ふつうの国2001.10.02
理想の国について書いたので今度はふつうの国について、
日本人は特別な人を除いて日本しか知らない。もちろん私も日本しか知りません。一週間くらい観光旅行してきましたといってもその地を知るなんてことできません。一ヶ月ホームステイしてきましたといってもたかが知れてます。
だから、みんな日本を基準に考えるわけです。
ふつうの国というのはどんなもんなんでしょう?税金はどのくらいか?生活水準はどうなのか?教育はどうなのか?衛生、安全は? 子供は大切にされるのか?年よりは安心して暮らせるのか?

個々に考えると雲をつかむようで見当がつきません。 ひとつ全体から考えてみましょう。
おれは久米宏だ! 日本の一人当たり国民所得(99年)は32000ドル約380万円です。4人家族なら年収1530万、うちはそんなにもらってないぞ、という方が多いはず。それは当然です。だって、中田から久米宏、鳥山明、ユーミンなどの高額所得者まで含めた平均ですから。でもそんなに貧富の差がないって分かりますよね。だってこの平均国民所得の1割以下(年収38万)なんて人はまずいないでしょう。世界を見渡せば国民所得の9割を1割の人が占めている国だってあります。
次に日本の面積は37万平方キロメートル、一人当たりにすると30アールになります。つまり54メートル四方です。これは砂浜から湖、道路、国有林まで入った数値ですから4人家族の私の敷地が49坪(160平方メートル)でも不思議はありません。
日本の国家予算は・・・と続けていけばきりがありませんが、家計と同じですべてインプットとアウトプットの収支は合わなくちゃおかしい。
また総額以上の分配を期待するのは無理という物です。
防衛予算が多いとおっしゃる方がいるかもしれませんが年間一人当たり4万円にもなりません。あなた自動車保険に年間何万払ってますか?自動車保険より少ない金額で安全保障が得られるならこれはありがたいことです。「防衛費は赤ん坊も払っているが自動車保険は払ってないぞ」って、そりゃあたりまえですよ。自動車保険は事故を起こす可能性のある車にかかりますが、防衛は国民みんなを守るのですからみんなが負担します。
むしろわが国が中国に援助しているODAが核開発に使われていることは決して許せません。核廃絶を唱える日本の 税金が核開発に使われているなんてとんでもないことです。(ODAが核開発になっているというわけではありませんが、お金に印がない以上同じことです)
日本は○ まあ、こういうふうに考えると日本は平等でよくできている国だと感じませんか? いったい「ふつうの国」というのがどういうものか分かりませんが、一口に言えば日本はふつうどころか水準以上の国のようです。

でも、もうちょっと考えますと、
日本が恵まれているのも種々の偶然の結果に過ぎないのかもしれませんよ、
今、テロの震源地、アフガニスタンの貧困が言われていますが、この国が過去にイギリス、ソ連などさまざまな国々に翻弄されてきて今があるわけです。日本がアフガニスタンのようにならないためにはどうするかを考えなくちゃいけません。
日本がアフガニスタンになるわけないよ、なんて言ってるあなた、自虐思想で土下座外交しているとたちまち中国や韓国に支配されてしまいますよ。
鉄血宰相ではありませんが、日本を国家たらしめるのは「友好」とかいった言葉のあやではなく「鉄と血」のみが保証するんです。

この真理を忘れた多くの国はギリシア時代から数知れず滅んでいます。中国や朝鮮半島にもそういった国があったように習いました。

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