不節操なり朝日! 2006.05.23

最近の朝日の政局に対する論調はおもしろい。朝日はしっかりした報道機関らしく、社説でもコラムでもその他の特集でもぴったりとベクトルがあっている。社のポリシーにそむくような論説、記事はないようである。そして、そのベクトルの方向は明確である。
nisehata.gif ところが最近面白いと言うのは、朝日はまさに自民党の一派閥の機関紙か、宣伝ビラかと思えることを書いているからである。
今年の夏に任期満了となる自民党総裁の候補者として複数の人が意欲を示している。・・・もちろん総裁候補者は自民党議員である。
朝日はその中で現首相の靖国参拝に反対を表明しているある首相候補者をひたすら褒めまくっている。おもしろいのは彼の政策を評価しているのではなく、彼の靖国に対する考え、特定アジアと呼ばれる中国や韓国に対する姿勢を評価していることである。 
繰り返すが、社説でも複数のコラムでもまったく同じく一候補者を持ち上げているということは、朝日の理想はその候補者が目指すところであることに違いない。

しかし、まてよ
朝日の希望する政権、政党は自民党であったのだろうか?
私の知る限り、過去の選挙で自民党を支持したことも、自民党の主張を評価したことも、自民党の候補者を有利に報道したことはない。
quest.gif 政治家の不祥事、スキャンダルがあったときには、自民党の問題は民主党あるいは社民党よりも大きく取り上げ大問題だと叫んでいた記憶がある。そして民主や社民のスキャンダルはスルーすることが多かった。いつから朝日は自民党の特定候補者に入れ込むようになったのか?不思議なことである。
第一、 当の福田氏についてだって朝日は過去の選挙で応援したこともないし、主要ポストについていたときも期待すると書いてもいなかったし、その行動を高く評価していなかったような気がする。

ところで朝日は自民に関してだけでなく、他の政党についてだって不思議なのである。
民主党というのは不思議な政党である。より正確に言えば政党と言えるのかどうか不明である。政党というのは主義を同じくした人々が政権を担おうとして集まり、政治行動をとる団体である。
ところが、民主党に属する政治家というのは、旧社会党左派から自民党の総裁をした人までいて、その主義主張は改憲から護憲、反米から反中、社会主義から反共主義、非武装から核武装までバラエティに富み、主義思想を同じくするとは言いがたい。唯一の共通点は反自民であるということでしかない。
それは野党であることは許されることであるが、与党となることは論理的にありえないというか現実的に不可能であるという欠陥を内在しているのである。
最近朝日は民主党の顔、小沢一郎氏を大いに持ち上げている。しかし過去から彼の政策あるいは彼の政治手腕を評価し首相にしようと主張してきたことは・・・一度としてない。
小沢氏が民主の顔になる前は朝日の支持する政治家は前原氏であったし、さらにその前は大会社の御曹司岡田氏であった。
朝日が持ち上げ期待を表明する政治家は常にそのときの反自民の顔であり反米の旗手ということで決まり、その主義思想を評価されたわけではない。
もしその政治家個人に惚れ込んだり、政治家の政策を評価するならば、その方が失脚したときに残念がることはあっても、次を担う人を無節操にたたえることはありえないだろう。しかし朝日は民主党党首を降りた政治家の再起を期待することはまずない。唯一の例外は年金未納でお遍路さんのパフォーマンスを演じた管直人氏へのラブコールだけである。彼にはまだカリスマの残照、中年の魅力があるのだろう。
岡田氏の政策を称え政権をとるべきだと大声で叫んだなら彼が選挙の敗北責任を取って辞任したとき朝日の希望は潰えたと書くべきであるし、前原氏の主張に惚れ込んでいたなら、彼が怪しげなeメール事件で辞任しても前原氏を惜しむことはあっても、彼を見捨てて小沢氏を褒め称えることはありえないのではないか?
だいたい小沢氏に対する朝日の評価をご自身が忘れてしまったのだろうか?
80年代後半、90年代前半の小沢氏に対する見方は、蛇やトカゲあるいは蜘蛛を見るように毛嫌いしていたのであった。
蛇さん、トカゲさん ごめんなさい 
man7.gif あるいは朝日は、最少悪の選択を地で行っているのかも知れない。
私はその選択を批判しない。私はこのウェブサイトで何度も政治とは最少悪の選択であると書いている。最少悪の選択とは民主主義という体制においては必然の選択、行き方である。

