緊急事態 2002.07.13
お間違いないように!

   有事じゃありません、緊急事態です。

私の本職は? どうも、よく分かりません(??)
いろいろなことをしております。
環境監査というのもあります。

環境監査とは取引先などに行って、その会社が環境法規制を守っているか? 危ないことをしていないか? など調査をし、その会社が大丈夫だよとか、危ないから取引をやめたほうがいいよとかいった報告をするわけです。
専門家の方へ
私がしているのは第二者監査です。
監査にはご存知のように第一者監査、第二者監査、第三者監査(審査)があります。
ちょっと見た目には第三者監査(審査)が最上位で第二者監査、第一者監査の順序と考える方もいるでしょう。
そうでしょうか?
経営に対する責任の重大性から見ればその逆の順序ではないでしょうか?

監査に当たる人のレベル?
今時、監査に関わるみなさんは監査する方も監査される方もCEAR登録くらいはされています。
大企業の管理職をしていて、定年間際にISO審査員に華麗なる(?)変身をされた方より環境管理の実務をされている方のほうがレベルが高いのはいうまでもありません。
特に遵法とかパフォーマンス監査ではシステムしか分からない方にはオテアゲでしょう。
それに公害防止管理者という資格ひとつとっても、審査員になるために取得したという方より、汚水処理に関わって○年してますという方のほうが詳しいのは言うまでもなく・・・
皆さんご存知と思いますが、現在では環境事故や環境犯罪を起こすとその会社はもちろん、取引先も多大な被害を受けます。
発注していた製品が入らなくなるといったことだけでなく、その会社と取引をしていたという事実でもって評判を落としたりすることが多々あるのです。

ISO14001というのをご存知でしょう?
あれは客観的な審査登録機関が依頼された会社や工場に行ってその会社をISO規格でもって審査し、適合とか不適合とかを判定するのです。
しかし、商取引をしている企業はそのようなISO審査登録というお墨付きだけでは心配で眠れないのです。
ここ一二年の間に日本国内で起きた環境事故を覚えていらっしゃるでしょうか?
配管が排水処理施設につながっていると思い込んでいたが実際はそうではなくダイオキシンを流出させていた、誤って薬品を流してしまったなどなど、ちょっと振り返っただけで両手くらいは上げることができるでしょう。
あるいはまた法的な手続きを業者任せにしていたなんてのもありましたね、
そういった企業はISO14001認証をしていたのでしょうか?
実はみな『当社はISO14001審査登録しています!』と宣伝していたのです。

ですから取引先の環境対策を確認するにはISO14001認証書の紙一枚で信用するわけにはいきません。
自分の目で確認しなくては安心できないのです。
ということで品質監査と同じく環境監査をするわけです。

監査では法規制を守っているかというのが第一の着目点ですが、これは今時の企業では当たり前のレベルです。
現在の日本の当たり前のレベルとしては、
 ・環境負荷をいかに少なくするかという活動(省エネや廃棄物削減)
 ・有害物質を減らそうという活動(PRTRが後押ししています)
 ・環境に貢献する製品を作ろうという活動(これが最終目的でしょう)
 ・社会貢献をする。(タイに行って植林しよう!)
などなど、みなさん一生懸命であります。
マルよ!

そして最重要なものとして、
環境に関わる緊急事態が発生したらそれにいかに対処するかの対策を立て、準備しておくと言うものがあります。
緊急事態といいましても火災とか硫酸流出という災害レベルのものだけでなく、食用油を流してしまったとか、排水路が詰まって道路にあふれるとかいろいろなケースがあるでしょう。

守秘義務があるのであからさまなことは言えませんが
オブラートに包んで少しばかり・・・・
オブラートを知らない?
時代ですね。今はお医者さんが出す薬も売薬もみなカプセルとか丸薬です。
昔は粉薬が主です。これを飲むためにでんぷんで作った薄いフィルムをオブラートといいます。
今でも薬局では売っているでしょう?
  • 某企業でのこと
    『当社の緊急事態は○○です。ですからこれが発生しないように徹底して防護策をしています。』
    『なるほど、それで仮に発生したときはどうするのですか?』
    『ですから、決して起きないように予防しています。』
    『でも発生したときを考えないとならないのでは?』
    『決して発生しないようにしています。』
    『・・・・・・・・』

