鶏が先か卵が先か 2003.12.06
エエ本日もばかばかしいお笑いを・・・・・
このたびの総選挙では社民党、共産党が非常に議席を失いました。まあ壊滅状態でしょう。
しかしながら少なくともこの日本では選挙妨害とか不正な選挙が行われてはいないことはそういった政党関係者も認めておられるでしょう。
選挙妨害とか不正な選挙とは
投票箱の前で投票用紙に記載した名前を立会人に見せるとか・・・北朝鮮  では当然のことだそうです。
投票箱を反対派が持ち去ってしまうとか・・・南米あたりではあるそうです。
投票用紙をごっそり入れ替えるとか・・・フセイン政権下のイラクではあったそうです。
どこかの国では、有権者より得票数が多かったということもあるそうです。
本日も当選議員が選挙違反をした疑いで逮捕されたとか報じられています。まあ、この日本でもマニフェストをアルバイトに配らせた文書違反とか買収などはあるようですが投票した結果を操作するということはなさそうです。ということはやはり今回議席を減らした政党に投票した有権者は少なかったということでしょう。
投票率が低かったせいだという意見もあります。投票率が低いのは事実ですが、投票率が低ければある党に不利と決め付ける理由もなさそうです。そして本当に社民党や共産党を支持していた方なら槍が降ってもきっと投票したでしょうね。
現在では「槍が降っても」という代わりに「テロにあっても」というのでしょうか?
あまりそのような責任転嫁、ひかれ者の小唄を語っていてはいっそう惨め・恥になりましょう。得票率も当選者も少ないとはやはり支持している人がいないということでしょう。
さて共産党は政党というより宗教団体か軍隊のように上部への批判はタブーでありまして内部の議論はありませんのでおいといて、社民党では今回の結果をどのように考えているのでしょうか?
北朝鮮に好意的、拉致被害者に非好意的で有名な某国会議員は「護憲をやめよう」とか語っているそうですが、どこまで本気、あるいは護憲を止めるとはどういう意味かは定かでありません。
まさか護憲を止めるとは憲法違反の手を使っても政権をとるぞという暴力革命でないと信じたいですが・・・・・
doi.gif
社民党支持者は今回の社民党惨敗をどう受け止めているのでしょうか?
皆様ご存知のように社民党のウェブの掲示板などでは社民党をいかにすべきか、ということがさかんに論議されています。
もちろん社民党支持者以外の保守系あるいは中庸のオーディナリーピープルの書き込みも多いのですが、狂信的社民支持者もいて見ていると面白いのです。おっと私も書き込んでおります。
この私が私より右の方からは社民党支持者と見られているようで・・・・・ 

しかしながら「社民党を再建するのはどうすべきか?」と論じられていますが・・・この論点に疑問を感じませんか?
私にとっては非常に疑問ですね、
アッもちろん社民党の国会議員あるいは落選した候補者、はたまた党の書記など党の内部の人にとってはそれこそ生活のかかった死活問題でしょう。彼らにとっては自己の職場の確保であり生きがいの拠り所でありますからね。
しかし以前社民党に投票していたとか支持していたという人々がその論点で議論することは論理的にありえないのではないかと・・・・
  • 社民党が国民に支持されているのなら何も議論することなく多くの議席をとることは自然なことです。 落選者が多いということは支持されていないということです。党の外部の人にとっては過去に支持したとかにこだわりなく、今自分が目指す社会の実現を公約する政党に投票するだけの話ではありませんか?いや既成の事実として自分が目指す社会を公約した政党に投票しただけの話でしょう。
    「社民党を再建するのはどうすべきか?」なんて頭にはなく「私はこちらのほうが良いと選んだ!」というだけの話でしょう。

    宗旨を変えてはいけないとか変えるべきではないという理屈はありませんよね、
    一度決めたら道を変えないというのは進歩がないということです。
    巨人の星は高い理想を目指して一途に努力したのであって、自分の目指す方向に向かってひたすら突き進むのとはちょっと違うような気がします。
    そのあげくに大勢の国民から見放されたということは高い理想ではなかったと立証されたわけで・・・・

