ビデオCDの作成

July 25, 1999


ビデオCD作成は簡単?

 もともとDVでビデオキャプチャをしていたこともあって、ビデオCDの作成はCD-Rドライブの購入時からやってみたいことのひとつであった。しかし聞く話によると、ビデオCDに使用するMPEGファイルのフォーマットの微妙な違いによって、PCでは再生できても、専用プレーヤ(DVDプレーヤを含む)にかけたときにうまく再生できない等、どうも一筋縄ではいかないらしいので、なかなか着手できずにいた。

 ところが最近、Video-CD製作倶楽部というページを見て、なんとかなりそうに思えたので、トライしてみることにした。

私の環境での作成手順

 先ずは結果。現在、私の環境では下記の手順でビデオCDを作成できるようになった。
  1. DVキャプチャしたAVIファイルを用意
  2. TMPGEncで AVI→MPEG 変換
  3. 「VCD中間フォーマット変換」でフォーマット変換
  4. Video CD Creator でオーサリング、CDイメージ作成
  5. Easy CD Creator でCD-R書き込み

TMPGEncとフォーマット変換ツール

 まずは、TMPGEncというフリーソフトのMPEGエンコーダ。MPEGエンコーダとしてはこれが非常にいいらしい。ところが、専用プレーヤでの再生時に不具合があるので、TMPGEncで作成したファイルを後処理としてDVMPEGというソフト(のデモ版)に付属のDemultiplexor/Multiplexorでフォーマットをなおさないといけないということである。しかし、DVMPEGのページで落としてきたパージョン5.0のデモ版にはこれらのツールが付属していない。上述のホームページではバージョンは4.32と書いてある。バージョン4.32のデモ版をBernClare Multimedia Inc. のページからダウンロードしてくるとちゃんとこれらのツールが付属していた。

 これで、完璧なMPEGファイルができているはずだが、そのファイルを私の使っているCD-Rライティングソフト、Easy CD Creator デラックス版 の Video CD Creator に食わせても、エラーメッセージが出て、読み込んでもらえない。もとからDVMPEGのデモ版で作成したMPEGファイルで試すと大丈夫である。やはりフォーマットの問題に出くわしてしまった。

 そこでまたインターネットをうろついて情報収集した結果、TMPEncの掲示板の書きこみの中に、日立のVCD中間フォーマット変換というツールを使うとうまくいくということが書かれていたので、早速ダウンロードしに行った。このソフトは私がダウンロードしたときはワイワイFLORAの会員になれば無料でダウンロードできたが、ちょうどその直後から有料になった。といっても千円台の値段なので買っても悪くはないと思う。で、TMPGEncで作成したMPEGファイルをそのツールにかけてできたファイルは、めでたく Video CD Creator に読み込まれ、ビデオCDを作成することができた。

 後になって、DVMPEGのページをよく見ると、同じページの下の方に旧バージョンのダウンロードファイルも置いてあって、それは4.32ではなく4.36である。これのDemultiplexor/Multiplexorを使うと、何と Video CD Creator にちゃんと認識されてしまった。結局、VCD中間フォーマット変換でもDVMPEG4.36でもどちらでもよいということになったが、操作の手間から言うと、日立のツールの方が一度で済むし複数ファイルをまとめて処理することもできて断然楽なので、日立のツールを使うことにした。

Easy CD Creator について

 CD-Rドライブ購入時にバンドルされていたソフトが、Easy CD Creator のスタンダード版3.5であった。Video CD Creator はデラックス版3.5にしか付属していない。アップグレード価格12,500円でデラックス版の購入できる特典があったが、私がCD-Rドライブを購入してすぐに、Easy CD Creator の定価が14,800円に値下げされた。これなら店頭価格ではかえって安い。おまけに、最近4.0の発売予定が発表され、4.0への無料アップグレード券がつくので、デラックス版3.5を新規購入した。新規購入するのなら他のCD-Rライティングソフトにしてもいいかと思ったのだが、WinCDRや B's Recorder のサポート機種リストに私のCR-4801TEがなかったので、やめた。

 CD-Rのページに書いたように、私はCD-Rの書き込みには少し旧型のマシンを使用しているが、同様にビデオCDの作成もそのマシンで行おうと思ったら、オーサリングの部分が動画ファイルを扱うため処理が重い。CD-Rの書き込みには必ず一旦イメージファイルを作成してからということも書いたが、それならということで、オーサリングの方は性能の高いメインマシンの方で行い、イメージファイルをネットワークを経由してCD-Rマシンの方に作る。CD-Rマシンの方ではイメージファイルからCD-Rの書き込みだけを行うという方法にした。上述の理由により、Easy CD Creator のライセンスは2つあるので、ライセンスの問題も全くない。

 ここで、ポイントは、ネットワーク経由で作成するイメージファイルは、ネットワークコンピュータからのアクセスではだめで、ネットワークドライブの割り当てをして自分のPC上のドライブに見せた上に作らないと、どういうわけかうまく行かない。逆に、Video CD Creator に読み込ませるMPEGファイルを別のPCから直接読ませたい場合も、ネットワークコンピュータ経由ではうまく行かず、ネットワークドライブの割り当てをしなければならない。

 また、Easy CD Creator のマニュアルを見てはじめてわかることだが、Video CD Creaor の動作要件として、「MPEGビデオタイプMCIドライバ」が必要である。MicrosoftのActiveMovie等か入っていれば大丈夫なので、さほど問題ではないが。

残された問題

 さて、ビデオCDを作成することはできるようになったが、少し問題が残っている。通常、1枚のビデオCDをいくつかのMPEGファイルから作るが、これらを続けて再生するときに、私のDVDプレーヤだとファイルの境目ですぐに次のファイルに行かず、次のファイルの映像が出てくるまで2秒間くらい、前のファイルの最後の画面が静止状態のまま表示されている。これはきっとディスク・アット・ワンスで書き込めば問題なくなるに違いないと思ったが、ディスク・アット・ワンスで書き込もうとしたら、どうしてもエラーになったり、書けても中身の見えないディスクができあがっていたりする。データファイルの場合にはディスク・アット・ワンスにしても問題なく書きこめるのだが。CD-Rドライブの問題なのか何なのかよくわからない。

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