    こんな論理が成り立つでしょうか?
    『車には保険をかけておいたほうがいいですよ。自賠責じゃすまないから、』
    『決して事故を起こさないように安全運転をしています。』
    『でも万が一、事故を起こしたら・・・』
    『ですから決して起こさないように気をつけています。』
    う〜ん、言葉が続きませんね、、、

  • 某企業でのこと
    緊急事態として適切なものを把握され、適切に対応策を定め、用具、訓練をしておりました。
    さすが立派です!
    でも工場を拝見すると、もっと危険性が高そうなものを見つけました。
    『なぜ、○○は緊急事態にしていないのですか?』
    『実はおっしゃるとおり○○を重大と認識しているんですが、対策がなく緊急事態としてあげていないんです。ISO審査では審査員も了解してくれています。』
    『・・・・・・・・』

    一体全体、ISO審査登録とは認証書という紙をもらうことなのでしょうか?
    ISOで構築した仕組みを動かすことにより、現実の危険性を減らし、費用を削減して『会社を良くする』ためのものじゃないですか?

  • 某工場で
    『○○は危ないですね、これは対策が必要ですよ』
    『御社とは取引額も少ないし、そんなことを言われる筋はありませんよ』
    『確かにそうですね、でもこれは対策しておかないと危ないですよ』
    『ご心配なく』

    後にその件に関して事故がおきました。
    その会社も大変だったでしょうね。
日本はどうなるのかしら?
と、ここまで書き連ねてきましてふと気がつきました。
国家も緊急事態に備えなくちゃいけませんよね、

数日前にテレビでよど号事件の犯人たちが日本に帰りたいと言っているという放送をしていました。
ハイジャックに対する法律はよど号事件が起きてから制定されました。
あのとき法律だけでなく、空港の警備体制、特殊警官隊とか武装とかの体制が整備されていればまた別の展開となったのではないでしょうか?

昔から言いますでしょう、『備えあれば憂いなし』ってね、

まあ、彼らが日本に帰ってきた後、悪いことをしないことだけを私は期待します。
出国にあたってあれだけの重大犯罪を起こし、帰国してまた北朝鮮支援やサヨク運動をされたら日本人を馬鹿にするにもほどがありますもんね、
既に帰国した子女たちはさかんに反国家主義の運動をされておられるようです。


チョンボを見つけて叩いてやるぞ すみません、話がそれました。

一企業において、どんな危険があるかを把握し、それに備えるのは企業としての責任でしょう。準備が不備で事故が起きたとき不手際があるとマスコミにいかに叩かれるか!
これはマスコミが一番ご存知でしょう。

国家が緊急事態を認識し、それに備えるのは当然と言うより、国家としての義務ではないですか?

かんぐれば、
マスコミは国家が緊急事態体勢を整えると、万が一緊急事態が発生したときに叩く種がなくなってしまうことを心配しているんでしょうか?
  ありがちですね。


私は調べてはいませんが・・・
有事法制が大嫌いな某新聞や社民党が大好きな中国や北朝鮮にはきっと立派な緊急事態法制があるとおもいますよ。

ぜひ調べてくださいね、




本日の老人のたわごと、、


有事法制は終わりにしちゃいかん
次回国会でぜひ制定してくれ

わしの生きている間に日本が消滅して欲しくない




やはり、ネタは有事法制でした。


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主体性って? 2002.07.18
私は気が小さく他人に影響されやすい人間です。
あっ、あなた笑っちゃいけませんよ、

主体性がないと言いましょうか、周りに影響されやすいといいましょうか、そんな人間です。
たとえば、まわりのみんなが車の免許を取ると、自分もとらにゃいかんか?と考えたり
同年輩の人たちが家を買うと、私も家を買わなくちゃいけないか?とか、
みなさんが携帯電話を買えば、流れに乗り遅れちゃいかんと買ってみたり・・・
実は購入してから使ったのは数えるほど・・・

何でもっと自由に、個性的に生きられないのかとつくづく情けなくなります。

あなたは誰のために生きているんか? えっ、佐為は日本人としては十分個性的だろうって?
そうかもしれません、いえ、きっとそうだと思います。

人間は主体的に生きなくてはなりません。
当たり前のことです。
あなたは誰のために生まれてきたのですか?
  親のため?
  子供のため?
  奥さんのため?
  国家のため?
  主義のため?

