今ここにある危機 スローガン検証(1) 2003.06.18

人により考えが異なる。だから、あるひとつの状態をとらえて『最悪だ!』と言う人もいるし、『良い状態だ』と受け止めても当然である。
本当に良いか悪いかは分からないし、良い悪いと言えるものかどうかさえも本当は分からない。

バブルははじけたデフレの今、住宅ローンを抱えた方は『とんでもない状態』というだろうし、これから家を買おうかと言う人は『何とか買えるようになった』と考えても否定はできない。



























さて、今ここに大きな危機がある!と叫んでいる人々がいる。
それを聞いて、私は北朝鮮の核開発、生物化学兵器、ミサイルなどを言っているのかと思った。
それとも中国の台湾への干渉やチベット侵攻を憂いているのかとも思った。

でも少し読んでみると全然異なるようなのだ。
私が危機と感じていることをもっともだ!と評価し、私があるべき姿と考えていることがこの人々にとって危機らしい?

『今、この国と、この国に住み暮らす人々の前に三つの危機が立ちはだかっています。平和憲法の危機と民主主義の危機、そして暮らしと未来への危機です。
憲法が危機にある今、護憲の意味を今一度しっかりとかみしめて、幅広い護憲勢力の結集を急がなくてはならない時です。』



三つの危機だそうです。
  1. 平和憲法の危機
    平和憲法とは何のことを言っているのですか?
    まさか危機を呼ぶ『日本国憲法』のことじゃないでしょうね!
    もしそうでしたら、不肖おばQの憲法論をぜひお読みください。
    危機を叫ぶのはそれからにしてね!

  2. 民主主義の危機
    北朝鮮を危険ととらえ、それへの対応を求めている人々は国民の過半数を占めています。
    自衛隊の存在意義を認め、その海外派遣を支持している人は過半を占めています。
    多くの人が考えることを政治に行うことが民主主義かと考えていました。でもあなたの考える民主主義とはどのようなものでしょうか?
    北朝鮮の正式国号は『朝鮮民主主義人民共和国』というそうですね、あの国の政体を民主主義というなら 今はまさに民主主義の危機! です。

  3. 暮らしと未来への危機
    暮らしの危機、まさにそのとおりです。
    北朝鮮に誘拐された人々は帰ってきません。お金よりも着るものよりも、携帯電話よりも、命あってのものだねです。誘拐されて殺されたんじゃあ暮らしの危機です。
    なんとかしてください。
    未来の危機、おっしゃるとうりです。
    日本を誤った方向に教え導く先生がいます。はやいところ箒で全部掃いて捨てましょう。
    若い、熱意ある、愛国心に燃える先生希望者が大勢いるのです。そういった人に私は子供たちを教えて欲しいと考えています。


日本という社会、日本という国家が『護憲運動』あるいは『民主主義をまもる』という反動勢力によって間違った方向にいかないように、私は断固として叫びます。

護憲という無意味な言葉にだまされないように!
民主主義という言葉を使って、独裁を実現しようとする人々を止めようと!
安全な暮らしを実現するようにと!

































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