コピー、パクリ、ものまね 2005.09.14
森永卓郎が日経エコロジー(05年10月号)にこんなことを書いている。
「韓国を訪ねて以来、遅ればせながら韓流がマイブームです。と言ってもコレクションの話です。韓国製品には、お菓子でもジュースでも日本製品のそっくりさんがたくさんあります。それを本家製品と並べて飾ると結構楽しいのです。」
  韓国ヨイショもきわまれりか? 
この方、マクロ経済が専門と聞くので、当然著作権や知的財産権に関しても明るいこととは思うが・・・

韓国では日本のパクリ商品、アニメのパクリ、パクリソフトウェア、盗作した歌、猿真似テレビドラマ、コピー料理番組などなどがあふれているそうです。世界に大躍進(?)している韓国製自動車のボンネットには日本のメーカーそっくりのマークが輝いています。
odoroki.gif 日本の某おもちゃメーカーは韓国でロボットの名前を商標登録しようとしたら、それは既に一般名だからだめだといわれたとか。
中国はそれに輪をかけてすごいですね、日本のどこぞのバイクメーカーはほとほと困り果て、最後の手段としてパクリメーカーをまるごと買い取ってしまったとか。
これらの国のコピー製品のおかげで日本の企業は大変な被害を受けています。もちろん、日本ばかりではありません。アメリカやヨーロッパのメーカーも困り果てています。
このような状況をご存知であるならば「日本製品のそっくりさん」などと語っているわけにはいきません。
最近は商品やドラマなどだけでなく、クレジットカードや外国の貨幣のそっくりさんまで作っているとか。まことにもって困ったものです。
ところで韓国では事件や何か悪いことが起きると、すべて日本の悪影響であるといいます。カード破産も振り込め詐欺も政局の混乱も事故も事件も、みんな日本の影響らしいのです。しかしよいことは日本の影響だとは言わずに韓国の独自性である、オリジナルであると主張します。
このへんのユニークな価値観については、みなさまに「マンガ嫌韓流」でも読んで検討していただきたいと思います。

昔、90年代中ごろ、タイの夜店を歩きますといろいろなコピー製品を売っていました。時計も万年筆もビデオテープもパソコンのソフトもブランドのバッグも・・・今ではどうなのでしょうか?
しかし、タイの名誉にかけていいますが、そういった行為が知的財産権を侵すか否かはともかく、彼らは事実を偽ってはいませんでした。
私が知る限り彼らはそれらを本物だとか、自分たちのオリジナルであるとうそを騙ってはいませんでした。売るほうも買うほうもこれはコピーであると認識していたのです。
私が夜店の道端でウオークマンもどきをながめていたら、売り子が「これはあんたたちが買うもんじゃない」というようなことを言い私を追い払いました。ソニーのウオークマンの数分の一の値段の怪しげなものであっても、それなりの人がコピーであると知って買い、それなりに楽しむということを道義的に批判、否定するつもりはわたしにはありません。
しかし、ウオークマンそっくりさんやローレックスのそっくりさんを作ってウオークマンですよとかローレックスですよと偽って売るならば私は厳しく断罪する。
プアマンズなんとかという表現を聞いたことがありますか?
昔、アメリカでマツダのスポーツカーはプアマンズポルシェと呼ばれたそうです。ポルシェが買いたい、でも高くて変えない。だからポルシェの代わりにマツダを買うということだったのでしょう。
でも当時のマツダがポルシェを真似したことはなく、お客さんもこれはポルシェだと偽って乗っていたわけでもありません。
マツダのスポーツカーは心底マツダオリジナルであったのです。そしてオリジナルであればいつかそのブランドはステータスとなります。今マツダはステータスを確立したでしょう。
お金がないから代用品を買うというつつましい行為と、他人のブランドを偽るという行為はまったく別物であると思います。
韓国や中国はその点、タイの夜店とまったく価値観、倫理観が異なっている。
過去から何度も、誇りを持つことは悪いことだ、間違ったことだというお便りいただいている。
誇りを持つということは他人を蔑むことだと思ってらっしゃるようだ。
それはかん違いであろう。
少なくとも私は誇りを持っているつもりだし、ひとさまを差別したりしているつもりはない。
間違った考えをしている人を批判することはそれとは全然違いますよ。
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まさしく、詐欺的であり、誇りを持たない衆生のなせるところである。
反日デモとか捏造事件に基づいて日本に謝罪と賠償を求めるということがなくても、私はこのような心根の人間たちとは付き合いたくない。
まったく誇りも矜持もプライドもなく、銭金の亡者としか言いようがないではないか。

