日本国憲法を読んで思うこと(8) 2002.02.16
毎度ばかばかしいお笑いを、、
イエイイ、日本国憲法は笑いたくなるような文章の羅列です。
本日はその一端を、、

憲法の語尾をみますといろいろあります。
 ・・・する。(do)
 ・・・しなければならない(must)
 ・・・しない。(don't)
 ・・・できる。(can)
 ・・・してはならない。(must not)
 体言とめ(項目としてあげるときのみ)
 ・・・定める。(difine)
 等々
全体を見渡すと do または don't が多いのですが、言い回しが分かりにくいのもあります。
条文の内容に関わりなく、私が好きになれない言い回しとしては
    こんな憲法じゃ日本語のお手本にならないわ!
  • 13条他「尊重を必要とする」
    58条の「・・・を必要とする」は立派な表現です。
  • 24条「・・・維持されなければならない」
  • 25条「・・・努めなければならない」
    「・・・維持されなければならない」「努めなければならない」っていったいなんですか?
    しなければないのか?すべきなのか?したほうがいいのか?しなければ責を問うのか?しなくてもどうでもいいのか?
    小説ならともかく、法律じゃやめてほしいよね、
  • 53条他多数「・・・決定しなければならない」
    「・・・決定しなければならない」ってなんですか?
    簡単明瞭「決定する」として何が悪いのでしょうか?
  • 56条「議長の決するところによる」
    「議長が決する」じゃあまずいんですか??
  • 59条「・・・求めることを妨げない」
  • 59条他「みなすことができる」
    気に入らないものには言い回しがダブっているものもあります。
    「決するところによる」「みなすことができる」をなんで「決する」「みなす」としないのでしょうか??
    子供のころ、作文の宿題で文字を増やすのに苦労した思い出がありますが、憲法起草者も文章を膨らますのに苦労したんでしょうか?(^◇^)
私は会社規則というものは腐るほど作りました。 腐ってたりして(^o^)
作業指導書も数千件作りました。(これもホントデス)
10年で毎年新機種が12機種あって1機種100枚の指導書を書いたと仮定して12000件となります。 私は自分が作る文書は読む人へのラブレターであると信じていました。もちろん今でもそう信じてます。
規則あるいは作業要領書のような人に行動を促す文書をたくさん書きますと、いろいろ考えることがあります。

まず、「・・・する」「・・・しなさい」と終わるべきです。
「・・・するな」「・・・してはいけない」というのは危険などを示す場合のみ使用してよく、それ以外の場合は使っていけません。それを読んだ人は「じゃあ、何をするの?」と疑問を持ち新しい情報がないと次に進めません。
簡単な例をあげれば「Aのねじを先に締めろ」とあれば、誰でもまずAのねじを締めます。「Bのねじを最初に締めてはいけない」とあれば最初にどのねじを締めたらいいか分かりません。
例として適切じゃないかもしれませんが、類似のものが日本国憲法にあります。
「・・・しなければならない」なんて文章を終わってはいけません。文章は命令形(肯定でも否定でも)であるべきであって、推奨や義務感に訴える表現ではいけません。
「・・・できる」という表現は良くないと考えます。「してもよいのか?」「しなくても良いのか?」結果として問題が起きたとき文書を書いた者が責任を取るのか?実行した者が責任を取るのか不明確です。
文章を書く人は全責任をとるべきであって、それゆえに命令形で書くことが許されるのです。

日本語は論理的表現に向かないという方がいます。
もっと驚くことに最近日本の第二公用語に英語をしようという会合が文部科学省主導であったとか?
何 考えてんですかね??
日本語を汚し、論理的思考を妨げているのは汚い表現の憲法をはじめとする稚拙な日本語表現ですよ!
一歩下がって、論理的な考えができない言語というものが存在しうるのか?
論理的に考えれば、そういった言語は発生するはずがありませんね!


本日のおさらい

憲法は正しい日本語ではありません。
新しい憲法は正しい、美しい日本語で作りたいものです。


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