ISO14001はプライズなのか?入札免許や資格証明なのか?
私はそんなものではないという考えだ。
過去報道された環境事故や法違反を起こした会社のほとんどはISO14001の審査登録をしていた。
- クレゾールを社外流出して下流の町の水道で異臭問題を起こした会社では緊急事態やコミュニケーションはどうだったのでしょうか?
- 死傷者を出したRDF発電所では小さな事故が多発していたそうです。是正処置は適切だったのでしょうか?
- マニフェスト票の記載を業者にさせていて書類送検を受けた会社では手順を定めていなかったのでしょうか?
- 青森岩手不法投棄に絡んで社名が公表された会社は廃掃法を知らなかったのでしょうか?
すべてこれらは報道された事故や事件です。
ISO14001規格の目的はなんでしょうか?それは認証することが目的ではあるはずがない。
ISO規格に沿ったEMS
(環境マネジメントシステム)によって、遵法の担保と環境パフォーマンス向上と経済性の効率向上、そして企業としての競争力強化にあるはずです。
ISO14001はプライズではない。マネジメントシステムは目的ではなく、それを運用して効果をいかに出すかが目的である。
その目的を達成していないなら、手段として構築したEMSはまだ自分のものになっていないのではないか?
EMSを本当に会社に見合った効果のあるツールとすること、それが課題である。