第65条 (2002.09.08)
「行政権は内閣に属する。」

ちなみに広辞苑によりますと『行政』とは「立法、司法以外をいう」とあります。
なんかこんな表現では広辞苑もいまいちと感じますね、
文字から読み取れば、「政治を行うこと」でありましょう。

昔中学校で三権分立というのを習いました。

立法法律を作るのは国会(衆議院、参議院)
行政法律を執行するのは内閣
司法法律が憲法に適合しているのかを判断するのが裁判所
ところで憲法は第4章が「国会」、第5章が「内閣」、ところが第6章は「司法」となっています。
常識から言えば「裁判所」となるはずですよね、
この整合性のなさをご指摘している憲法学者もいらっしゃいます。
 まあ、私は気にしませんが・・・
いまでも三権分立というのがあるのでしょうか?

冗談や比喩ではありません。
今では三権分立は消えてしまったのではないでしょうか?

国会のお仕事は法律を作り、予算を決めるところかと思っておりました。
ところが最近は、法律を作らない、予算を決めないところのようです。
じゃあ、お暇なんでしょうか?
イエイエお忙しいようですよ!
いったい何をしているんでしょうか?
法律を作ることよりそれを執行する内閣のお仕事に熱心な方がいましたね、
ODAの予算を決めるのは国会議員のお仕事でしょうが、それをどのように使うか、誰に仕事を頼むかとかまでしちゃ、いけません。
憲法によりますと、それは内閣(と下部組織である各省庁)の担当のようです。

いえいえ、国会議員のお仕事は行政まで手伝うだけではありません。
社会のいろいろな不正をあばいてまるで遠山の金さんや水戸のご老公のようです。
もちろん国会議員の犯罪を弾劾するのは国会議員のお仕事でしょう。
ところが国会議員の不正をあばくだけじゃなく、一般企業の不正を調べたり、著名な方の犯罪まで言及しているようです。
これじゃ忙しいのは当たり前、法律を審議する暇もないわけです。

ところで国会って犯罪を裁くところですか?
いえ、裁判所のお仕事だけじゃありません、検察の仕事もするようです。

国会議員のお仕事は検事であり、裁判官であり、弁護士であり、それを執行することまでされているようです。
ご苦労なことです。


でも、本来のお仕事をしないで困るのは私たち国民です。
まじめに仕事をなさい!

歳費の分働いてくれ!自分を何だと思っているの?国会議員よりえらいのは国民よ!



本日のまとめ、


行政は内閣がします。
国会議員のみなさんのお仕事はより上位である、その方向を決めることです。

ところで、県会議員が決めた予算を執行しない県知事がいました。
あれは本来のあるべき姿なのでしょうか?




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