
「次期CEOはどうかね?」
これは2002年のベストセラー小説「ゴール2」の終章のフレーズであります。
主人公アレックス・ロゴは大会社の一事業部を担当する役員で、存亡の危機に瀕した事業を取締役の期待に応えしかも下の人々を犠牲にせずに、起死回生の大リストラをやりとげます。しかし、その結果自分の職をなくなしてしまいます。
これからどうしよう、ほかの事業部の担当役員になれないか? 他社に職を探そうかと考えていたときに、取締役と現CEOから言われた言葉です。
自分の事業部をリストラして売却してしまった平役員がトップから「今度社長になってくれ」と言われたのですから、悪い気はしませんね。
若干補足説明を
- 「ゴール」とは
小説の形をした経営管理の入門書といったらいいのでしょうか? オリジナル「ゴール」がバカ売れしたので「ゴール2」、「チェンジザルール」と続編があります。
読んで面白いしちょっとためになる、でも現実はそんなにうまくいかないのでは? と思いますね、
- CEO(chief executive officer)
もう十分日本語として通用するようになりました。米国型企業のトップマネジメントのこと。日本でも2003年4月商法が改正され委員会等設置会社といわれる形態が認められまして、コーポレートガバナンスとか透明性なんて理屈で大手企業は委員会等設置会社に移りつつある。CEOはこういった会社の社長のこと。この場合、取締役社長ではなく、執行役社長という。
- リストラ
ここではリストラとは本来のリストラチャリングの意味、すなわち会社の構造、業種、事業戦略などを大幅に見直して経営刷新を図ることである。人員削減とイコールではない。
でもそれだけの能力のある役員だったなら、はじめから危機にならない経営をしているはずだというツッコミをしたくなります。
「次期CEOはどうかね?」
心地よい響きですね。
単に昇進するということじゃない、自分がやりたいと言い出す前に、推薦を受け就任してくれと請われているのだ。なんとすばらしいことでしょう!
「君はもういらないんだ」と肩を叩かれ、肩叩きどころかけとばされそうになっている某ジジイからみたらうらやましく、よだれが出そうな話であります。
といって、これ以上「ゴール」にまつわる話をする気はないのです。
本日のテーマは、今まで苦労をしてかくれた貢献をしてきた人がある日突然超抜擢されるとかプライズを受けるというシチュエーションを思い浮かべようという趣旨でございます。
満員電車で思い浮かんだものをいくつか挙げてみます。みなさんのすばらしいアイデアをお待ちしております。
- 「朝日新聞の論説委員にきてくれませんか?」
ある日突然、私を訪問してきた方がそういいます。とうとう朝日も戦後民主主義の愚かさに目が覚めて、社会正義というものを知ったか!
そしてこのおばQジジイを頼ってきたのか、まさに感無量であります。
でも、私はお断りするつもりです。
「その任にはKABU先生が適任です。私は力不足です。」と申し上げましょう。
でもKABU先生には役不足かも!?
お間違えないように「役不足」というのは、役者に対して役が不足であること。転じて与えられた役目が軽すぎること
- 「中国大使はどうかね?」
★摂津の大統領閣下
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ご存じの方もいらっしゃるでしょう、実は既に私はバーチャル国家「紗耶香民国」の摂津の大統領閣下より中国大使を拝命しております。
もしそのようなチャンスを与えられたなら、日本の国民と国家のために、全身全霊を尽くして中国大使の任を勤めるたいと思います。
でも、現実にはこの任も無理でしょう。なぜなら大使館に不法侵入してくる中国警官を止める体力はありません。ここはひとつ体力と体重だけはまかせておけという相方にお譲りしようかと・・・・
- 「首相に就任してくれませんか?」
まさにフィクサー児○とか野○幹事長あるいは小○さんなどが耳元でささやきそうな言葉です。
玉座は座るものではなく、背負うものという言葉もあります。過去現在までの日本の首相はどういうご覚悟で首相の椅子に座ったのでしょうか?
正直言いまして、村山翁とかポマード橋本と同じ椅子に座りたくないですね。
- 「君にノーベル平和賞が決まったよ、」
エッツ、戦争・戦乱を引き起こすともらえるというあのトンデモ賞のことですか?
そりゃあ、ご辞退しますよ、金大中とかアラファトと同列に見られては迷惑千番!
ノーベル文学賞 ですって!
それってサヨクが長年の貢献に対してもらう賞ではないのですか?
この賞だけはご辞退するのはもちろん、同志に譲る気はありません。
ノーベル賞には科学三賞(物理学、化学、生理・医学)と怪しい三賞(平和、文学、経済学)に分けられます。
前者は価値がありますが、後者の価値は・・・なさそうです。
- 「君、辞めてくれないか?」
これが一番ありそうです。 
ということで本日のまとめ
ものすごい地位を提示されても、自分の能力に見合ったものでないと引き受けられません。
ISO19011でも定めています。
力量を持つことと

notti様よりお便りを頂きました。(2004.10.07)
「次期CEOはどうかね?」のバリエーションです。
- 朝日新聞論説委員
既に自動作成システムがありますので、バージョンアップされれば将来は無人化されることでしょう。
- 中国大使
中国大使は公用車が襲撃されてけがをするかも、
いや命が危ないので、私もいやですね。
- 「プロ野球のコミッショナーはどうかね?」
なんにもしなくても勤まるので極めて楽そうですよ。
もめ事があると「わしゃ辞める」といえば合格。何のためにいるのでしょうか?
- 「社民党の党首はどうかね?」
これはやりがいがあります。「あるべき姿」の社民党に党改革する、男子一生の仕事といってもいいでしょう。
でも実は簡単で、社民党をつぶせばいいのです。組織をつぶすのがそのトップの本当の使命、そんな組織は他にないでしょう。
- 「ネコはどうかね?」
あったかい縁側で一日中お昼寝。これがいいですね。
ご師匠!お待ちいたしておりました。
確かに師匠のおっしゃるとおり、おばQジジイまだまだ真打にはほど遠いと改めて恥じ入りました。
でも、notti師匠の前座くらいは務まるようになりましたね?
サヨクどもを一掃しなければねこのようにお昼寝するもできません。
なにせ、かの国では猫も食べてしまうそうですから、日本のサヨク化は猫族にとっても重大問題なのです。
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名文句集を書くといいながら、怠け心で少しも進んでおりません。
いえ、書きたいものはたくさんあるのです。書きたいものがあるというより私の霞のかかった頭には常時、さまざまなアイデア(雑念とも妄想ともいう)が湧きあがってくるのです。キーボードとコーヒーさえあれば私は寝食を忘れてしまうのですが、業務多忙につきそれがかないません。
今週も来週も再来週も〜♪(と広瀬香美の歌の文句のようですが)出張の連続です。
これをお読みになっているあなたも、わたしとどこかの駅、空港、あるいは道路ですれ違っているかもしれません。初老の短身痩躯(最近は小太りになりつつありますが)で、おばQ頭で茶目っ気のある目をしたおっさんを見かけたらそれが私です。

確認したければ「オーイ、おばQ」と呼びかけてください。
本日はこれまで!