しかし、朝日と私には違う点がある。
私は常に最少悪の選択をすることを表明し、それを実践していることを表明している。
朝日はかようなことは一言も、ひとたびも語ったことはない。
朝日は最善の選択として、岡田氏を称え、前原氏を称え、そして小沢氏を称え、あろうことか福田氏を称えている。
オカシイジャナイカ?


本日の予想

人名を入れ替えれば、この文章は今後数年後、10年後、そしてそれ以降も使えるだろう。
安倍さんと福田さんに限らず、永遠に朝日の論理の不思議を示すものとして使いまわせると確信する。





しがない大学生様からお便りを頂きました(06.05.25)
お久しぶりです。
相変わらずですね、朝日は。
私は日頃産経抄と主張には目を通すようにしてますが、朝日の記事などせいぜい2ちゃんで揶揄されているものしか見かけません。
話には聞いていましたがそこまで露骨に福田プッシュをしているんですね。尤も、産経もID理論なんてトンデモな疑似科学を科学とみなして一押ししてたりするので一長一短ですが…。
困ったものです。というのは、私は朝日に頑張れとは言いませんが、もう少し「左側の人達」にしっかりしてもらいたいと最近考えているからです。具体的に言えば「格差」のことです。あんなのはサヨクが喚いてるだけだ、と言う声がありますが私はそうとばかりは言い切れないと思います。雇用の流動化とは言ってもそれはほとんど非正規社員の間だけであって正社員の高賃金や手当てといった既得権益は守られたままであるとか二極化が進んでいるのは事実だと思います。
私は大学で「キャリアデザイン」なる授業を受講しています。その講師は60代半ばの方で、当初ありきたりの精神論ばかり聞かされるのではないかと心配でしたが、労働市場に関してかなり冷静な分析を述べるなど聡明な方で安心しています。逆に頭が固いのはキャリアセンターという就職課で、ひたすら「就活を最後まで諦めるな!フリーターはろくに税金を納めない!フリーターになる奴は皆努力不足だ!」と言った感じで現状認識をせずに煽りまくっております。もちろん私もその時が来れば職を得るために全力を尽くすでしょうが、ここまで事実を曲解して焦らせるのは何だかなあ〜と思ってしまう訳です。話がそれましたが、外交的にはまともな国になりつつある我が国ですが、内政面でもメスを入れなきゃいけない所がたくさんあると思います。そういうところを、サヨクじゃない「健全な左翼」に論理的に追求してもらいたいと最近思うのですが、どうにも左翼が見当たりません。組合ですら正社員の既得権益を擁護してばかりですし…長々と愚痴っぽく失礼致しました。
しがない大学生様 ご無沙汰しております。
左翼とかサヨクというニュアンスは労働者のための組織とか行動というニュアンスではなく、反日団体というニュアンスが強いと思います。
ちなみにアメリカの民主党はリベラルと思われていますし、労働者、移民の支持が多いのは事実ですが・・・前回の大統領選挙でも候補者は軍隊に勤務した戦闘に参加した愛国であるということを売りにしていました。
日本においても日本を愛し国歌国旗を愛し靖国に参拝し、そして労働者に厚い施策をとるということはまったく矛盾していないのですが・・・
今の日本ではそのような理屈は通らないようです。
しがない大学生様の就活が就勝となりますように

