衣替えという習慣は衣類をたんすにしまう時代からクローゼットの時代になり、更に服装の規範の変化によって今ではあまり顕著ではなくなった。それに6月と10月に一斉に服装が変わるというのも、もともとへんですよね? 人により寒さ暑さの感じは違うし、年によっても寒暖の差はある。
そしてクールビズの運動によってサラリーマンもスーツをあい物から夏物に変えるというより、上着を着ない、ネクタイをしないということになった。
とはいえ、寒くなったり暑くなれば着るものは変わる。そして季節が変わり着るものが変わるたびに着られなくなったことに気付かされる。いや難しい話ではない。単に太って一年前の服が着られなくなったということである。
実はこれは私が都会に出てきてから、毎年のことなのである。
着るものがなければ買うしかない。吊るしのスーツを買い、普段着のズボンを買い、上着を買わなくてはならない。そして一そろい買っても翌年にはもう着ることのできない布くずになってしまうのである。
産業廃棄物の区分では布屑ではなく繊維くずという。そして化学繊維の衣類はなんと廃プラに分類される。更にワイヤー入りのブラは廃プラと金属の混合物である。
もっとも家庭から出るものは一般廃棄物です。
もうこれは家計にモロに響く。太るということは家計に重大な影響を与える経済問題である。
昨年の初夏である。意志薄弱の私であるが、一大決心をした。
そう!ダイエットである。
ISOに生きている私であるから実行にあたり、
目的・目標・実施計画を考えたのは言うまでもない。
毎月ほんの少しではあったが減っているのが分かった。
正確に言って、ドンドン減りはしなかった。まず体重というのは全然変化しないものではないということがわかった。平均して1キロくらいの幅で変動している。しかし傾向として毎月500グラムくらいの減少が継続した。
そして目標とした63キロは約1年後の5月に達成した。
今月暑くなってきた。夏のズボンがないかと家内に言うと、「このズボンがはけるかしら」と出したのはほんの数年前のものであるが、昨年履こうとしたらチャックが閉まるどころではなかったものだ。
これだけ体重が減ったのだから大丈夫かとはいてみたら・・・おお!ピッたしではないか。
いやダイエットは成功である。
俗に1キロで胴回り1センチという。約5キロの体重減少は私の胴回りを5センチは減らしたに違いない。
ところで今のままダイエットを続けると、今度はやせすぎて着る服がなくなってしまうという危険性に気付いた。
太ることは経済問題であるが、やせることも着るものがなくなってしまうという経済問題なのである。
よって、これからは体重を減らすのではなく、63キロを中心に管理限界を上下0.5キロとして運用していくあたりがよさそうだ。
排水のペーハーを管理するように常時監視し、フィードバックしていく。
ISOの考えが個人的にも有効であることがわかったのである。
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