日本国憲法改正について(その11) 2002.03.22

2002.03.22付け読売新聞に国会議員に憲法改正のアンケート結果が載っておりました。
要旨を記しますと、
  • 有事法案は66%が支持
    回答した議員の71%が憲法改正に賛成し、1997年3月の前回調査を11ポイント上回った。
    改正論議の主要な論点である集団的自衛権については、54%が「行使できるようにすべきだ」と答えた。
    有事関連法案には66%の議員が賛成した。
  • 女性の皇位継承については、88%が支持
  • 集団的自衛権 「行使可能に」54%
    憲法9条については、「解釈で対応するのは限界なので、憲法を改正する」が55%で前回より14ポイント増加。「今の解釈が最も妥当なので、これ以上の拡大解釈をしない」(14%)、「9条を厳密に解釈し、解釈や運用で対応しない」(12%)などを大きく引き離した。
日本も捨てたもんじゃない! 読売新聞は過去にも自ら新憲法案を策定し提言するなど憲法について真剣に積極的に考えているメディアです。
私はこの姿勢を高く評価します。

各党とも賛成も反対もいますが、しかし、社民党や共産党が全員改憲に反対とは驚きです。これは冗談ではありません。共産党は日本民主主義人民共和国憲法案を堅持しておりますし、社民党はほんのつい最近、幹事長が憲法改正を提言されておりましたのに??
社民党、福島幹事長はつい先まで憲法第一条改正、天皇制廃止を唱えていましたが、今回のアンケートでは憲法改正反対、天皇制維持と記しています!
これはうそを言っているとか、信念と異なることを言っているということなのでしょうか?
真意をお聞きしたいものです。


朝の日本テレビでは解説委員が改憲に向けての必要条件を満たしつつあるとのお説でありました。しかし、国会議員の71%といいましても回答率60%ということは掛け算しますと42%しか改憲を支持していないとも取れます。また、改憲が現実となったときは臆病になる方もいらっしゃるでしょうし、改憲反対派は牛歩なんて生ぬるい方法だけでなく、議場にワイヤロープで体を縛り付けるような方も出てくるでしょう。(SMじゃねーっての)
改正点ですが、みなさん9条にだけ目が行きますが、それだけが問題じゃありません。
国民の権利など時代に合わせて時代に合わせて見直していく必要がありますよね、

なお、憲法改正の方法は
 現憲法を部分的に改正するが 55%
 新しい憲法を制定するが 35%

だそうです。
国会議員のみなさまの多くも私と同じ思いであるのかと、心強く感じました。


本日のまとめ
日本の夜明けは近い ・・・かも知れない?


日本国憲法の目次にもどる