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2003/11/6『どうしても出会えない古本』

古本の街・神田神保町に勤めて10年になる。外回り中心の営業なので、つねに『市場調査』は欠かさない。つまり神保町の古本屋のことは隅から隅まで知り尽くしている自分なのである。

お気に入りの古本屋のチェックは欠かさない。実は神保町に勤めてからずっと探している本がある。そういう本はいくつかあるのだが、この10年でほとんど発見した(手に入れたかどうかは別として)しかし、その本だけはどうしても発見できない。ありふれた普通の文庫本なのだが。

別にネットで公表して探すわけではないが
「わんぱく戦争」(ルイ・ペルゴー著、鈴木力衛訳:ハヤカワノベルズ)だ。

小学6年生くらいのころ、家にあったのを愛読していた。第2次大戦前のフランスの片田舎の2つの村の悪餓鬼グループ同士の奇妙な『戦争』を描いた作品だが、子供向けだけではなく、当時のフランス農村の風土、生活、宗教問題などがリアルなタッチで生き生きと描かれていた。

勿論主人公の子供たちの先生や親への反発、隣村の悪がきとの奮闘振りもたのしい。章頭にラブレーが引用されていたりしてなかなか小洒落てもいた。

ぼろぼろになるまで何十回となく愛読したが、いつしか捨ててしまった。
大人になってからまた読みたいとおもい、ここ10年探しているのだがあらゆる古本屋・図書館を探してみても見つからないのである。

1975年の初版後、1回だけ再版したようだが。。。
大きい図書館ならあるのであろうか?

皆さんも好きな本、だいじな本は手放さないほうがいい。
また、ほしかった本を見つけたらその場ですぐ手に入れるべきだ。
出版社もよほど売れている本でもない限り増刷することはほとんどないからだ。

でなければ私のように何年もため息をつきながら古本屋の軒先を彷徨うことになる。。。

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