大和甲型様よりお便りをいただきました。(2003.06.17)

はじめまして
私は、戦艦大和甲型と申します。名前から分かるかもしれませんが、帝国海軍艦艇(特に戦艦)に浪漫を感じる、最近は絶滅寸前と囁かれる種族の生き残りです。
職業は、ピカピカの一年生(高校)です。
任田佐為様のサイトへは、検索エンジンで辿り着きました。「イラク戦に反対することは正しいのか!?」と思ってPCに向かっていた所だったので、ここの「独り言」にある「反戦デモ」を読んで、我が意を得たりと思わず頷いてしまいました。本当に任田様の仰るとおりだと思います。
中学時代の話しになりますが、私の知り合い(同年代)にも、「戦争反対!」と唱えている人が居ました。が、理由を聞くと「人が死ぬから。」という答えが返ってくるだけです。私は「お前は小学生か!?」と思い、反論するのも馬鹿らしくなりました。
しかし、こう言う考えの人間(若い人)が増えているのが事実なんです。
この度のイラク戦にしても、その背景にある中東問題やフセインの悪行を知りもせずに「戦争反対」を説く友人が多いです。
まぁ原因は、我が校の反米教師の偏向授業なのですが。これがまた凄い偏向振りでして、任田様の仰る「弱い者いじめ」論を振り回して、授業中のみならず街頭でも反戦運動を行っています。しかも、街頭デモで通りかかった生徒に反戦署名運動に署名させるなど、公私混同も甚だしいと思いました。
話しが逸れてしまいましたが、私は以前から、戦争とは「人が死ぬ」などと言う言葉で片付けてはならないと考えて来ました。無論、人が死んで良い筈がありません
しかし、それよりも大きな何かがあると思います。それが、例えば国家の存続であったり、被支配者の解放であったり、民族の存亡であったりした時、私は多くの死傷者を出して尚、その価値が素晴らしいものであると思います(戦争を知らない戦後生まれ(しかも子供)が、こんなことを言うのも生意気ですが)。
それ故、この度のイラク戦争も「これから」のイラクの為には必要であったと思います(尤も、アメリカの戦後政策に左右されますが)。それに、フセインの支配下では、どの道犠牲者が出るわけですし。
それと、日本のメディアは、「アメリカを罵倒する」イラク人の声ばかりでなく、「アメリカを歓迎する」イラク人の声も流すべきだとも思います。そもそも、反戦一色のTVが反戦運動の火種であるように思えるからです。
現在の日本人は、「平和」と言う言葉が大好きですから「金儲け主義」のTVが、我先に反戦報道をするのでしょうねぇ。全く遺憾であります。
それでは、任田様の更なる御奮闘をお祈りしつつ、お便りを終わりにしようと思います。稚拙な文を長々と失礼しました。
お便りありがとうございます。
「勇気とは何か?」という質問に「より大きな脅威に対する恐怖である」という答えを見たことがあります。
より悪くなるなら身を危険にさらすこともやむをえないということが勇気であり、よりひどい状態になるならそれを防ごうとするのが戦争なのでしょう。
誰しも死ぬのはいやだ、苦しい目にあいたくない。
私も重いものは持ちたくないし、疲れることは嫌いで、死ぬのも、人を殺すのもいやです。
それを大声で叫ぶのも人間として当然と思います。
しかし、
フセインの悪行に目をつぶり、金正日の暴虐の行為を棚に上げて、アメリカの行為を責め、日本の対応をけなすのは、こりゃあ少しおかしいと思います。
絶対平和主義であるなら、アメリカの軍事行動に反対し、フセインのクルド人民族浄化(皆殺しと言う意味です)、中国のチベット侵攻を非難すべきです。
そうしないで決して身に危険が及ばないアメリカ反対とか日本批判しかしないマスメディアや扇動者(先生も入ります)は平和主義者ではありません。
中国でチベット侵攻反対を叫べばきっとおもしろいと思いますよ!
冷戦時代、ニューヨークで反核運動した平和運動家はいましたが、モスクワで反核デモをした平和運動家はいませんでした。
彼らは単なる独りよがりの卑怯者でしょう。
私たちはだまされないようにしなければ・・・・
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