以前はエッチメールが毎日毎日ジャンジャンと来たが、2年ほど前にドコモが遮断してからはまったくこない。ちとさびしい。
だいたい私の携帯のメールドレスを知っているのは娘と相方くらいしかいない。家内は携帯を持っていない。
めったにこないメールであるが、たまに娘からメールが来るとそれに短い返事をするにも10分もかかってしまう。私は携帯電話でメールを打つのが苦手なのである。
私はフルキーボードならブラインドタッチができるが、テンキーで文字入力をすることになれていない。ましてやかな漢字変換など困難のきわみである。
娘はそんな私をからかう。いまどき、携帯のキーボードから文字を打ち込めないのは原始人らしい。
チョット待ったあ、QWERTキーボードから打つのだって一昔前にはビジネスパーソンに必要な要件ではなかったのだよ。
今でもパソコンのキーボードをブラインドタッチできない人の方が多いのではないか？
とばかばかしいことを書いているのは毎度のことであるが、この人間社会では世の中の移り変わりと共に、暮らしていくのに新しく必要となった技術あるいはテクニックというものはたくさんある。キー入力練習用、キーボード早撃ち練習というソフトはもうたくさんというほど出ている。ああいったソフトがたくさんでているのを見ると、ブラインドタッチというのは英会話と同じような存在であるのかと想像する。
つまり、できたらいいなあ、できるようになりたいと願う人はたくさんいて、上達しようと本やソフトを買って練習はするのだがいっこうに上達しないというアレである。
わたしは英会話はダメだがブラインドタッチはできる。勝ったぞ！
90年頃、エクセルを使えることはビジネスパーソン･･･私ビジネスマンと言わないフェミニストであることをご理解ください･･･にとって必要条件ではなかった。エクセルがデファクトスタンダードとなったのは90年代なかばである。
95年頃、インターネットを使えることは必要条件ではなかった。
電子メールがビジネス上の必須アイテムになったのは90年代半ば
2000年頃情報セキュリティに関する知識は必要条件ではなかった。
時代はどんどん変っているのだ。
しかし、生活していくに必要な情報は増える一方か？といえばそうではなく、不要となってきた知識やテクニックも数ある。本日はそういったくだらない話をする。
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梅雨の季節にからむことから考えてみよう。
- 水溜りを避ける
いまどきの子供にしろ、大人にしても雨降りのときに歩いている様子を見ると緊張感がなくただ歩いている。
私が子供の頃、いや30歳くらいになっても田舎では雨降りとなると道路の前後を良く見て身構えたのである。
まず道路が舗装ではない、歩道がない、つまり水溜りがたくさんあり、車が来るとドッと泥水がはじいた。
だから道を歩くのは一定速度ではなく、水溜りのところはサット通り過ぎるということが緊急事態を避ける予防処置なのである。（ISOをご存知の方はダジャレとご理解ください）
のんびりと歩いているとタイヤが跳ね飛ばすドロのエジキとなってしまうのです。
- 車が来たら傘を横にする。
さて、ちょうど水溜りのあるところで車がきてしまい避けようがないときは、頭の上にさしている傘をサット横にしてあなたに襲い掛かる泥水の盾にしなければなりません。
横にして使うものをなぜたてと言うのでしょうか？
いまどきの子供はそのようなテクニックを知らないでありましょう。いえ知っていることがえらいということはまったくありません。
- 雨降りの時の敵は車ばかりではありません。自分が歩いたためにはねがズボンの裾（すそ）にかかり汚れてしまうのです。これを避けるために内股で歩けと教えられました。
内股で歩くとドロは外側に飛びますから、反対側のすそが汚れないという理屈です。
着物を着た女性が内股で歩くのはそういったところから来ているのではないでしょうか？
着物の女性が外またで歩くのはいけません。同じく、洋装の女性が内股で歩くのはミットモない、と私は感じております。
なぜかいまどきのスタイルもいい、持ち物もいい女性の多くが内股で歩いているのです。ご本人はいかにかっこ悪く見えるか気付かないのでありましょうか？
- 雨宿り
私なんか家から小学校までは4キロありましたから、途中で雨に降られるとそのまま歩いてくるわけにはいきません。それで通学路の途中にある、お店とか民家とか神社とか数箇所をあらかじめ避難場所として決めておくのです。
雨に降られたら、とりあえずそこに逃げ込んで小降りになるまで軒下にいるわけです。
当時は自分の縁側に子供たちが雨宿りして数時間いても文句を言うような人はいませんでした。
中には傘を貸してくれるような親切な人までいました。
傘を借りるとすぐに自宅に帰れるのですが、その場合は家に帰ったらすぐに傘を返さなくてはならないというオヤクソクがありました。
借りた傘を返さないなんてことがあったら、二度とその方の家の前を通れませんでした。
いまどきの子供は雨宿りなんてことをするんでしょうか？
- 傘直し
雨傘が壊れやすいのは今も昔も変わりません。変わったのはその値打ちでございます。
今では100円ショップでもビニール傘を売ってますし、ちゃんとした傘でも数百円で買えます。
当時の値段を覚えてはいませんが、貴重品であったことは間違いありません。なくしでもしたら親に怒られ叩かれるような重大事でした。
傘が壊れてもすぐに新品などを買ってもらえるわけはありません。
当時は刃物とぎや傘修理の人がいて道具を持って歩いていました。といってもそんな人に頼むとお金を取られます。
私たち子供なりに修理して使いました。布地を止めている糸が切れれば裁縫道具を取り出して縫いましたし、骨が曲がってしまったらペンチで曲がりを直したりしてまあ使い物になるようにしたものです。
本物のコウモリは
傘の代わりにならないよ
骨が折れ曲がってしまったものはもう手の施しようがなくそのままです。そんな傘を差すといかにも「こうもり傘」という感じです。いまどき骨が曲がった傘なんて見かけません。
- 予知能力
そうです。これが失われた最大の技術ではないでしょうか。
今日は雨が降るだろうか？空模様はスレトニングであるが大丈夫であろうか？傘を持っていくべきか、持たないで行くべきか？バルチック艦隊は対馬海峡を通るのか、津軽海峡を通るのか？まさに提督の決断である。
昔であれば、朝その日、雨が降るか否かを占うことは、次期首相を選ぶより重要なこと･･･そんなことはありません。ちなみに能登半島のほうでは「弁当を忘れても傘忘れるな」ということわざがあるらしい
今では雨に降られても駅のキオスクかコンビニで安い傘を買えばすむこと
本日のまとめ
えー、時代とともにドンドン新しい技術が必要となってきましたが、不要となってきた技術もあります。
そうしますと、今の時代に必要だ！大事だあ！といわれているテクニックもまもなく不要となるに違いありません。
ブラインド入力ができなくても、携帯のメールができなくても悲観することはありません。