最高のシミュレーションゲーム 2006.01.03

私はいわゆるテレビゲーム(Video game)をしない。パソコンでもしないし、ゲーム機、プレイステーションも、セガも、Xボックスも持っていない。
もちろん過去からそういったゲームをしたことがなかったわけではない。
むしろ私は時代に先んじていた。新婚時代、インベーダーゲームが大流行する前に、テニスゲームやシューティングゲームしかできない原始的なゲーム機を買ってテレビにつないで遊んでいた。
pc.gif 子供が生まれてから、8ビットのパソコンで簡単な四則演算のプログラムを作って娘や息子に遊ばせたこともある。もっともこれは自分が楽しむというより、小学生になったばかりの娘に算数に興味を持たせるのが目的だった。しかしまだ入学前だった息子の方が数字に興味を持ち、逆に娘は算数が嫌いになってしまったようだ。
その後、私は「A列車で行こう」「シムシティ」「エアポートタイクーン」「シビライゼーション」戦国時代の国盗り物、コンビニ経営などなどシミュレーションゲームをたくさん買いました。そしてもちろん遊んだわけです。
お姫様を教育したり、宝物を探したりするゲームはしたことがありません。
私はすばやい動作ができないので、反射神経を使うゲームは好きでない。またシミュレーションゲームであってもフライトシミュレータなどはだめです。飛行機を墜落させない高度な技量は持ち合わせておりません。
一番はまって遊んだというか利用したのは「囲碁」ソフトですね。どこのメーカーのソフトが強いと聞けば買い、囲碁ソフト大会で優勝した最強ソフトが出たと聞けば買ったものです。
そんなわけで、私はテレビゲームが出現して以降、ずっとパソコンゲームにこっていたのです。
だけど10年ほど前に、きれいさっぱりゲームから足を洗いました。
 なぜか?
シミュレーションゲームって面白くないんですよね、
市長になって都市を発展させたとして、むなしい感じしません? 
go.gif 囲碁ソフトで囲碁を打って面白いと思いますか?
そりゃ、相手がいない深夜に碁を打ちたいと思いたったときは利用する価値があるかもしれません。でも碁会所で仲間の顔を見ながら打つのとはまったく雰囲気が違います。
人間相手ならば心理的駆け引き、たとえば相手が得意な戦法を避ける、意表をつく、相手が打ったらすぐに打ち返すだけでも相当な圧迫になります。
その上、二人を取り巻くまわりのざわめき、ちゃちゃなど、囲碁は盤面だけの戦いではありません。
更に囲碁大会ですと自身の勝ち負けだけでなく、他人の成績によって順位も変わりますし、そのために更なる心理的圧迫を受けたりします。スプリンターが大試合でいつもの成績を出せないようなものです。
パソコン相手ではそんな手に汗握るという緊張感はまったくありません。
定石を覚えるには囲碁ソフトがいいとおっしゃる方がいらっしゃるかもしれません。
でも私はパソコンでいくら練習しても、定石を覚えることはできませんでした。私は自分の指で石を盤面に打たないと定石を理解することも覚えることもできません。
英単語は何度もスペルを書かないと覚えられません。そんな感じでしょうか?

そういえば囲碁そのものもゲーム、それもシミュレーションゲームですね。
私は40代はじめから後半まで、碁に狂っていました。でも単に囲碁を打つのが楽しいとか、強くなりたいというだけで碁会所に通いつめていたわけでもなかったのです。
これは言い訳ではありません。
碁会所のメンバーのほとんどは私より年上で、彼らのお話を聞くことは面白く、またためになりました。
第一線を退いた後、どのように過ごしているのか? 彼らは囲碁だけをしていたわけではありません。元教員は田舎の高校の非常勤講師をしたり、大型特殊免許を持っている方はそれを生かしたアルバイトをしたり、地域の慣習に詳しい方は地域社会の種々行事を取り仕切っていたりさまざまでした。
そのようないわゆる仕事だけではありません。囲碁よりもダンスが好きで、毎週市が催すカルチャースクールのダンス教室に顔を出していた元国鉄マンもいました。(田舎には常設のダンススクールもクラブもありません)テニスが好きなんだが、雨天の日はしかたがないから碁を打つという高段者もいました。
また彼らの人生経験を聞くのもためになりました。定年間近の自衛隊員が「野営はきつい」とこぼしたことから、自衛隊では毎日どんなお仕事をしているのかということをお聞きしました。
インパールに陸軍少尉として従軍した方から当時の話をお聞きしたこともあります。