全然違います。
あなたはあなたのために生まれてきたのです。
自分の人生を完成させるために生きているんです。

私は私の自己実現のために生きています。
決して、子供のため、親のために生きているわけではありません。
もちろん、子供のため、親のための行動も自分の人生の完成、自己実現のための一部であることも事実です。

でも再確認しましょう、あなたはそして私は自分の人生を生きており、自分のために生きているんです。



最近、中国は21世紀の大国だとか、中国と韓国が経済共同体を作って日本は地盤沈下するだろうとか週刊誌や単行本で書いている方々がいます。
私は正直言って、中国がかように成長するとは考えていません。
きっと成長するためのリソースが足りず、現時点より若干成長するものの、まもなく経済は停滞するはずです。
  もちろん、世界の工場として製品を供給する地位を占め続けるとは思います。
しかし、経済的に現在の日本やドイツのようなポジションを得ることはないと確信します。
まあ、それは皆さん予測し、想像をめぐらすだけですからご自由にというところですが・・・・

ほんとう言って経済学はまだ学問として確立していないと考えます。物理や化学のようにシロウトが専門家に太刀打ちできない分野とは異なります。
その証拠に経済学者やエコノミストが日本経済を立ち直らせることができません。(^^)
私はこのような記事をみますと、ひとつの疑問を感じます。
  それは、
     このような文を書く彼らは日本人なのか?中国人なのか?ということです。

日本のために生きているのか?中国のために生きているんでしょうか?
ひとつの仮説に到達したとしても、日本人としての立場あるいは見解と言うのがあるんじゃないですか?
彼らは中国人の見解、中国人の価値観しかもてないのでしょうか?

21世紀に中国が大きく発展することを私は嫌うつもりはありません。(ホントですよ)
しかし、日本人として単にそれを是(よし)とするのではなく、いかにしたらその時日本はより強固な地位を獲得できるかと考えますね、
中国が発展して、日本は沈没する、それは必然だとは決して思いません。

たとえ負けたと決まったスポーツのゲームで貴方は諦めてしまい手抜きをしますか?
客観的に見て相手チームが強いとしてもまだ勝敗も判明しないゲームの途中で相手の勝利に貢献するでしょうか?
勝負は時の運、ましてや現在は日本は相手チームに対して桁違いに強い地位にいます。
なぜ、頭を下げ負けたときに備えなくちゃいけないのでしょうか?
私はそんな思考を理解できません。

それは主体性のない、奴隷根性の発想でしょう。


記事を書くなら、
『中国は確実に力を付けてきている。これに備えて、日本が将来中国に経済的に負けないためには何をすべきか!』
と書くべきではないか?
そして日本人を啓蒙し、動機付けし、よりよい日本を作るために行動を促すべきじゃないか!
奴隷根性でヘイコラ頭を下げるのはやめましょう。
あなたは奴隷じゃない!
あなたは自分の意思を持った、そして自由をわきまえた個人ではないか?

自分の意思を持って事に当たりましょう。
あなたは周囲の従属変数ではありません。
あなたは独立変数であるべきです。


WILL(意思) とはビールや車の専売特許じゃありません。
日本人は一人一人がWILLを持って、いかに生きるべきかを考え行動する権利と責任があります。

蛇足ですが、
会社で何事かを分析し報告書を作るときに、
『競合他社A社は強い製品を持っており、○年後に当社は市場撤退を余儀なくされる。』
なんてレポートを出したら、
まあ、『君はこの会社には要らんよ』と言われるでしょうね、

 決して苦言を嫌うからのではないのです。
 立場を理解しておらず、職責を果たしていないからです。

行うべきことは、
『この状態を打破するための方策は何か?
 どの選択肢があるか?それぞれいかなる改善が期待できるか。
 検討した結果、私はこの戦略を推奨する。』
というものであるはずです。
そうでなければお金はいただけませんよ!



私の個人的な意見ですが・・・


人が何を考えているかを気遣うより、
    自分は何をしたいかを考えましょう。

あなたは、そして私は、
この世で唯一の存在なのですから、




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