あらま様からお便りを頂きました(06.05.26)
めまいがしました
財界の一部やマスコミの一部が、小泉首相の靖国神社に批判を表明するなか、25日付け毎日新聞が、こんなコラムを載せてていました。
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/kishanome/news/20060523ddm004070067000c.html
記者の目:論理矛盾、小泉首相の靖国参拝=大西督人(地方部)
全国戦没者追悼式で式辞を述べる小泉首相=日本武道館で05年8月15日、山本晋写す ◇自ら判断し潔く中止せよ−−「戦争責任」再考しよう

小泉純一郎首相の靖国神社参拝は不思議でしようがない。首相が参拝目的とする「全戦没者の追悼と平和祈念」は、政府主催で毎年8月15日に日本武道館で営む全国戦没者追悼式での祈りやあいさつで果たされていると考えるからだ。首相は今年、8月15日に照準を合わせて靖国を参拝するのではないかとみられている。すべての戦没者を祭ってはいない一宗教施設への参拝に固執する理由を、首相は国民に説明すべきだ。

首相の靖国参拝には当初から問題が多かった。91年1月の仙台高裁、04年4月の福岡地裁と2件の違憲確定判決があり、合憲確定判決はないこと。日本政府が受け入れた東京裁判でA級戦犯とされた14人が「護国の英霊」として合祀(ごうし)、顕彰されていること。これらは既に指摘されてきた。

だが、それだけではない。首相の論理に従って検証しても整合性を欠く。

靖国神社の祭神約250万柱は、時の権力のために戦って亡くなった人が大半。賊軍兵や空襲などによる戦災死者は含まれない。一方で、日本兵として戦った朝鮮半島、台湾出身者らを、遺族の了解を得ずに日本名で祭っている。つまり、批判に対する首相の弁明で、参拝理由を「戦没者全体に哀悼の誠をささげる」(昨年5月の衆院予算委答弁)などとしているのは、事実に反するのだ。

63年に始まった戦没者追悼式は第二次大戦の戦没者約310万人を追悼するのが目的で、全国の遺族代表、天皇、皇后両陛下、各界代表ら約6000人が参列する。昨年の式で首相は「(先の大戦での)内外の戦没者及び犠牲者のご冥福を心よりお祈り申し上げます」「各国との友好関係を一層発展させ、平和を大切にする国家として世界から一層高い信頼を得られるよう、全力を尽くしてまいります」などとあいさつした。

しかし、首相のその後の言動は、それらと一致しているだろうか。4月25日には、中韓両国が首相の靖国参拝に反発して首脳会談が途絶えていることについて「(中国や韓国が)後悔する時があると思う」と話した。一般人がどこに参拝しても自由だが、政治家は別だ。靖国参拝は即、政治・外交上のメッセージとなる。外交は人付き合いと一緒であり、近隣諸国の嫌がることをあえてすれば、他意があると取られても仕方ないだろう。

妥協案を探った「A級戦犯を分祀すれば首相も参拝できる」との論にも無理がある。分祀の押し付けは、宗教法人である靖国神社への不当介入になるからだ。新たな国立追悼施設の建設も税金の無駄遣いに終わりかねない。追悼の場としては、それぞれの墓地や、一部の戦没者に限っていない国立千鳥ケ淵戦没者墓苑(東京都千代田区)があれば不足はないはずだ。

私は、外国からの批判を理由に靖国参拝をやめるべし、と言っているのではない。首相は、自らの論理にさえ合わない参拝を、自身の判断でやめるべきだ、と主張しているのだ。首相が靖国参拝をやめれば一件落着、とも考えてはいない。日本人の多くは、あの戦争が起きた経緯と戦争責任について真正面から考えたことは少なく、A級戦犯らに戦争責任を押し付けていはしないか。そうした風潮が首相の靖国参拝を漫然と許してきたのではないか。

旧日本軍による真珠湾攻撃から50年たった91年、ハワイで取材した日系老齢男性の一言を忘れられない。元日本陸軍兵で広島に駐在中に被爆したという男性は「一億火の玉だった日本。赤ん坊以外の全員に戦争責任はある」と言い切った。

