チャンピオン 2004.11.28
マリナーズのイチローが04年度に年間安打数の大リーグ記録を破ったというか、打ち立てたそうである。
それまでの記録は打者有利といわれた1920年代の記録だそうだ。
いかにイチローの記録がすごいか! そしてまた、この記録を破るのはイチローだといわれているとのこと。
日本人としてうれしいことだ。

今年の大きな話題であったが、2004年のアテネオリンピックで日本勢は大活躍、メダルの数も過去最多だそうだ。すばらしいことだ。
ソウル、バルセロナ、アトランタ大会と日本の成績は低迷して、金メダルがたった3個!なんてことが続き、寂しい思いをしていたのは私だけではあるまい。
数だけはべらぼうに多い日本人選手団がゲットした金メダルがアメリカの水泳選手一人がゲットするメダルより少なかったのだから、
過去数回の大会に比べて、アテネはまさにゴールドラッシュであった。

今回のオリンピックで今までと違うと感じたことは他にもある。
今までのオリンピックと異なりジメジメさがない。これは私のような浪花節の嫌いな人間には好ましいことだ。
私の子供の頃のオリンピックと言えば悲壮感漂うどころか、悲壮さがあふれ こぼれるような状態であった。
日本人の期待が重すぎたのだろうか・・・日本の代表というプレッシャーが大変だったのだろうか?

runman.gif 私と同じくみちのく出身の円谷は東京オリンピックのマラソンで3位となり陸上唯一のメダルをとったが、その後「幸吉はもう走れません」と遺書をしたためて自殺した。
悲壮である。

当時はことあるごとに「なぜ日本選手は本番に弱いのか?」ということが話題になった。
過去の記録からみて上位に入るだろうと思われていた選手が、のきなみ実力を出しきれずに自滅していくのを「日本人は精神力が弱い」と新聞などは叩いた。
    朝日に限らず、どの新聞も他人を非難し叩くことで飯を食っている。
    間違っても誉めることで飯を食ってはいない
  • 防災に備えると税金のムダ使いといい、台風で被害がでると備えが悪いという
  • 何事もなければ規制が多すぎると言い、事件が起きると野放しのせいだという
  • 地震が起きると自衛隊はでるなといい、あとになると出動が遅いと言う
  • 受験競争の青少年への悪影響を心配し、ゆとり教育の学力の衰えを憂いる
    まったくいかなる事態になっても心配し、誰かを責めることに生きがいを感じているようだ。
一方、マスメディアは自らが悪いことをしても、間違っても決して反省しない。マスメディアは常に勝者であり正義である。
新聞社の関係者、テレビの関係者の犯罪をあげつらっているところがある。一度ご訪問遊ばれよ、
man3.gif こんな業種って!いったい? まさに自分は神様、お殿様と認識しているらしい。
○○乳業や○○自動車を見てみろ!彼らは他社や他人をおとしめたことはない。うそを広報したり歴史を捏造したり他人を非難したこともない。
○○乳業の社長の失言を執拗に報道し、○○新聞のオーナーの傲慢さは決して責めない。
○○自動車のリコールを報じるが、己の誤報は訂正記事、お詫び記事も書かない。
有名製造業の社員が犯罪を犯すと、その会社全部が悪いようなことをいい、新聞社の社員が犯罪を犯すと、めったに報道しない。
どちらが悪質かをよく考えて欲しい。
新聞・テレビに限らず、マスメディアは猛省すべきである。

マスメディア批判はひとまずおいといてと、

今の日本選手はものおじしないようになった。イチローが日本人であることに劣等感を持っているとは思えない。日本人であると意識さえしていないのかもしれない。
室伏も谷も北島もみ〜んな、外国人だって自分たちと同じ人間だ、と考えていると思う。
これは一部スポーツ選手に限らず若い人の特性でもあると思う。
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まず、第一に昔に比べてフィジカルな面で日本人は同等となった。
私は今も昔も小柄であるが、30年前にアメリカに行ったとき、とにかくアメリカ人の体格がよいので肉体的な劣等感を感じた。観光地で警官が気さくに握手してくれたのを今でも覚えているが、そいつは190センチくらいはありそうで、その手はグローブくらいあり、私の手は赤ちゃんのように見えた。
今の日本人の平均身長は171センチくらいらしい。まだまだアメリカ人とは差があるが私の時代とは、その差は大幅に縮まっている。
肉体的な劣等感を持たないということは、ちいさなようで大きいことだと思う。
そういえば、ローマオリンピックの頃、体操選手が男子の小用トイレの便器が使えなかったということを聞いた。
背が低かったから

第二に生活水準で見劣りしなくなった。
昔はホテルに泊まるということにも、緊張した。それは田舎者の私だけではなかったと思う。
映画「太平洋一人ぼっち」で石原裕次郎演じる堀江青年が、シスコのホテルの風呂でタオルの種類がいろいろあり用途がわからないシーンがあったような記憶がある。
私が高校生のときに、「アメリカではレコードって雑貨屋で売ってるんだぜ」という話を聞いた。「ほんとうかよ?」と思った。当時、田舎ではレコードは時計屋で売っていた。貴重品だったのである。
豊かさあふれる社会に対して、そうでない社会の者はやはり緊張というか構えるところがあると思う。


第三に、文化的、社会的劣等感というのがあると思う。
中国がさかんに中国4千年の歴史などというがあれはハッタリである。中国と呼ばれる土地に4000年前から人が住みついていたのは事実であるが、今の中国人がその末裔であるという意味ではない。 mankomatta.gif
朝鮮、韓国の人が、日本人は昔朝鮮半島から移住して行ったのだという。それは事実だろう。もちろんそれが数百年前ではなく数千年前かもしれないが。その事実をもって日本人は韓国人のいとこであるということではない。今の韓国人は当時朝鮮半島にいた種族ではなく、その後どこからか移動してきたということになるのかもしれない。
そして、今何よりも社会的劣等感の攻撃にさらされているのは、日本の過去の悪行キャンペーンである。
従軍慰安婦、南京虐殺、無差別爆撃、よくもよくも考え出すものだ。
アイリスチャンは捏造本を残して2004年に自殺した。
せめて、アイリスチャンを殺したのは日本の情報機関だなどといううわさが立たないことを祈りたい。
アメリカの原爆投下さえ、日本人が悪かったので神の裁きを受けたのだと騙っている平和団体もある。
womankomatta.gif 日本人に誇りを持ってもらいたくない面々は、あらゆる手段で日本人に文化的社会的劣等感を植え付けようとしている。
教科書問題とか靖国問題など、この社会的側面においてはまだ日本人は劣等感を払拭しきれていない。
でもまもなくこの側面においてもウソをはねつけ、中国とも韓国とも北朝鮮ともなんのこだわりもなく付き合えるようになると信じる。

さて、日本の若者よ、もう気にすることはなにもない!屈託なく世界に挑んでチャンピオンになってくれ!
チャンピオンという言葉はこどものときに親父が自動車修理工場から私の玩具にもらってきてくれたスパークプラグに書いてあったので覚えた。オヤジは、チャンピオンていうのは一番のことをいうんだと教えてくれた。
おもしろいことに、このチャンピオンというブランド名はチャンピオンになるぞと決めたわけではなく、創業者の姓だったという。

(アルバート・チャンピオンがチャンピオンイグニッション社を起業)
悲壮な覚悟も、こだわりも、劣等感も無用で、誰もが屈託なくチャンピオンにチャレンジできるようになったのだ。



本日の大会宣言


いい時代になったのではないか?
もし、まだそういう時代が来ていないなら、我々が創ろうではないか。

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