人は誇りを持たなくてはならない。では誇りとはなんでしょうか?
誇りとはあるがままの自分を認め、それを是とすることである。自分を誇大に評価したり、他人の成果をかすめとったり、理由なく他人をさげすむことは卑しいというより悲しいことではないだろうか。
誇りとは、奢ることでは決してない。

そんなことを考えていると、自虐史観の人たちは非常に誇り高いといえるのではないだろうか?
彼らは「日本は悪うございました。お許しください。私たちはあなたたちより身分の低い者です。」などと語っている。そのように姿勢を低くすることは卑しい人にはできないことである。
それに引き換え、日本は悪いことをしなかった、中国や韓国に謝る必要はないと猛々しく語る私のような人間はあさましい限りである。

もっとも自虐史観の人たちには、問題点がふたつある。
man4.gif ひとつは事実を知らないのではないかということ、
中国韓国の主張する日本人悪人説の根拠となる事実という事実が、ひとつずつ論破されている今日、自虐史観のみなさまそしてその扇動者はよく反省していただきたいと思う。
もうひとつは誇り高い行動は、相手が誇り高い人である場合のみ価値があるということである。
日本敗戦後マッカーサーが天皇に会ったとき感じたという印象を読むと、マッカーサーも昭和天皇も人物であったということであろう。
人物は人物を知る。心の貧しい人は相手を思いやることができない。まっとうなコミュニケーションはできない。
日本人は悪い人、経済成長が遅れたのも、朝鮮が北と南に分断されたのも日本のせいだ。従軍慰安婦の賠償をせよ、強制連行の賠償をせよと盗人猛々しく要求する人々に誠心誠意尽くすことは・・・相手がその誠意を理解できるはずもなく、その欲望の火に油を注ぐようなものである。

私たちの隣人は経済的にではなく、心の貧しい人々であると知らねばならない。そういった人にはそれなりの対応が必要であろう。
「お菓子でもジュースでも日本製品のそっくりさんがたくさんあります。」などとのどかなことを語っていてはいけないのです。



本日の奇跡

もうろうとした頭で書いてきたのですが、ちゃんとホームページのタイトルである「日本人よ誇りをもて」につながったとは奇跡としか言いようありません。
それは同時に「韓国人よ誇りをもて」「中国人よ誇りをもて」というメッセージでもあります。
もちろん、新聞社も誇りを持って、捏造なんかしてはいけません

