飛行機の中はちと狭くて本を読む気になれない。居眠りもするけれど人間観察が面白い、
もちろんテロにあわないようにお祈りもしています。

電車の中で何をしているかと言いますと、やはり読書ですね。電車の中でどんな本を読むかといいますと私は週刊誌や小説にはあまり関心がなく、専門書も大好きなのですが理解するのに計算機や辞書を使うようなものは無理ですから、科学解説書的なものが多いのです。
私はたまに暇があると本屋に行って面白そうな本を何冊も買っておきます。これは出張のための本の備蓄であるわけです。未読のものを本棚に置くとまぎれてしまうので玄関とかLDKの隙間を見つけてはあちこちに置いております。
家内はそんな私の考えが分からずに「本はチャント本棚に置け!こんなところに置くな!」と怒るんです・・・困ったものです。
では本日は先週の出張で読みましたタイトルが「からだと化学物質」という本のお話。これはけっこう面白い。
不肖おばQ、この本を読んで「H2ブロッカー」というものがどういう意味なのか初めてわかりました。
私のオヤジは心筋梗塞の恐れがあると常時ニトログレセリン錠を持ち歩いていました。爆発物がなんで救急薬になるのか不思議でしたがその理由も分かりました。
本の内容はもちろんお買い求めいただいて読んでいただくとして・・・記事の引用が著作権に関わると同じく、本の紹介も内容の記載や引用が制限されているそうであります。
・・・でこの本を読みつつ感じたこと考えたことなどを、
「すべての物質は毒あって、毒か薬かは使い方しだい」という理屈ははるか大昔パラケルススというおじさんが唱えたそうであります。この本を読みますと、有害金属とか毒と言われているものが多々羅列してその害と効用が書いてあります。

なるほど、有害だ、毒だといわれているものでもそれぞれが実は人間
(生物)が生きていくうえで必要なもんだよと教えてくれます。
同じ理屈で栄養といわれているものもすべてとりすぎると毒になるのは当然です。ガン防止にいいとビタミンCを取りすぎるのも、ダイエットにいいと中国茶を飲みすぎるのもいけないようです。そういえばガンに効くといってアガリクスを飲みすぎて亡くなった方もいますしね、
またまったく普通の食べ物でもアレルギーや消化できない人も多数いるということです。私は鯖アレルギーですが、そばが食べられない人、ジャガイモがだめな人、チョコレートがだめな人、いやはや・・・
見方を変えると天災地変が起きても誰かは生き残れるということなのでしょうか?
それと汚染っていうものをイチゼロではなく数値の見方を知る必要がありそうです。
カドミウムは猛毒で体にも必要ではない元素であるそうだが、人間の体には1グラムあたり5000兆個もあるそうです。オドロキマシタ!
5,000,000,000,000,000個ですよ!★★★★★★
★★これがお金でしたら毎日1億円使っても、13万年かかります。
同様にダイオキシンは1グラム当たり10億分子、PCBは1兆個もあるそうです。
ちなみに私たちの体には金が7ミリグラム
(本日の相場では10円)含まれるそうです。
1999年、埼玉県所沢市のダイオキシン汚染が騒がれましたが、野菜に含まれていたダイオキシン濃度は実は人体の濃度よりも低かったそうです。
このとき、私はお茶も野菜に含まれるということを知りました。テレビ朝日は大変勉強になりますね、
さて、実は私が感じたのは栄養とか毒物についてではないのです。
すべては毒であり薬である、あるいは医食同源などといわれておりますが、これは本当の毒とか栄養だけでなくても適用できるのかということでございます。

具体的には無用と思われる共産党や社民党は単に毒であるばかりでなく薬にもなるのだろうか?などと考えてしまったのであります。
今回の選挙で・・・今回に限りませんが・・・自民党を批判するために野党が一定割合なければならないと語る方もいます。本当は共産党や社民党を支持していないのだが批判勢力としてあるべきだというのです。
薬味とでもいうのでしょうか?
政治はバランスであるというならば確かにそのバランスウェイトとして少しはあったほうがいいのかもしれない。
私が若いとき、いえ私が子どものとき、オヤジは「社会党はどうしようもないが、批判勢力としてはなければならん」と言っておりました。もっとも社会党が100議席を割ったときは大喜びをしていました。親父は自民党が好きではありませんでしたが、社会党の欺瞞を憎んでいたのです。
話はとりとめがありません
・・・しかし個人レベルでは与野党の割合をコントロールすることなどできるわけがありません。自分の支持する政党を勝たせることさえできないのですからね、
日本の選挙が連記制でない現在、私はやはり本命にいれるしかない
オオット、本命とはこれが一番いいと確信したものではなく、これが悪さは一番少ないと選んだものでございます。
選挙とは常々申し上げておりますが、最良の選択ではなく、最少悪の選択に徹するべきであるというのが私の半世紀にわたる信念であります。
話は変って、ジョン・エムズリーさんのお書きになった本はたくさんあります。
「逆説・化学物質」 ジョン・エムズリー
出版社 | ISBN | 初版 | 定価(入手時) | 巻数 |
丸善 | 4-621-04227-0 | 1996/08/31 | 2200 | 全1巻 |
「化学物質ウラの裏」 ジョン・エムズリー
出版社 | ISBN | 初版 | 定価(入手時) | 巻数 |
丸善 | 4-621-04668-3 | 1999/10/30 | 2000 | 全1巻 |
いずれも大変面白く、そしてためになります。
こういった本を読んでいると、ダイオキシンのホラー話や、環境ホルモン怪談、新興宗教である粉石鹸教あるいはトリハロメタン教に対抗する免疫がついて健康にもよさそうです。

訳者の渡辺センセイも
「ダイオキシン」を書いてます。
私たちもまっとうな知識身につけて一刻も早く、日本から化学物質怪談や洗剤迷信を追放しましょう。
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