原ようこ議員のテロ防止策を検証2001.09.20
原ようこ議員の日記がインターネットに載りましたので拝読いたしました。
原ようこ議員活動日記 第51号 2001.9.19より
テロ対策とは
(1)このコーナーは、政治を遠くに感じている人たち〜私と同じまたは私よりもっと若い人たち〜に向けて、少しでも政治を身近に感じてもらいたいという気持ちから、努めてくだけた表現を使ってきました。
(2)しかし、今回の件で私が思っていた以上に幅広い層の方に読んで頂いていることがわかりました。
(3)ですからこれをきっかけに、もう少し幅広い層の方にも読んでいただけるような日記にしていきたいと思います。
(4)皆さんからいただいた質問のうち、共通しているものがいくつかありました。そのうち、重要なものについて答えていきたいと考えています。
(5)まず今日は、私が必要であると言った「テロ対策」とは何か?ということについて考えてみたいと思います。
(6)今回の事件は、あれだけの軍備をもつアメリカが国民を守れなかったということ、暴力によってアメリカは屈しないということを示しました。
(7)これは裏返せば、ミサイルや戦車では国民をテロから守れない。暴力によってテロリスト達は屈しないということを示しているのではないでしょうか。
(8)現在の日本におけるテロ対策は、情報収集と重要施設の警備といったことでしかありません。
(9)情報収集がすべての基本であると思います。
(10)しかし、せっかく集められた情報も今回の事件のように、有効に使われなくては意味がありません。
(11)情報交換については、各国がもっと意識をもって、今以上に協力しあうことが必要でしょう。
(12)また現在12あると言われているテロについての国際条約といった国際的な枠組みが有効かどうか、これから精査していきたいと思います(結果は改めて報告します)。
(13)これらの条約を含めた国際的な枠組みでの協力をもっと有効なものにしていく必要があるでしょう。
(14)また日本では、「何かあるかもしれない」という情報を誰が「責任をもって」(もちろん最終責任者は内閣総理大臣ですが・・・)判断し、国民にまで知らせていくのかという、情報の流れがきちんとできていない(私達に知らされてもいない!)のではないでしょうか。
(15)そして、何より必要なのはテロの原因を取り除いていくことです。民族や宗教の対立、貧困を解決すること、対立する勢力どうしがどう信頼関係を(少しずつでもいいから)つくっていけるかではないでしょうか。
(16)経済援助を含む、国や民間を問わない「外交の力」。これこそが究極のテロ政策だと思うのです。
(17)それなしに、どんなに情報を集めようと、警備をしようと、法律を整えようと、不十分だと思います。
(18)最後になりますが、今こうしている間にも、救出活動やその支援をしている人々、またそれを待っている方々に、心からの声援を送りたいと思います。
それではようこさんの日記を分析してみましょう。以下上記行番を参照のこと
(1)〜(5)分析省略
(6)「アメリカが国民を守れなかった」のは事実なのだろうか?早急な飛行禁止措置、空軍によるハイジャックされたと思われた飛行機の警戒、大統領機の護衛などに手を打っている。その結果、エアポートで拘束された者もいた。守れなかったのではなく被害を少なくしたのではないか?有事法制のない日本ではそれさえ無理だったのではないだろうか?首相官邸や国会の警備に自衛隊が出動していいんですか?
(7)「暴力によってテロリスト達は屈しない」だって、ちょっと待って、ようこちゃん。あなたは正規軍による武力行為とテロ行為を同一視しているの?せめて「従来型の軍備によってはテロを防げない」くらいのことを書いてほしいな。あなたが国会議員と聞くとため息がでるよ(**)、議論以前という気もするけど、まあ続けるか?(T_T)
(8)現在の有事法制のない日本ではできることが限られているんですけど・・・重要施設の警備さえ貴党はおカンムリのようですね?
(9)〜(11)情報も基本のひとつですが、それはインプットに過ぎません。おっしゃるように情報を有効に使われなくては意味がありません。 その情報を基にどのようなアウトプット/対策を打つのでしょうか?このプロセスと手段を法律で規定する必要はありませんか?手段を与えられなければ為政者は動けません。
(12)ぜひお聞かせ願います。お待ちしてます。
(14)ツイに出た!!"私達に知らされてもいない!”私達とは社民党国会議員を意味すると理解します。社民党が知っていたならテロを回避できたわけか!!これは頼もしい言葉です。
社民党あれば有事法制必要なし!嗚呼っ、堂々の社民党!\(^o^)/
(15)テロの原因を取り除く、その通りです。
「民族や宗教の対立、貧困を解決すること」を是非ともしたいものです。でもそれは可能でしょうか?純粋な宗教は狂信的であると思います。思想も先鋭化すると宗教と化しますね。貴党はどうでしょうか?「信じる者は救われる」のですから「信じない者は救われません」。この意味おわかり?まずようこちゃんがイスラム原理主義者を説得してください。
(16)貧困は問題のひとつですが貧困でなくとも原理主義者に染まる人はいます。ラディンさんは金持ちだそうですよ。私は世俗に汚れた者で現代の物質文明を捨てることはできません。日本でもアラブでも大勢の人はそれができず物質文明に犯されているわけです。文明を拒否し原理主義を貫くことは強い克己心、厚い信仰心がなければできることじゃありません。それは貧困と違います。この価値観のギャップは相互理解し得るのでしょうか?
また貧困にもいろいろあり、北朝鮮の飢餓は外国のせいではありませんよね?隣接する韓国は豊かなんだから北朝鮮の食糧危機は金日成の失政に過ぎません。まさか日本やアメリカの搾取のせいだとは言わんでしょうね。そこまで言ったら精神を疑いますよ。日本は人道上の援助はしても解決するのはその国の責任です。
(17)テロに限らず相互理解は大前提ですね。そう言えば貴党は中国や韓国に行くと相手国に合わせて日本の悪口を言ってるそうですが、それが相互理解を進めるとは思えませんね?そういった行為は尊敬されるより心が貧しいと思われると考えたことありませんか?
現実の世界はおびただしい数の主義思想があるわけで、それらすべてと仲良くして世界は一つ!なんてことは無理じゃない?槙村さとるのマンガに「ピタゴラスの定理」ってのがあったが三角関係さえ難しいのに多角形を解くのはわしにはできん!
有事法制はテロの原因は除けない。そりゃ当然でしょう、国内法だもの。でも日本はテロを防止するための、テロが起きたときの5W1Hを決めておかなくてはならないことも当然です。現実の世界に"十分"とか"理想"はありません。”不充分なリソースでいかに最大多数の幸福を実現するのか”がステーツマンの役割じゃないか!
(18)略
以上、ようこちゃんは文字数1000字を費やしているがテロ対策は一語も記されていない。
それとも9月20日の日記に書いてあった抗議集会参加でテロが防げるとでも思っているんだろうか??
有事法制を嫌うのは軍備を悪だと信じているからです。神様が天の上から見れば軍備というものは悪だと思います。でも現実社会ではそれは必要悪なんです。税金と同じですよ。理想を目指すのは決して悪いことじゃない。でも目の前にある危機を見ずに現実から逃避してはいけない!
あなたは政治家なんです。言葉をもてあそび批判してナンボの評論家じゃありません。
権力をおもちゃにしてこの国をつぶさないでください。

独り言の目次にもどる