  • もし仮に自分は「社民党の党是つまり護憲とか親北朝鮮施策が好ましいのだ」という方であるなら従来からの社民党の政策を支持し続けるわけですから「どうすべきか?」とは考えるはずがありません。

  • それとも社民党がいかに変わろうと「社民党という名前であればよい」と考えている人々もいるのでしょうか? こうなると新興宗教と同じですね!
どう考えても社民党内部の人以外「社民党を再建するのはどうすべきか?」と発想が起こる論理的必然はなさそうです。 

hatena.gif
自民党と民主党が二大政党の形に近づいて好ましい、なんて論をメディアで見かけます。
すみませんが私には二大政党が良い形である理由が分からないのです。
基本的に政党がいくつあろうと、国政を任せることができるまともな政党であるか否かということが大事なことではないでしょうか?
二大政党であろうと、多数乱立であろうと、はたまた一党しかなくとも個々の政党がまともな政策を主張し論じているならばその状態は悪くないのではないでしょうか?
「今や民主党と自民党の二大政党だあ!」なんて語られていますが、私の少年時代、1960年頃は社会党と自民党の二大政党だったのです。
「イギリスの労働党と保守党、アメリカの民主党と共和党のような体制がいい!」なんてことは50年前から言われていました。でもちょっとお待ちください。
労働党と保守党は選挙により与党野党が変わります。アメリカも同じ、
でもそれは二大政党だから可能なことなのでしょうか? なことありません。
双方が現実的なことを考えており政見思想のブレが少なく、政権党が変わっても社会が大きく変わらないからです。
そりゃ、中絶を認めるとか認めないとか、税制をどうこうという議論はあります。
そうでなきゃ政権交代の意義がありません。
でも共産主義だあ!とか日米安保破棄!とかそれこそレボリューション(回転・革命)ではありませんか!

ところで10年前、社会党は消費税も安保も自衛隊もみーんな維持することに同意しました。
このお考えの変革、レボリュ−ションに値します。 
そしてその後の社民党成立と党是の先祖がえり、再度のレボリューション!
50年前に社会党は衆院で議席150を近く持っていました。しかし彼らは何を語っていたか?現実的なことを語っていたのか?
社会党は「米ソ対立をソ連は善でアメリカは悪」、「大企業は悪で労働者は善」、「保守は悪で革新は善」、「組織労働者は貴族で組合も持てない労働者は奴隷だ」と見ていたのです。そして彼らの政策とは与党の考えることに反対するだけでした。与党が考えることより我々はもっと良い提案をするということを聞いたことがありません。
私は自民党が良い政治をしたと言ってはおりません。社会党が建設的でなかったということです。
そして自分たちに国民の関心を向かせようと与党を批判し続けただけでした。
自分が語ることや行動に責任を持たない人や政党が支持を失うのは自然の法則、歴史の必然です。
責任をとれる政党か?とらない政党かか?
北朝鮮テロ問題、辻元裁判、総選挙の総括などがそのリトマス試験紙になるでしょう。
現時点までの行動では「辻元被告には少年法を適用してください。拉致事件は言った覚えはない。総選挙は天災で私たちは悪くはない!」と語っているようです。
そういった行動、言動から見て彼らに政権を託したくはありませんね。
そしてそれは私だけではなく多くの日本国民もそう考えたのであって、社会党は過去半世紀の間 議席数を減らし続け、今たった6議席になったのです。社会党は50年間かけても成人しなかった、国民の信頼を得る現実的政党に成長できなかったということなのです。

政権を取れなかったから批判政党に堕したのか?批判政党だったから政権を取れなかったのか?
「鶏が先か卵が先か?」なこと答えがあるわけありません。でも革新を名乗りながら自らを革新できなかったということは真の革新政党ではなかったようです。



昔、中学の英語で習いました。

「革命家は自分自身を改革しなくてはならない」ってね、
man1.gif


独り言の目次にもどる