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2003/11/27『編曲のむずかしさ』

今年もそろそろ編曲のシーズンである。 まず来年のバッカスのトリ曲(適当な編曲がない場合は私が編曲させて頂いている。) と、企画曲などである。もう曲が決まったので、これから年末年始にかけてトリ曲の 編曲、年が明けてから企画のネタを考え、2月には決めて、CDや楽譜の収集、3月〜 4月で編曲。もうこの5.6年このペースが続いているのである。

それにしても、管弦楽曲をマンドリンオケに編曲することの難しさは、いまさら私が言うまでもない。 20〜30パート以上あるようなスコアをマンドリンオケ(6パート)+フルート、クラ、 オーボエ、打楽器程度でまかなうのだ。相当な無理なアンサンブルになるのは当然で ある。もっとも、そんなハンデを感じさせない素晴らしい編曲者がこの世界にあまた 存在することも事実だが。

アンサンブルといえば70〜80年代のドリフの大爆笑を見ていると、事務所とかスケジュールとか、そういう理由もあるかもしれないが、全員そろって出てくるオープニン グとフィナーレ以外は、メンバーの絶妙なアンサンブルで各コントを演じている。

私の大好きな志村の若手社員と加藤のスケベ課長のコントは勿論二人だけの独壇場 で、過激なスラップスティックに徹している。このテンポ感は他のメンバーの追随を 許さないのだ。

かと思うと志村の殿様コントには加藤が出てこない。あくまで志村の殿様というキャラが主役だから、加藤の個性は要らないのだ。

仲本ほど自分から笑いの元を発しない芸人も珍しいが、他のメンバーのギャグの受け手として、欠かせない存在だ。

高木は、不思議にも「そこにいるだけ」を逆手にとった奇妙な存在感がある。一度志村と高木という珍しい組み合わせのコントを見たことがあったが、高木の不明瞭な台 詞を志村が本番中なのに聞き返すといったシーンがあって、腹を抱えて笑ってしまっ た。反則だがそういうやり方もある。

そもそも、この4人を束ねているいかりやの不器用さ、生真面目さこそ可笑しい。

『もしも』のコントはあくまでいかりやが一市民として、個性あふれるメンバーにそれぞれ翻弄される様子を楽しむもので、高みからではない視聴者の目線にあわせたド リフの笑いの真骨頂というべきだろう。

編曲も演奏も、楽器と奏者の個性の組み合わせの妙に尽きる。 ドリフターズという絶妙のクインテットのようなアンサンブルが出来ないものか。

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