渡船問題


渡船問題は紀元前からあったといわれている古いパズルであるが起源は明らかではない。

800年頃アルカンの伝えたところによると、
「ある人が狼とヤギと野菜のカゴをもって旅行した。渡船場に着くと小舟が一隻しかない。この小舟は主人以外に狼とヤギと野菜のカゴのうち一つしか積めなかった。ところが、主人がいないと
狼はヤギを食う ヤギは野菜を食う
主人はどうやって無事に河を渡ったか。」


また、同様の問題で1500年頃のタータリアの伝えたところによると、
「ここに三組の夫婦がいる。ある日連立ってピクニックに行き河を渡ることとなったが、二人乗りの小舟が一隻しかない。ところが、
婦人は、夫がいないとき他の男と一緒にいる事は許されない。
この三組の夫婦はどうやって無事に河を渡ったか。」
平山諦著”東西数学物語”


これらの問題を解くとき、実際に駒を作り、条件にしたがって駒を動かしてみるとよく分かる。現在言うところのパズルゲームの範疇に入ると考えられるが、駒を使うと簡単に解けてしまう。




答えは、
(主人、狼、ヤギ、野菜)まずヤギを渡す。次に狼を渡しヤギを連れ戻す。
            次に野菜を渡す。最後にヤギを渡す。

(三組の夫婦)駒を作ってどうぞ。       5往復半かかり夫婦で舟に乗ったのは1回