単に碁のお相手をしていただくだけでなく、面白い話、ためになる話を聞かせていただいたのはありがたいことです。既に私の父親は亡くなっていたので、年配者からそういった話を聞くのは私にとって貴重な体験でした。
私はその後、囲碁の才能はないと自覚して囲碁を止めましたが、当時の囲碁仲間とは今でも年賀状の交換をしています。
しかしながら彼らもどんどんと鬼籍に入られて、年とともに交換する賀状が減ってくるのが悲しい限りです。
ボケて話がそれたわけでもありません。先輩諸氏のお話を聞くということも追体験、シミュレーションの一形態であろうと思ったのです。そんなことはスイミン学習でも語ったことがあります。

シミュンレーションゲームの話に戻そう。
f22.jpg 今では、飛行機や電車の操縦訓練、あるいは自動車学校でもシミュレーターから始めるのが当たり前の時代になった。こういったものは人命にかかわるから、最低限の技量がないと実物に触らせるわけにはいかないのはわかる。
しかし、シミュレーターやゲーセンで電車運転や戦闘機操縦がうまい人が実際にうまいかどうか、私にはわからない。実物を操縦するときには体にすごい振動やがかかり、機敏で細かい動作は困難だろう。視界は悪い、騒音がすごいなどなどで判断力も大幅に低下するだろう。
いくら戦闘機のシミュレーションゲームで上手くても、「アイアンイーグル」のダグのようにはいかないことに私は賭ける。「アイアンイーグル」なんて昔のマイナーな映画をご存じの方はいないか・
そして一番の違いはリセット・やりなおしがきかないということだ。
だから実際に電車や飛行機を動かす方は、自分の命だけでなく多くの人の命を預かっているというものすごい緊張感・ストレスがあるだろう。
シミュレーションゲームにはそれがない。
ここでは次のように定義する。
●シミュレーション現実ではない演習のことで、モデルあるいは模擬装置をつくり、実験あるいは試行すること
●ゲーム定められたルールの下で最善を求める行為
遊びだけではなく現実の政治、外交、投資、競技などを含む
●シミュレーション
ゲーム
パソコンなどを用いてプレーヤーが登場人物の立場に身を置きを擬似体験するもの。

シミュレーションゲームで敵兵を撃つとき、相手が死ぬか、自分が死ぬかという覚悟はいらない。実戦であれば大量のアドレナリンが放出されてものすごい興奮状態に違いない。恐ろしさで足が動かないかもしれない。
ちょっと違うが、昔から道場剣法とやくざ剣法という言葉があるように、剣道のチャンピオンが果し合いで勝つとは限らない。命のやり取りをする覚悟はシミュレーターの訓練だけでは得られないだろう。
「エンダーのゲーム」はその意味で正反対だ。エンダー自身が知らなくても、彼のゲームは本当の戦争だった。
命をかけない行為、たとえば投資であっても、失敗すればお金を失うという点に関してシミュレーションゲームと現実では大きく違う。
シミュレーションゲームはシミュレーション(模擬)に過ぎず、それがシミュレーションと本物の差である。
私がシミュレーションから足を洗ったのはそればかりではない。私がシミュレーションゲームをやめた大きな理由は、現実のゲームのほうがより面白いからである。