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あらま様からお便りを頂きました(05.09015)
佐為さま あらまです
かつての日本人の代名詞「イエロー・モンキー」。アメリカ人は皮肉と愛情をこめて「猿真似日本人」をそう呼びました。
いまでも日本製自動車のデザイン、二輪車のデザインをみても、欧米のパクリは明白。独自性は見出せません。
技術においてもそうです。
内燃機関、工作機械、etc・・・。恥ずかしいくらいに欧米の技術を盗んでいました。
科学技術だけでなく、法律についても、歴史順に中国や西洋の法制史をみても、日本はパクっていました。
(最後は押し付けされた感がありますが)
わたしは技術屋ですが、先輩の技術を「盗め」と教えられました。
そこで、先輩の一挙手一投足を横目で観察したものでした。
また、そうして自分の技術を盗んでくれる後輩を可愛く感じ、わざと見えるようにしたものです。
いまではすっかり技術が空洞化されて、盗まれるものもなく、したがって盗む人もいません。
技術の伝承は瀕死の状態です。(その一因は、標準化にもあると思いますョ)
さて、日本とかの国々との違いは「正統的手段」か否かではないでしょうか。
もちろん日本人の中でも、正統的手段ではなく「盗んだ」ひともいました。
ここでは、概論で書きます。
日本は、欧米に留学生を送り、技術、制度を学びました。教えてくれる人に対して「師」として仰ぎました。
そして、技術についても基本的に対価を払いました。
そこには、ルールがあり、信頼関係がありました。
しかし、かの国は単なる「盗み」です。モラルのひとかけらもありません。ましてや、相手国の伝統を、自国の伝統と言い切るところには救いようがありません。
日本には「倣う」そして「習う」という言葉があります。かの国はそれを「パクリ」と訳すのでしょうか。

親は、子供が自分の技術を盗んで育ってくれるのを嬉しく思います。家業にしても、料理にしても。それが「成長」です。
しかしですね、佐為さま。
わたしは、嬉しいようで悲しいのです。大相撲が。

あらま様、突っ込みありがとうございます。
何を隠そう、今から40年前、私がしたのはまさに舶来品を買ってきてばらして中身を調べることでした。
舶来品・・・アメリカ製もありましたし、スウェーデンも、イギリスもありました。
ただ、あらま様、私たちは技術を盗んだというか参考にしたのは事実ですが、それを自分のオリジナルといったことは一度たりともありません。
また、ひとさまのブランドを騙って販売したこともありません。
それはパクリとは多いに異なると考えております。

昔、本田宗一郎さんが韓国と台湾に技術指導をしたそうです。
後日、「その後どうか」と聞いたら、
台湾からは
「日本と同じものができるようになりました。ぜひ見に来てください」と言われたそうです。
韓国からは
「日本と同じものができるようになりました。もう来なくていいです」と言われたそうです。



あらま様からお便りを頂きました(06.05.07)
パクリ中国
佐為さま あらまです
NEC(日本電気)が、そっくりパクられていたという報道がありました。
こうしたパクリ行為が継続できたのも、ひとりパクリ企業の「努力の賜物」では不可能だと考えるのが普通でないでしょうか。
やはり、国家的規模の「後援」がなければできないと思います。
アメリカも、中国のパクリには、ほとほと手を焼いている様子。
現代三国人には「創造」ということが出来ないのでしょうか。

ご存知かもしれませんが、「創造豊かな ? 中国」についてのサイトを見つけました。
なるほど・・・と、思いますね。

あらま様 毎度ありがとうございます。
NECをパクッタ話が報道されましたが、今までもホンダのパクリなど大規模なものがたくさんありましたね。「中国だから」と言うしかないのかもしれません。
ところで「創造豊かな ? 中国」を拝見したのですが「なるほど・・・と」思うまでに至りません。
もっとよく拝見します。



あらま様からお便りを頂きました(06.05.08)
佐為さま あらまです

ところで「創造豊かな ? 中国」を拝見したのですが「なるほど・・・と」思うまでに至りません。
もっとよく拝見します。


中国の特許法を見ての感想です。共産主義は、基本的に成果配分ではなく、知的財産も然りという印象を持ちました。
また、審査基準も、政府の判断が大幅に関与する内容ですね。
このホームページの次の部分に共鳴します。

【引用開始】
1.政治体制が一党独裁のままで、真のイノベーションはない。
2.現在、世界市場に出ている商品は、外資企業によって作られたもので、中国独自のものでない。

一例として、「中国経済の奇跡という虚構」という題の論文に発表されている。その要旨は、以下のとおりである。
1.政策の恣意的な運用に備え、中国企業は役人から特別待遇を受けられるように、常日頃から配慮している。
2.政治改革がないため、民間の社会組織や企業間の横断的なネットワークがない。
3.技術開発の長期的な投資をせず、短期的な利益を優先している。
4.そのような環境から、イノベーションが生じる可能性は低い。

