日本国憲法で思うこと(1)2001.12.01
憲法なんか子供のころから何度か読みましたが一語一語の意味を考えたことなんかありませんでした。
護憲だとか、憲法第一章改正だとか発言する政党がありますので、改めて読み直したところです。そうするといろいろ疑問、矛盾が気になりました。憲法9条がどうのこうのといった問題ではありません。根本的に矛盾だらけ、思い込みだらけ、非論理的なんです。
それがここに日本国憲法のコーナーを設けた理由です。

憲法を一読すると主義思想でなく、この憲法の欠陥が多々見えてきます。
欠点なら微調整、改正で直せるだろうが、欠陥となると相当な改造あるいは建て直しが必要です。
憲法を作った人たちは戦争の精神的ショックによりまともな文章が書けなかったのだろうか?
あるいは憲法を作った人たちは根本的な欠陥をわざと内在させて、真に日本が独立を回復した後にこれを無効として新憲法を作ることを予定していたのだろうか??

復習ですが、法律とは下のようなハイラルキーになっています。
             憲法
              ↓
            基本法
              ↓
          個々の法律
              ↓
            施行令
憲法は体系の頂点にあり基本的な仕組みや権利関係の理念を示すもののはずですよね?
ところが現憲法を読むと、理念の代わりに理想を書いている。
憲法も法ならば「あるべき姿」ではなく「実現する姿」「運用する姿」をかかなくちゃいけません。

個々の問題点はおいおいと書いていきたいと考えますが、ここでは一点だけ述べさせてもらいます。

それは文章が論理的でなく、主語が不明確であり憲法を理解するには解釈という工程が必要なことです。ISO9000に関わっている者から見れば現憲法は法というより物語ではないかという気がします。
憲法が理想を語っていることから考えると「日本国憲法」は実は憲法ではなく、イザヤペンダサン言うところの「日本教の聖書」なのではないかとさえ思えてきます。
よく憲法は占領軍が作ったとおっしゃる方がいますが、とても占領軍が作ったとは思えない。英語でS(主語)V(述語)がなければもはや呪文です。
純粋培養の日本人である私でさえ嫌悪感を抱くほど主語なしで、単語が羅列しているだけで意味を持った文章とは思えません。
これを読んで理解するのが法律家、弁護士、政治家であるならばそれは論理的な仕事ではなく、詩歌の解釈あるいは神学であろうと思います。
私の従事する製造業において憲法にかかれているような文章で発注、設計、製造したならばまともな製品は決して手に入らないでしょう。
「戦争と平和」あるいは「源氏物語」を読んであなたと私の受けるイメージ、読書感想が異なるのは当然であり、ある意味で良いことでしょう。しかし法律が読んだ人によって異なるイメージを持たせるならそれは既に法としては欠陥品です。

既に私と同じ趣旨の発言をされた方がいたとしても、それはまったくの偶然です。

日本国憲法の目次にもどる