オンラインの対戦ゲームというのがある。インターネットを使って離れたところにいる人間とゲームを行うという高速回線がある現在だからこそ成り立つゲームである。わたしはこのオンラインゲームもしたことはない。
しかし、考えてみると今私がインターネットでしているのは、まさにオンラインの知的な論理ゲームではないのだろうか? このような、日本の進路、日本の歴史、憲法問題、政治家の姿勢などなどについて、相手もこちらも現実を踏まえ、真剣に知識と知恵を尽くして議論すること、それはまさに『オンラインゲーム』ではないか?
それは、評論家、政治家、論説委員、テレビ解説員のシミュレーションゲームではないだろうか?
いや、インターネットの普及した現代において、マスメディアはその独占的位置を失いつつある。とすると、私のしていることは政治評論のバーチャルなシミュレーションではない真の政治運動である。
私の書いている文章は内容はともかく、分量はそのへんのエッセイスト、評論家あるいは新聞の論説委員が書いているより多いのだ。
私のゲーム好きは決して変わってはいなかったのである。ただシミュレーションゲームを卒業して、日本のための真剣でそして意義のあるオンラインゲームに関心が移ったのである。

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新年の誓い

今年も日本再生ゲームに最善を尽くします。
志を同じくする方、ぜひご参加ください。
反対意見の方、スポーツマンシップに則り正々堂々と闘いましょう。
 決して捏造などしてはいけません。




戦争や政治をゲームと表現することに嫌悪を感じる方、ゲームという言葉の定義次第と受け止めてください。




あらま様からお便りを頂きました(06.01.06)
佐為さま あらまです
私も厚顔(紅顔ではない)の美少年の頃、16ビットのパソコンで、インベーター・ゲームのプログラミングに挑戦。
あまりにも複雑で時間がかかるので、砲台から玉が出るところでまでプログラムして、ダウンしてしまいました。
当時の言語はベーシック。フォートランなんてものが出始めたころだったでしょうか。
ですから、ビル・ゲイツは偉いと思います。彼こそ元祖「オタク」だと思います。
「最初にことばありき。光あれ。」とは、ビル・ゲイツの半生だと思いました。
(USO)
ところで、シュミレーション・ゲームで、子供にやらせたくないのが、「ホリエモンの人生ゲーム」。
わたしの子供の頃も「人生ゲーム」なんてものがありましたが、今振り返るとその現実との落差に無常を感じます。(涙)
つぎに、「たまごっち」。かつて女生徒の間で「如何に早く、たまごっちを殺すか」という争いとなり、一時問題となりましたが、またブームが再来したようです。
最近の子殺しは、たまごっちの影響なんでしょうか。怖いですね。
逆に、「アポロ13号」という映画。クルー救出のために、電圧確保のためにシュミレーションを繰り返すところは、リセットの効くシュミレーションの大事なことを改めて示してくれたと思います。
さて、昨年、年齢の壁を超えて、対プロ棋士六番勝負、見事三勝して棋士試験に合格した瀬川さん。
彼の勝利には、パソコンのオンラインゲームも一役かったそうです。
でも、このオンラインゲームには、スパイウェアーが仕組まれていることが多く、楽しんでいる間、知らぬ間に「踏み台」にされていることがあるから要注意だそうです。
「とかくこの世は住みにくい」ですね・・・。
あらま師匠、これって傑作だと思っているのですが、コメントを下さったのはあらま様だけです。
ちょっと、いえ大いに残念です。 
ところでインベーター・ゲームを自分でつくろうなんて!そりゃ無謀ですよ。
当時のパソコンはメモリーもないし、たいしたコマンドもないし、いろいろ工夫をしないとなりませんでした。
私は仕事で高速でソートする工夫をしましたが、今じゃマウスでクリックするだけですね。
カナシー