当時は広島でも、アジア太平洋諸国民に対する日本人の加害責任について真剣な討議が繰り返されていた。「被爆者といえども自分の戦争責任は免れない」と言明する被爆男性もいた。

だが、今はどうか。学校では古代から授業を始めることもあり、肝心の近現代史教育については、国内外から「質量ともに不十分」と言われ続けてきた。現場教師らは「きちんと教えようとしている教師はごく一部で、教育課程は今も旧態依然としている」と語る。

ハワイや中国、韓国へ出掛ける観光客で、真珠湾や戦争記念館などに足を運んで戦争の実相に近付き、日本人の戦争責任を考えようと努力している人はどれぐらいいるだろう。

首相が過去の侵略や植民地支配について公式謝罪するだけではなく、日本人一人一人が世代を超えてそうした努力を積み重ねてこそ、実を伴った反省だと周囲は認めるだろう。

紛糾し続ける小泉首相の靖国参拝を、日本人が戦争責任について再考するきっかけにしたい。

く、くらくらしました。朝日のほうが、まだマトモな文章を書くでしょう。
「自主的に参拝するな」とかも意味不明なコクゴですが、「首相が過去の侵略や植民地支配について公式謝罪するだけではなく、日本人一人一人が世代を超えてそうした努力を積み重ねてこそ、実を伴った反省だと周囲は認めるだろう。」なんていう件。
大西記者の家では、「その子供や孫までも、中国に謝罪をする」という家訓でもあるのでしょうか。(藁
あらま様!
スバラシイ なんというスバラシイ文章でしょう。私は感動しました。
ところで戦争ってどの戦争なのでしょう?
なにしろ世界には戦争が満ち溢れています
それだけではなく、文化大革命とか光州事件など内戦も腐るほど起きています。
毎日新聞社は過去のかなたの太平洋戦争よりも、三菱重工テロとか浅間山荘テロを糾弾しないといけません。おおっと、北朝鮮に逃げていったテロリスト、日本を侵略している韓国軍、資源を盗んでいる中国、ミサイル攻撃をした北朝鮮・・・いったいこれらの戦争に同対処してくれるんでしょうか?
もっとも目が見えず耳が聞こえないなら・・・無理ですが
それならそうと報道機関を辞めるという選択もありますが・・・

大国主命様からお便りを頂きました(06.06.01)
どうも、ご無沙汰しております。管理人さん。
朝日ですが、日頃は、社民党や共産党、あとマイナーな日本労働党や緑の党、新社会党を持ちあげっまくっています。
最近は、完全な売国奴に成り下がった連中を、とことん持ち上げていますね・・・。
小沢の場合は、「やせたければ、一日2,3時間の睡眠で働け!」とか無責任なことホザイテきましたから、ずっと褒め称えておくべきだったのでは?と朝日に問いかけたいですが・・・。
(狂牛病の時期、2,3時間の睡眠で働いていましたが、体を完全に壊しました。やれるものやら、彼こそやってほしいものです)

あと、朝日の論調の「ちょっと待ってほしい」とかいう、テレビショッピング的口調は、なんとかならないものでしょうか?
大新聞を自称するなら、軽い口調は慎むべきはずですが、こんな表現にコロリと騙される人間の多さには、あきれるばかりです。
日本の進路を見誤らせ続けた、この売国新聞を、毎日共々葬り去るときがやってきました。どのような世論操作で、媚中、媚朝、媚韓の売国奴を擁立し、首相に据えようとも、靖国の英霊の力と、愛国者の心ある行動で、かならずや粉砕していくことが肝要かと思われます。

「日本!正気?神通力!?」主宰者白兎こと大国主命拝
大国主命様 毎度ありがとうございます。
ちょっとまってほしい・・・いい言葉です。
そのほかにもうっとりするような言い回しがたくさんあります。
 「謝罪は思い至らなかった」
 「腹を割って調整しませんか」
 「1発だけなら誤射かもしれない」
 「いやかえって・・・」

 


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