本当の財産 2003.07.17
以前、一億円当たったら!という駄文を書きましたが、本日はまあその後編と言いましょうか・・・

100,000,000円

本当の財産ってなんでしょう?
金額の問題じゃないんですよ、
ハーイ、本当の財産を手に入れよう♪
私がジェームズミッチナーにぞっこんということはもうご存知でしょう。
私が一番初めに読んだのは「ハワイ」だったと思います。それ以降いろいろと読みました。人さまざまですからジェームズミッチナーは大衆作家、とか単なるベストセラー作家という方もいるかもしれません。しかし、はっきり言ってジェームズミッチナーは内田康夫とか西村寿行あるいは松本清張レベルじゃありませんよ。現代の日本の作家でミッチナーと比較できるのは司馬遼太郎くらいじゃないですか?
松本清張ファンの方々、クレームをつける前に図書館でミッチナーの作品の2・3冊を読んでからにしてくださいね、
なにしろ彼の作品はもう絶版というのが多いのですよ、悲しいことです。
彼の作品で「人間の歴史」というのがあります。原題を「source」(水源)といいイスラエルの古代の遺跡発掘を通じて、歴史とは何か?人間とは何か?と考えさせる物語であります。
ミッチナーの作品としては描いている時間は非常に短くたかだか4000年!しか描いていません。
なにしろ彼の作品はふつうは億年単位ですからね 


これを読んだのは私が高校時代ですからはや40年となります。この中でものすごく印象に残った言葉があります。
アメリカ人の考古学者が発掘作業の監督しているイスラエルの軍人(佐官)と話をします。アメリカ人はその軍人がものに執着しないことに非常に驚き疑問に持ちます。
その軍人は言います。
「イスラエルのことわざでは、真の財産とは健康と家庭と教養をいうのだ。」
この言葉、感動です。
人間は何のために生まれてくるのか?何のために生きるのか?死んだときに何を持って測るのか?ここでいう真の財産のためではないのか!
それ以降、私はこの言葉を価値観の芯としています。

考えてみれば、本当に必要なものなんて限られています。
お金なんてたくさんあっても使いようありません。私は年収5000万と年収10億の違いはないと思います。別荘を持っていても年に何日も行くわけじゃない。仮に別荘で過ごす暇があってもあなた、一度に二つの別荘には行けません。きれいな服や200着あるいは靴が200足あっても一度に身につけるのはワンセットあれば間に合います。全部着るひまはなさそうです。
服も家具も家も土地もな〜んも本当の財産じゃありません。健康で家族と友人がいて単なる知識ではない知恵があればそれはもう永遠の最終形(サザンのノリ)でしょう。

「真の財産とは健康と家庭と教養をいうのだ。」この言葉をむすこと娘にいつも話して聞かせました。
uma.gif ふつうに言われる財産を遺せないからじゃないかなんてチャチャはいけません。 
チャーチルだって言ってるでしょう、財産を遺すなってね、
もっとも彼は金じゃなくて馬を遺せといってましたが・・・

今の日本ではちゃんとした価値観を教えていないからいろいろな問題が起きているのでしょう。
簡単なことだと思うんですよ、
年寄りを大事にしろとか、借りたものは返さなくちゃいけないとか、弱者には思いやりを持てとかね、

家庭でも学校でもそんな当たり前のことが教えられない、しつけができないのが大問題なのです。
イエイエそれ以前に先生や親が確固たる価値観を持っていないんじゃないのかな?
学校の先生方が作るトンデモホームページを拝見すると、とても次代の日本人の教育を任せられないと考えてしまいます。
まず主義主張ではなく先生にもうちょっとしっかりした人生観を持っていただきたいものです。もちろんすべての先生がそうではないでしょう。でも、最近先生としての知識技能がない者は先生を辞めていただくということが新聞の記事にありました。日本の当たり前の会社では売り上げの伸びない営業マン、まずい設計をした設計者、おしゃかを作る作業者、管理できない管理者は昔から更迭されることに決まっておりました。
先生の人質管理はまだそんな段階なのですか 
冗談だと思いますが、学校で「買う」の反対語はなんだという問題で、生徒が「盗む」といったら先生が「つけ」だと言ったとか・・・・
まあ、私も買い物はなるべくクレジットカードでするようにしていますから人のことは言えません。なぜって? この物騒な世の中、現金よりもカードのほうが盗まれても安心です。




本日のご質問

あなたの本当の財産はなんでしょうか?





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