また、「中国企業の技術力に関する一考察」という題の論文に発表されている。その要旨は、以下のとおりである。
1.技術開発投資が低い。
2.国有部門主導のイノベーションシステムである。
3.知的財産権保護意識が低い。
4.技術開発のサポーティング基盤の未整備である。
5.技術の連続性がないバイオやソフト等の技術開発に突破する可能性があるが、技術の全面開花は難しい。
【引用終わり】

また、中国当局が発表されたとする資料を見ますと、特許件数は増えていますが、外国からの特許が占めている特徴が伺えます。
しかも、アイデアを保護と言うよりも、開放というほうに重きを置いています。
つまり、よーく読むと、外国からのアイデアを「開放」しようとする意図が伺えます。
中国で特許権を得るということは、パテント料を戴くのではなく、反対に中国に「年金」を支払って、利用されてしまうと言うことです。
したがって、中国の産業は、「開発」よりも安価で製造することが特徴になっています。
どうも、基本的に発想の原点が違うのですね。

結論、
中国は、同じ黄色人種でも、考え方が違う。一党独裁の共産国家。つまり、すべて「みんなのもの」です。
この場合の「みんな」とは、朝日の「みんな」に似ていますね。

あらま様、ますます難しい話で私には理解が困難な・・・
最近、中国の統治には共産主義が最適で、人権を抑圧しないと暴走するのでこれでいいのだというある意味乱暴なご意見を見かけました。
まあ、そうかなあと思うところもあるのですが、やはりそれはあるべき姿ではないと思います。
といっても中国にあるべき姿があるのか・・・・わかりませんが



あらま様からお便りを頂きました(06.10.01)
佐為さま あらまです
以前、中国の特許法について投稿したことがございました。どうも、それが現実的なものとなってしまいました。
このニュース(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060930-00000053-jij-int)を知ったとき、中国は、国家的規模の盗用をしている実態がうかがえます。
「しんちゃん」グッズ販売できず=国内企業の商標登録を認定−中国裁判所
【北京30日時事】中国でも人気の高い漫画「クレヨンしんちゃん」に関する商標を中国企業が登録したため、中国国内でキャラクターグッズの販売ができなくなったとして、出版元の双葉社(東京)が商標登録取り消しを求めて訴訟を起こしたが、北京市第1中級人民法院(地裁)が訴えを退ける判決を下していたことが30日分かった。著作権を管理している出版元が、中国ではしんちゃんグッズを販売できないという異例の事態になっている。
(時事通信) - 9月30日17時1分更新
中国人らと我々とでは、基本的な‘所有観念’が違うのです。
どうか、中国の特許法を今一度読み直してください。
また、中国に進出している企業、あるいは中国とお付き合いしている企業は、今一度考え直す必要があると思います。
企業(NEC)をまるごとパクってしまう中国ですが、よくよく考えてみますと、中国という国は、その特許法で、世界の特許権を丸ごと奪ってしまおうということではないですか ?
「クレヨンしんちゃん」だけでなく、「ミッキー」「キティーちゃん」は大丈夫でしょうか。
任天堂のゲームソフトが使えない、中国製「ニンテンドー DS」も出回っているとか。

あらま様 毎度ありがとうございます。
子供の頃と言いましたね、「人のものは自分のもの、自分のものは自分のもの」中国に限らず特定アジアはそんなことが常識なのでしょう。
韓国はパクリなければなにもなく、北朝鮮はこともあろうに外国の紙幣をパクッテいるそうです。
私たちがおかしなこと、違反に対してひとつひとつ抗議し、糺していかなくてはならないでしょう。
財界のお偉方が、そんな子供にも分かる論理を理解せず。「日中関係を損ねるから靖国参拝するな」といっているようでは自分の首を絞めることです。
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