤認している。
日本は平和憲法という名の孫悟空の輪を足かせをかけられているという事実、それを認識しなければ議論の前に平和という定義すら同意できないだろう。

平和憲法を守れ!と大声で叫ぶ老人政治家・・・彼らは何を考えているのだろうか?
平和憲法を守りましょう アメリカ追従ではいかん、日本は独自平和を目指せ!という論理はありえるだろう。
そのときは「日本国憲法を守ろう!」ではなく、日本の独自性、主体性を持った憲法を制定しなければ、軍事・外交に自主独自路線をとれないということをなぜ理解できないのか?
いつも私が発言しているが、彼らは平和主義ではなく、単なる反米主義にしかすぎないのだろう。
ではなぜ?日本国憲法を破棄して彼らが目指す「真の平和憲法」・・・当然そこには天皇がないだろう・・・なるものに改正しようとしないのだろうか?
それは今現在、そう改正するための支持が得られないから、反対のための反対をしているに過ぎない。 愚かなことだ、

駅前ロータリーの「平和都市宣言」の偽善性と恥さらし!
まったく同感である。私もいつも書いている。
「平和主義では平和はもたらせないのだ」・・・本書より
私は住んでいる市に「非核宣言都市」の看板を降ろし、代わりに「北朝鮮拉致被害者救済」の看板を上げろ!と投稿した。
ご返事をいただきました。
「総務課で議会への提案を検討させていただきます」とのことです。
あれから数ヶ月、選挙で議員も代わりましたが、いまだ駅前の「非核宣言都市」の薄汚い看板は掲げてあります。
薄汚いのはペンキの色だけでなく、その心根であると感じるのは私だけではないでありましょう。


何度でも言おう、平和主義とか悲劇を繰り返さないというこの偽善、欺瞞を裸の王様として白日の下に晒さねば日本再生はできない。
日本のみなさん、エセ平和主義者の言にだまされないように!
平和は平和を祈ることとか、自分が武力を持たないことでは実現しません。
それどころか、そういった選択が悲劇への道なのです。
日本は日本なのです




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