日本国憲法で思うこと(4)2002.01.04
正月休みに実家に帰ったのですが、あまり勉強もせずにうそばかり書いてもいけないと、本屋から憲法に関する本を5,6冊買ってきまして寝転んで読んでおりました。
「日本国憲法を考える」(西 修)
「痛快!憲法学」(小室直樹)
「入門日本国憲法」(恒文社)
「英語で日本国憲法を読む」(グラフ社)

その他櫻井よし子さんのものなどなど、
まあ、護憲派の本から、憲法をやさしく子供に教えるもの、憲法はもはや死んでいると言った意見、改憲ではなく新憲法制定論などなど多種多様で大変ためになりました。

まず、護憲という言葉ですが、現実的に憲法を改正しないという意味で使われていますので語義上、多々疑義はありますがこの章ではその意味で使います。
護憲勢力と言われる社民党(旧社会党)もかっては現憲法は仮のものとしていずれ改憲するという方針でした。また、彼らの政策を突き詰めれば現憲法の私有権などと矛盾が生じるのは明らかです。既に天皇制廃止などに言及しているのはご存知のとおり。
共産党は改憲案を持つ唯一の政党であることが分かりました。日本を人民共和国にするそうです。
よって護憲と自称しているのは明らかな欺瞞です。彼らは改憲派が主張するところより自分たちの目標に現憲法が近いから護憲と言っているだけで自らが政権を担えば自分たちの主義思想に基づいて改憲を主張するのは明らかです。
要するに本当に憲法を改正せずに維持しようという護憲勢力は国民個人個人にあったとしても政策として持っている政党はないのです。

次に日本国憲法を理解するには英文で読もう!という考えがあると知りました。 えっ、なぜ??
マッカーサーが日本に命じた原文を理解したほうが、分かりにくい日本語を読むより分かりやすいという考えです。
一理ありそうですが、、、
いったい、日本の公用語はいつから英語になったのでしょうか??
英語で読まないと理解できないなら、日本国憲法はそれをもって欠陥たるに十分な証明になります。

現憲法は意味があるのだろうか?? 憲法を理解するには制定時にいきさつ、交渉経過を踏まえて読まないといけない、という本もありました。会社の規則や要領書で作成の経過を知らないと仕事ができないならそれはもはや規則ではありません。一般の法律でも制定経過を知らないと申請手続きが分からないなんていったら苦情がきて困るでしょう?
憲法は文言を読んで、理解でき、行動規範たるものでなければ意味がありません。

平和憲法と誇っている政党があります。世界に広めようといっている国会議員もいます。
ところが、なんと世界の成文憲法の中で124カ国の憲法に国家間の紛争に武力を使わないという平和主義条項があるそうです。
「日本を真似よ!」なんて言ったら笑われてしまうとありました。

現憲法は欠陥であり、誤憲であるという本もありました。
既に死んだ憲法であるという本もありました。
現憲法がなくともかまわない、成文憲法はいらないという意見もありました。
いやいや、まいりました。
日本国民はこの現実を知らなければなりません。
「平和憲法を守ろう」なんていう口当たりのいい言葉にだまされずに憲法は役に立っているのか?現実に即しているのか?私たちはよく見極めなければなりません。
左右両派が既に現憲法を見限っている事実を踏まえ、もっと現実に即した憲法を作る運動をしましょう。

じゃ、このコーナーはもう終わりかい?なんて言わないでください。
とんでもない!今後ますます各条ごとに検証し問題を列挙していきます。


本日の結論

私たちは時代に即した、現実に役に立ち、分かりやすい憲法を持つ権利を有します。

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