憲法シリーズ、二年目に突入!(その22) 2002.11.28
憲法とはなにかと書き続けてちょうど一年になりました。
この1年、憲法を何回読んだかわかりません。何回読んでも難解です?

私の書いたものにいろいろコメントを頂きました。
法学修士とか弁護士さんなど専門家からいただきますと、緊張いたします(ホント)
私は法の理論なんて知りません。
しかしながら、でたらめを語っているつもりもありません。戦闘教義と言う言葉がありますが、要するに自分の持っているリソースと能力に応じて、とるべき手段を選択しその戦略の上で語っているわけです。私の議論の中では相手に揚げ足を取られたり、瑕疵を突かれるつもりもありません。
法の理屈を否定はしませんが、『だからこう解釈する』と言う理屈には納得できません。

私の飯の種、ISOでは『解釈』と言う言葉は禁句です。
もし、審査員が『この規格の解釈は・・・』と語る方がいれば、その審査員はにせものでしょう。
ISOでは言葉の定義(原文は英語)され、その定義以外の意味は持ちません。
そして定義された言葉のつながり、積み重ねで論理が記述されていきます。
解釈する必要はないのです。言葉を定義によりただ読み取っていけば理解できます。
ISOに専門家は要りません。必要なことは偏見なく規格条文を読むことだけです。

そういった世界に住む人間から見ると、我が日本国憲法はプレイボーイ誌のパーティジョークか、日本昔話か、はたまた中国のおおげさな伝説なのでしょうか?
日本の法学者は中世ヨーロッパの神学レベルとしか思えません。
お気を悪くされた方がいるかもしれませんが、それならぜひ神学論争をやめてほしいもの、
日本海に遊弋する中国艦船にどう対処するのか?北朝鮮からのミサイル、細菌攻撃にどう対処するのか?
そのために法整備をどうするのか?
それに回答を出せない人が法学を語っちゃいけません。

西 修先生だけは認めます!

近隣の国々の脅威に、現代のテロの脅威に憲法解釈で対応するのか、改憲で対応するのか?
そんなことを延々と、ながながと議論して結論を出せない人ははっきり言って不要です。

あっつ扶養国民か? 
もっとも、中には憲法学者を標榜する方で、それらの現実を認識されていない方もいるようです。

おばさん、おばさん、あなた、あなたです。

ところであなた本当に憲法学者なんでしょうか?
だって、憲法をお読みになったことないようなんですもん・・・
金将軍は偉大です

いやしくも、政治家、法律家であるなら日本の国民をいかに幸せにするかを考えなければならない。
そして幸せの最低限は、命の保証、安全保障である。
日本がいかに外国の脅威に晒されているか!
覚せい剤はどこからどうして輸入されてきているのか!
今はすぐ発砲事件がある。そのピストルはどこからどうして日本に入ってきたのか?
外国人犯罪を語る前に、なぜ不法入国の外国人がいるのか?
賃金より前に安全保障を語れ さあ、政治家、法律家であるなら日本の国民の安全を確保するために今何をしているのかを語ってほしい。

あなたは何を持って自己の存在を正当化するのか?
  ぜひ聞きたいものだ。

ピストルで殺された政治家がいた。
刃物で殺された野党政治家もいる。
彼はピストルの密輸に関して、いかなる策をとっていたのだろうか?
自分が殺されるまで、他人のこと、一般国民の安全には気を使わなかったのではないか?
安全を確保せずに、賃金を語っても意味がない。
今日の安全なくして、老後を考えても仕方あるまい。

今、日本海の中国艦船を、北朝鮮の細菌兵器、ミサイルを無視している政治家はいつかその犠牲者になることを考えておかねばなるまい。


しかし日本人全部が無責任ではない。
今インド洋で、日本海で、そして国内で、これら外国の脅威に備えている日本人がいることを考えてほしい。
自衛隊員は確固たる法整備もなく、裸同然でおかれている。
彼らは好き好んで行っているのではない。
アメリカのために行っているのではない。
日本の国民、生活を守るために炎熱の地に、灼熱のインド洋に赴いているのだ。

日本の石油はどこからくるの?
それはどこからともなく沸いてくるのではない。
ほとんどがアラビアからタンカーが運んでくる。
途中、海賊がいたり、航行の安全を中国が脅かしたりする。
タンカーの航行が止まった瞬間、あなたの快適な生活は途切れます。
老後を考える前に今日の安全保障を語れ

『自衛隊、はんた〜い』
そう叫んでいるあなた、
なぜ中国の原子力潜水艦に『はんた〜い』となぜ叫ばないのですか?
『アメリカ空母寄港はんたい!』
デモに参加しているあなた、
ぜひ中国艦船の寄港にも反対運動をしてほしいものです。
『有事法制はんたい!』
そう考えているあなた、
ぜひ中国の軍拡に反対してほしいものです。
『北朝鮮に支援を!』
そう主張するあなた、
多くの国からの支援が北朝鮮のICBM、細菌兵器、毒ガス開発に使われていることに反対してくれませんか?


私は日本の人たちを守ってくれている、
陸の防人、海の防人、空の防人に最大の敬意と謝意を表したい。

我々、一般国民がみな彼らと労苦を共にすることはできない。
しかし、我々にもできることはある。
それは日本の軍事行動を定める法律を整備し、自衛隊が状況に応じて臨機応変に対応できるようにすることだ。
それが自衛隊への最大の支援であり、同時に国民自らの安全のためでもある。

願わくは、政治家がその価値があることを示してほしいものである。
一年前、不毛な神学論争に愛想が尽きてなんとかしてほしい、と願いつつ私の憲法論を書き始めたけれど、現実の政治はいささかも進展がないようである。
有事法制も立法化されていない。
嘆かわしいことだ、


話は変わるが、
日本の野党というのは何に対しても反対を唱えるけど、いったん法制化されると反対をしない。
消費税しかり、安保しかり、銀行関連しかり、
次回有事法制提案時は野党がいかに反対!はんたい!と叫んでも無視して法制化をお願いしたい。
いずれ現実を認識して追認するほかないのだから・・・




本日の結論



憲法は目的ではなく、手段である。
手段であれば当然国を取り巻く環境、日本の内情、リソースの変化、国民の変化に応じて変わらなければならない。

法学者、政治家はそれに応える責務がある。
それができないならば、その能力がないことを認め、能あるものと交代してほしいものである。



昨年、インド洋に出向する自衛艦隊に向かって『死んで帰って来い!』と叫んだ政党があった。
私は決してこれを忘れない、決して許さない。






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