バロンダンス(Barong Dance)


バロンの踊りは“ガムラン”と言う独特の楽器を使用する舞踊劇です。
バリでは「善の魂」と「悪の魂」が、何時でも何処でも同時に存在すると信じられています。
バロンは善の魂を表わす動物、ランダは悪の魂を表わす動物で、この舞踊劇は善の魂のバロンと悪の魂のランダが、如何に戦っているかを表わし、どちらの勝利もないままに終わります。
つまり、善と悪(心の中も含めて)の戦いは果てしなく続くことを訴えます。

 ●この踊りのあらすじは次の通りです。
  • アヨディア国のラマ王子は妻のシータ、弟のラクサマナと共に国を追放され、淋しく森の中で暮らしていました。しかし妻のシータが、この森に住む悪魔の王・ラワナにさらわれ、ラマ王子は森に住む猿と協力してシータを助け出し、最後にラワナを滅ぼします。

  • この舞踊劇は5つのパートに分けて演じられます。
  1. サデワ王子はバタリ・ドルガという死神の生贄として捧げられる運命にあり、王子の母親の召使達は大変悲しみ、サデワの国の首相に助けを求めます。

  2. 首相と王子の母親である王女もサデワ王子が生贄にされることを悲しんでいますが、死神の使いの魔女が現われ女王に呪をかけ、王子を生贄にする様首相に命令させます。

  3. 王子を自分の息子同様に愛する首相は女王の命令に背こうとしますが、魔女は首相にも女王と同じ呪をかけ、王子を木に縛りつけさせます。

  4. シヴァ神が現われ、木に縛りつけられた王子を憐れみ、王子を不死身にします。

  5. 死神が現われ生贄の儀式を始めようとしますが、王子が不死身の身体になっていることを知り、自分の敗北を認め、王子に自分を殺して天国に行かせてくれる様頼みます。

  6. 死神の第一弟子カレカも死神と同じ運命にしてくれと願いますが王子は同意しません、王子に拒絶されたカレカは、巨大な動物や鳥に変身してサデワ王子と戦いますが、いずれも負けてしまうため最後の力を振り絞り、悪魔の女王であるランダに変身します。王子も真実の神バロンに変身し互角の戦いが続きます。

  7. バロンを助ける人々が現われランダと戦いますが、ランダの魔法によってランダに対する怒りを自分達に向けてしまいます。
    バロンはランダのかけた魔法を取り除きますが、バロンとランダの終わりのない戦いが続きます。

  • 登場人物の台詞はバリ語の古語で演じられているため、現在のバリ人でも理解出来ないとのことですが、物語の内容は外国人にも充分理解出来ますし、見ていて大変楽しい舞台です。


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