大国主命様からお便りを頂きました(06.01.07)
どうも、管理人さん。大国主命であります。
小生は、ゲーム好きであります。
ビデオゲームを買ってもらえなかったものですから、小学校時代は柔道で、中学校時代は空手、高校時代はボディービルダーコース・トレーニングといった、体をフルに使う、フルコンタクトなゲームをしました。大学時代は合気道で勉学・恋愛そっちのけでやりました。まあ、格闘技のセンスを持ち合わせなかったせいか、柔道は2年やって昇級なし。空手は3級、で瓦と板を一枚やっと割れる程度。合気道は初段どまりで、2人を同時に相手にし、組み伏せることができる程度でした。(たいていの人は2,3段にすぐになれ、5人ぐらい倒すのは余裕らしいのですが)ボディービルのほうは、まあ、腹筋が3段6個にわかれ、ダビデの像のような筋肉質の体になり、背筋力230kg、握力左右75kgとまあ、計画どおり普通の体格・体力を確保(高校時代)するにいたりました。
社会人というより、牧場経営をするようになってから、シュミレーションゲームをやるようになりました。「信長の野望」や「三国志」、マージャン、ポーカー、ボーリング、ホッケー、オセロを3年間やりました。どれも全クリアしました。「信長の野望」なんかは、気に入らない武将は捕縛後即打ち首か、「騎突」という技で首をはねるのを楽しみにしました。領国経営とかは、あまり熱心でなかったですね。でも、なんかむなしさが漂っていました。なんか自分が小さい人間になってしまっているのでは?と正直悩みました。狂牛病騒ぎ以降、全くゲームから離れてしまいました。忙しかったもので・・・。
そして、去年3月1日、例の教科書チクリから反日デモが発生したことにより、小生の「日本人」が目を覚ましたのです。いろいろ本を読みふけっていたのですが、自分の「真日本人」を育成すべく、ゲームの「相手」をさがしておりました。小林よしのり氏の関連サイトに入り、「セクシーコマンド」という名で投稿しておりました。ただ、ほとんど削除されてしまい、なぜだろうか?と考えました。しばらくやらずに置いていたところ、丁度管理人さんのサイトを見つけるにいたり2週間かけて全読し、8月の終わりに初投稿したのです。
しばらくは、いろいろ調べたこと、聞いたこと、目にしてきたことを思い出しながら、気の向くまま書いてきました。しかし、ほかの方々と比較すると、はるかに、小生の投稿内容が幼稚なので、正直投稿の内容を考えるのも苦戦しました。そこで、年末から、ちょっと一歩引いた表現を用いて、ボケてみて、管理人さんの深いお考えを引き出すことに切り替えたのです。あ、もちろん、ちゃんと中身は考えて出してます。
大国主命様 何を寝ぼけているのですか!
という管理人さんのお言葉を頂戴する(引き出す)ことができたのは、小生にとってのゲーム上の第一ステージクリアに等しいのです。
現在の小生にとって、管理人さんのサイトで投稿するということは、最高のシュミレーションゲームです。反日国政府や反日外国人・反日日本人を駆逐できる弁舌力・表現力・交渉力・胆力を身につけるためです。直球では、ぜんぜん相手に伝わらない、と30歳になってようやく世の中のことが少しだけ見えてきました。よい教材でもあります。
なにしろ、管理人さんと直に面会することがかなわない身の上なのものですから、「生の声」を引き出すために、もしかして、中国とか半島、ロシア、アメリカの情報工作員が日本に住み着いているんじゃあない?、ってボケをかましてみるのも一手ですから。マージャンでいえば、一旦一番いいパイを捨てて、相手に「リーチ」をいわせたところで、一気に「ツバメ返し」でロン!「大三元役萬」「マンガン」といったところです。
ずいぶんだらだら書いてしまいました。
おかげさまをもちまして、多少世の中の駆け引きがうまくなりました。今後もありがたいお言葉とご指導のほどよろしくお願いいたします。
追伸:
Dr銀田一氏は、「ひさしを借りて母屋をのっとる」とか仰っていましたが、小生はそのような邪な考えは微塵もございません。2年以内に自身のサイトを立ち上げるため、日頃から駆け引きとかを鍛錬するため参加している、良しなに、とお伝えください。
おお!大国主命様もパソコン相手のシミュレーションゲームに飽いて、真のゲームに目覚めたのですね!
お互いにこの日本を良くするゲームをクリアしましょう。
なお、銀田一先生は本当は自分を乗り越えてくれる後輩の出現を待っているはずです。
後世畏るべしとはそういう意味でしょう。



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