「朝鮮統一の戦慄」長谷川慶太郎/佐藤勝巳good
出版社ISBN初版定価(入手時)巻数
光文社4-334-00690-62000/10838全1巻

長谷川慶太郎は経済評論家としてはバブル崩壊と共に名声を下げたが、国際論あるいは朝鮮関係論ではまだ健在である。北朝鮮同朋を返せ!に買収された(上品に言えば言いくるめられた)金丸さんの話が出てくるが保守系政治家の中にも親北朝鮮派は多い。我々は括目して対北朝鮮交渉を監視しなくてはならない。
日本人はなめられてはいけない!!

タイトルから朝鮮統一を望んでいないように受け取られるかもしれないが?そんなことはない。朝鮮統一は日本にとって利益が得られると思う。但し、統一朝鮮は民主朝鮮でなくてはならない。金正日と妥協するなら統一しないほうがいい。
統一朝鮮が民主的な国家であるならば(そうでなければ韓国国民はかわいそうだ)少なくとも現在の北朝鮮との交渉のような誘拐犯とネゴシエーターのようなやり取りでなく正常で安定的な国交ができる。
統一で一番不利益を受けるのは韓国だろう。まず、短期的には北朝鮮の国民に衣食住を与えなくてはならない。次に長期的にはインフラ整備、電話、電気、水道、灌漑、植林、治水、教育、道路・・・気が遠くなりそうだ。超長期的には朝鮮国家の成功が期待できるがこれを実現するには50年はかかるだろう。(あるいはもっとかもしれない)それが達成できる間、主義でなく朝鮮特有の出身地主義とその経済格差による南北の軋轢が朝鮮の永遠の課題となる可能性もある。ついでに言えばその時、間違いなく、この南北問題を起こしたのは日本による併合だと騒ぐだろう。(私はそれまで生きていないのが残念)

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