ここで流れる音楽はドラマ「ホテル」でも使われていましたが、"Let the river run. Let all the dreamers wake the nation come....""Greet the greatest hope. They're gonna start and blaze a trail of desire..." まずこの音楽と歌詞をきくだけで興奮してしまいます。 心の奥底が震えるほど、わくわくしてしまうのです。まだかなえられてないけれど、私も歌詞のように いつかこうして自分の道を歩んでみたい!---そう思っている人は結構多いんじゃないでしょうか?
Tessは普通の証券会社のOLでした。夜間の講座で勉強をつづける上昇志向の高い女性です。わたしは彼女のここでのブルックリンなまり のあまいしゃべりかたがすきで、けっこうまねしてそれが英会話の勉強につながったりしました。(本当はSigourney Weaverのまねをするべきでしょうが。。。) ところが同級生の同性のBossとして赴任してきた、Katharineに自分のアイデアを奪われたところから、 正攻法をやめ、切り込み法で仕事をつかんでいくのです。 ここから仕事と恋人をめぐるエリートと何もない2人の女性の戦いがはじまります。
Katharinの恋人Jackが偶然仕事のパートナーとなったことで、ストーリーは仕事の奪還だけでなく、Jackの 心まで奪ってしまうという方向にすすみます。
Katharinがドイツでスキーをやって骨折をして入院しているすきにTessは秘書の立場を利用して彼女のデータをさぐり、 Jackに仕事をもちかけていきます。その後二人で Trask社の社長令嬢の結婚披露パーティに潜りこんで、社長にアイデアを吹込んでしまうというのは漫画的ですが セリフや話し方がいいです。ブルックリンなまりのTessがここではおちついた標準的な話し方で話をすすめるのです。
プレゼンテーションの席ですべてばれて退散しなければならなくなったとき、愛するパートナーが すべてをすてて自分についてくれるというのは、これは幸せですね。こうすればもうこっちのもの。
最後のエレベータの中でのやり取りがいいです。NewYorkのように摩天楼が立ち並ぶまちではけっこう仕事の 重要課題がこんなところでの会話で決定してしまうことってあるんじゃないでしょうか。
アメリカでは役職は個室を持ちます。同じ部屋で上司が部下と働きません。それが出世のシンボルでもあります。 摩天楼がガラス越しにみえるトラスク社の役室から元同僚のCynに "Guess where I am?"と電話するシーンは 女性なら自分をかさねてうらやましくなってしまうのではないでしょうか。?
"She made it out!" "She got out!"と友人が彼女のために叫びます。もつべきものは友(と恋人?)ですね。 わたしが"I made it!! I made it!!"と叫ぶときやっぱ「やったぁーー!」と こころから達成感にひたれる時です。大好きな言葉です。だから、このことばで終わるこの映画は私を最高な気分にさせてくれるのです。
(Jan.19, 1997)
シィンシィナティからパームスプリングスへと車を走らせる中、2人は心が通じ合うようになる。 緑あふれるオハイオから、土煙のオクラホマへとひたすら2人は走ります。 そしてアリゾナのラスベガスではネオンの夜景を背景に2人がダンスを踊ります。とても美しくて感激します。 そしてついに、車はヤシの並木が見えるカリフォルニアへとすすみます。
中西部から西部にいたるアメリカの景色が堪能できます。
少しばかりRoute66やThe Wrath of Grapes のなかの世界とオーバーラップしてみてしまうのは
私だけでしょうか。
ということでとても、ここだけではたりないので ここで私が感動したせりふの一つ一つに ついて解説していきます。 (Dec.20, 1996)