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2003/5/26「宜保愛子」

少し前になるが、宜保愛子氏が逝った。
学研の「小学生の科学シリーズ」を愛読していた不肖・桝川にとって鬼神は敬して遠ざけるものであり、基本的にこの世に霊魂は存在しないと思っているのであるが、宜保氏の霊視には心惹かれるものがあった。相談者の悩みにここぞとばかりに因縁や怨念を持ち出して脅しつける普通の霊能者と違い、宜保氏の相談には故人と現世を生きる人への愛が満ちていたと思う。見た後にはいつも胸が温かくなりさわやかな気持ちになった。本当に霊が見えていたのか、かなり微妙な議論になるが、大事なことはそんなことではないのかもしれない。

ところで、いわゆるクラシック曲を演奏をするには指揮者も奏者もある意味霊媒体質が必要である。その曲に込められた作曲家の想い、つまり霊魂としか言いようの無いものを、恐山のイタコよろしく口寄せをして聴衆に語るのである。それが真に迫るほど、聞くものはある種の怪しさを覚えつつ、それでも「○○〜!おまえなのかい?」 と叫ばざるを得ない。

よく話題になるオケ曲をマンドリンオケで演奏するジレンマについては、「わだす
は、マリリンモンローですよ〜。」と青森弁で独白するマリリンモンローに感じる違和感程度であると私は思っている。メッセージは言語(楽器)を超えて翻訳・伝達され、怪しいとは思いつつ、聴く人の心が満たされれば、気にならない人には気にならないのだ。


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