「韓国・反日小説の書き方」野平俊水著good
出版社ISBN初版定価(入手時)巻数
亜紀書房4-7505-9608-619961845全1巻

息子と古本屋に行った時見つけて税込み105円で買いました。
とにかくおもしろい、抱腹絶倒もの。内容は韓国でベストセラーとなる反日小説の書き方というスタイルをとった反日心理の分析です。どのようなプロット、キャラクター、エピソードが必要かと述べたあとで、それをもたらした歴史背景を考察してます。最後は相互理解が必要と妥当な結論なんですが、、
韓国問題は教科書、慰安婦、併合、秀吉、それどころかもっと深層なところにあるという結論です。韓国の反日感情は教科書問題以前のもの。真の問題点とは「なぜ、韓国は先進国であった中国を学び中国でさえ実現できなかった社会を作ろうと2000年も努めてきたのに日本に遅れてしまったのか」ということです。会社で社長がいくらお金をとっても気にならないが、同期入社の者がいくらもらっているかはとても気になるという心情ですね。韓国は頭から中国を師と仰いでいるが日本は弟と見なしている。これが真の問題点であると韓国人自身が認識して、解決しなくては日本に対する敵対心とそれによる反日活動は収まらないでしょう。
自分が相手より劣っている時とるべく方法はいくつもあります。相手を十分研究しその強みを真似し、弱みをつくこれ戦略の初歩で積極的アプローチと言えるでしょう。アメリカが80年代に日本の製造業を研究しカイゼン、シックスシグマ、CS、マルコムボルドリッジ賞なんて始まったのは目新しい。古くは第二次大戦で航空戦略や潜水艦戦をアメリカが研究し自分のものとした例もあります。
一方、本当はあいつは劣っているのだ、貧しいのだ、自分のほうが豊かなのだと信じ、その証拠を探すこともありましょう。また、その証拠がないときは自分が物語を作りそれを信じる選択肢もあるのでしょう?これを合理化と言います。
韓国人が取った手段は後者のようです。そして日本が頭を下げたり、謝罪すると韓国が日本より優れていると再確認するのでしょう。私は読んでいませんがこの本のなかで事例研究として取り上げられている「日本はない」という本では、訪日したジャーナリストが韓国より良い点は見ず、悪いところを記録したものだそうです。まあ、日本人も外国かぶれになると何でもありがたがるし、国粋主義になるとなんでも悪く取るので人のことも言えないですが、、
ただ、韓国の場合は経済的、国際的地位で決定的に日本に差がついている。だからそうじゃないと信じることにより自分を確立する必要があるということでしょうか。後ろ向きと思いますが、、
その意識が各所に出てサッカーの国際試合で応援の垂れ幕がKOREAを誤ってKEROAとなっただけで国際問題になるのです。日本人が外国で応援された時垂れ幕のNIPPONが誤ってNOPPINになっても「ご声援、ありがとうございます」と言うくらいの度量はあるでしょうね

この本を読むと韓国の人達は日本に対する蔑視とあこがれ、ねたみが混ぜ合わさっているように感じました。いずれ、この深層心理の問題解決は謝罪や教科書書き換えではなく韓国人自身が自分を見つめ問題を認識しないと解決しないと違うかな?
あるいは、日本が何かの理由により経済・文化が低迷し韓国人が物質的に日本を越えて優越感を持つまでは解消しないだろうとこの本を読みながら目に涙を浮かべ笑い転げながら思ったのでした。

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