セットメニュー 2002.08.30
ちょっと小腹が空いたなんてマク○○ルドや○○テリアなんかにより、「コーラとハンバーガーください」なんて言いますと、「お客様、それではセットメニューはいかがでしょうか? ハンバーガー、ポテト、ドリンクがセットでお安くなりますよ」なんて返されまして、ついつい「あつ、そいつを頼むわ」なんて応えてしまいます。

定食というのもあります。
○○定食といいますと、だいたいメインのおかずの他にご飯、味噌汁、おしんこ類、その他ひとつかふたつついてます。
考えずにまあまあ万人向けでさまになっている物を注文できる、面倒なことはおまかせという便利なシステムのようです。
定食を頼まず「ええと、ご飯を多めに、てんぷらはえびはいらないからその代わりしし唐をみっつとかぼちゃふた切れつけて、」なんて注文する方はあまりいないでしょう。
はーい、セットメニューはいかがですか?

楽しいな! セットなら安くなるなんて似たようなものはたくさんあります。
海外旅行なんてのもそうです。
グアム4日間50000円なんて、航空券とホテルと向こうのバス乗り放題が付いていたらこれはそれぞれ単独で買うよりはるかに安い!!
数年前ですが、私が安いパック旅行でグアムに行きました。
その時「私はそれぞれ別に予約してきたのよ」なんておっしゃるおばさんのグループがバスに乗るたびにお金を払っているのを見て、もったいないと思いました。
自分で予約できるのはすごいと自己満足してらっしゃったのでしょうか?


最近はクルマでさえセットメニューになっています。
おれはエアロパーツを付けたいんだけど、カーナビはいらないんだといっても、
「お客様、この車種はAセットとBセット、Cセットがございまして、Aセットは○○と△△、Bセットはそれに◇◇が付いて・・・・」と言われたことがあります。
おれは○○だけでいいんだ!と言いますとAセットより高かったりするわけです。(TT)

まあ、何事も標準化により安く、早く、一定品質のものが得られるのでこれは世の流れなのかもしれません。
標準化に携わっていた者としてはあまり文句も言えません(^^)


でも考えてみれば私たちは購入するものを選択する権利を持っているはずですよね?
ハンバーガーひとつとってももっとレタスを入れて欲しいとか、おれはレタスが要らないとか、からしをちょっと付けてくれとか注文してもいいはずです。
なにかそういう個人の好みが出せないような頼めないような仕組みになってしまったようです。
でも「選択の自由を侵害されている!」なんて叫ぶ人はいないようです。

まあ、ファーストフードくらいならセットということに妥協することもやぶさかではありませんが・・・
世の中にはもっともっと重要な重大な選択においても自分の好みを出せないようなことが多いんです。


政治を考えて見ましょう。
外交、内政、教科書などを取ってみると一目瞭然です。
たとえば、私は外交は親中国だが、教科書は作る会の教科書がいいんでない!と思う方がいるかもしれません。
社会主義支持なんだがフェミニズムは好かないんだ、と言う方がいるかもしれません。
自由主義であるがアメリカ覇権は正さねばならない!と信じている人もいるでしょう。

でも日本ではなんかそういったことがすべてセットメニューになっているんですよね。
社会主義なら作る会の教科書に反対しなくちゃならないし、フェミニズムと夫婦別姓を唱え、憲法改正反対を署名しなくちゃならないというまことにもって困ったセットメニューなのです。


重大なことにはそんな妥協をすべきじゃありません。
是は是非は非(ぜはぜ、ひはひ)、個々に判断し選択する権利があり、私たちが自分だけでなく、子々孫々に対して責任を持つことを考えれば、そのように判断しなければならない義務があるのです。

いちいち考えていたら疲れてしまうよですって?
そういう方はすぐボケてしまいますよ。
碁なんて強い弱いじゃありません。
定石を覚えてただそのとおり打つならやめたほうが自分のためです。
当たり前の一手を本当にこれでよいのか?と考えて楽しむべきです。
人間は考える葦であるっていった方もいますよ、
考えなかったらその頭、帽子掛けにしかなりませんよ。



本日のまとめ、

政治に限らず、私たちは自分の好みを主張し、選ぶ権利があります。
是々非々主義でいきましょう。





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