20条2項 2002.04.09
「何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。」

誰でも自分がいやなことを強制されたくありません。
息子は朝寝坊が好きで朝起こされるのが嫌いです。
誰しも税金も払いたくないでしょうし、嫌いな物は食べたくないし、嫌いな歌を聞きたくない!
でも渡世の義理、本音をそのままには生きていけません。
いやでも会社では働かなくちゃならないし、ゴルフなら取引先の方へは『ナイスショト』、下手なカラオケでも上司なら『待ってました、大統領〜』くらい声をかけないとなりません。

さて宗教は・・・本音と建前でいけるものでしょうか?
これは人間の根源に関わるものですから、建前と本音が遊離できるはずがありません。
『上司が○○教だから、改宗するか、』なんてことはありえないでしょう。
もっとも「赤毛のアン」に「結婚を申し込むときは、相手の父親の政党支持で、母親と同じ宗教だというのよ」という一節がありました。
世渡りにはそのくらいは許されると言うことでしょうか?

話が脱線してばかりで進みませんね m(_ _)m

この条項で問題となるのは、『宗教上の行為』の範囲です。

祭りだわしょい! このたび引越ししましたが、義理の母親は「大安に引っ越すように」と気にしていました。
義理の息子としては、私たちを気遣う心を十分に感じ感謝でいっぱいになりました。

子供たちが小さいとき、土地の祭りに子ども会でお神輿をかつぎました。
最初は子供は元気ですが、そのうち大人が担ぐようになります。
 体ばかり大きくなりおって、体力と根性は足らんぞ!

また、脱線してしまいました。私の話はとりとめがありません。
再三さんに『ボケが始まりましたね!』なんて言われそうです。

町内会では祭りになると花飾りを配ったり、お札の注文をまとめたりしました。
町内には「宗教的なことはいかん」とそれに反対する方もいました。

私の勤めていた会社では祭りになると、お神輿の休憩所となり場所を貸すはもちろん、かつぎ手に飲み物などを出してました。
特定の宗教を信じている方はこれが耐えられないことなのでしょうか?
生まれたときから、お宮参り、除夜の鐘、初詣、豆まき、ひな祭り、お彼岸、端午の節句・・地鎮祭、結婚式、お葬式、法要・・・という人生を歩んできた私にはこれらが原風景と言いましょうか、あって当然、なければ寂しい、というかこれらがなければ生きていく甲斐がないとさえ思えます。

昔、イザヤペンダサンというペンネームの方が「日本人とユダヤ人」という本をお書きました。
この中で、「日本には日本教しかない。日本教キリスト派や日本教仏教派がいるのだ」と言っています。
そのような気がします。
ですからキリスト教を信じていても仏壇があり、教会で結婚式を挙げお寺に葬式をお願いします。

それを「節操がない!」なんていっても日本じゃ通用しませんよ。
これらは宗教的行事なのでしょうか?
これらが本条項に反する行為であるでしょうか?

本日の疑問
日本の風俗、習慣で宗教的といえるものがあるのでしょうか?



平和主義者様からお便りをいただきました。(08.02.19)
第2項は必要です
厚労省の委託を受け日本遺族会が年間3億円の税金を使っている戦没者遺児による慰霊友好親善事業があります。結団式では強制的に「靖国神社に向かって黙祷」を強要し、旅程表に無いのに靖国神社に連れて行って半ば強制的に昇殿参拝をさせています。
この第2項に抵触する行為ですよね。この憲法違反を止めさせるにも必要です。
平和主義者様 お便りありがとうございます。
人によっては靖国は宗教であり参拝は強制であるのでしょうか?
まあ、人それぞれといえるのか・・と思いましたが、
あのですね
たとえば他国の無名戦士の墓とかに参拝するのがいやですか?
靖国だからいやですか?
どのへんをじっくりとお聞かせ願いたいです。
いえ、靖国参拝は違憲だと大声で叫んでも韓国や中国に行ってはそういった施設に参拝する革新系の議員の方が多いものですから、平和主義者様はどうかなあ〜とちょっと興味を持ちましたので
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