第30条2001.12.10
「国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負ふ」

憲法前文の第2行目に『・・・国政は・・・国民の信託によるものであり、その権威は国民に由来する・・・・』とあります。政治は国民の力を借りて行うものですから、そのリソース(資源)を国民が供出するのは当然です。

私は国民の義務として税金を払います 俗に言われる『金を出さずに口を出す』のは最低の部類です。
憲法では『金を出して口を出してください』と定めています。
いかなる主義であろうとまっとうなことであります。

『軍備に使う金は払わない』とか、裏表紙に消費税のことを『悪税』と書いてある本を見ることがあります。
ちょっと頭がおかしいんと違いますか?
税金の使い道を決めているのは私たちが選んだ代議士、ならば別な代議士を選べばよいのであって『気に入らないからおれは払わん』とか『払いたくない』というのは論外です。
最近、有名な女性が脱税で捕まりました。脱税というとだれも自分が被害者じゃないような受け止め方をしてますが、すべての納税者、私たち国民全部が被害者ですよ!
日本人はもっと納税に対して敏感になり、脱税に対して厳しい態度をとるべきです。

ちょっと、違うかもしれませんが、
車のシートベルトを締めるのは法律で決まっています。シートベルトをしていないで死亡事故が増えると各種自動車保険の金額が増えます。
ならば、我々は自分の費用を削減するために他人がシートベルトをしていないならばこれを注意し、あるいは告訴する権利を有します。
それは行き過ぎだ、なんて考えるのはおかしいですよ!
アメリカではバイクのヘルメット着用などはこういった理屈で推進されてきたのです。
小さなお子さんにチャイルドシート使っていないあなた!
あなたはお子さんの安全をおろそかにしているだけでなく、私の自動車保険を盗んでいるのです。



本日のお勉強は
私たちは定められた税金を払います。
その上で、
脱税がないように、そして使い道が適切かについて、
常に目を光らせ、意見を述べる権利を持っています。




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