伝統芸能(Traditional Art)

バリ島は伝統芸能が大変盛んで、音楽・舞踊には世界的に優れたものが多く、ホテルやレストランで頻繁に上演されている他、デンパサールや周辺の村など、毎日どこかで種々の芸能が上演されているので、これを鑑賞することが外国人旅行者や、現地の人々の最大の楽しみとなっています。

海外にも広く知られている芸能は下記のものです。

●ケチャックダンス(Kecak Dance)

100人前後の半裸の男性達が円陣を作り、その中で、ケチャ・ケチャと言う男達のコーラスに合わせて古代から伝わるラマヤナの物語が演じられる壮麗な舞踊劇。
毎晩18時30分〜19時30分、デンパサール市内のアートセンターで演じられる。

●バロンダンス(Barong Dance)

善の象徴バロンと悪の象徴の魔女・ランダとの永遠の戦いを描いた舞踊劇で、バリ人の信仰の象徴とも言える芸能です。
毎朝9時〜10時、バトゥブラン村の数カ所で上演されている。

●レゴン・ペンデット・バリス

レゴンダンスは少女による最も優美な舞踊、ペンデットは女性による歓迎の舞踊、そしてバリスは男性による戦場に向かう戦士の踊り。
これらの舞踊は、ホテル・レストラン、又はウブト村で上演される

●尚、毎年6月〜7月にデンパサールのアートセンターで1ヶ月に亘り、バリ芸術際が催され、バリ島内各地の伝統郷土芸能が上演される。
バリ人は幼少期より地域の祭や宗教行事の中で、楽器演奏と踊りはしっかりと身に付けるため、そのレベルは非常に高い。
そのためか、自分の出身地の演目に対するいれこみ様はひとかたではなく、下手と思えば激しいヤジを飛ばし、上手なものには惜しみない歓声と拍手を送ると言う様に熱狂的な応援合戦が繰り広げられる。
この様子を見る時、伝統郷土芸能がバリ人にいかに愛され、生活の一部として浸透しているかを実感する。
近年、この芸術祭には隣接する島々(ジャワやヌサ・トゥンガラ)や外国からの参加チームも増え、年々盛大になっている。


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