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2003/12/15『funny noise』
高校時代山岳部だったので、今も山が好きである。閑を見つけては、妻を騙し騙し山 に誘うのだが、やはりなかなかうんといってくれない。
これはかつて私が妻に、山への最悪の第一印象を与えてしまったのが原因なのである。 ある年の夏、妻を山の世界にいざなおうと考えた私は、うかつにも奥秩父の名峰『両
神山』に妻を誘った。
このとき妻は、ハイキング程度の山だと考えていたらしいが、両神山は秩父の中でも 名だたる深山であり、エキスパート向きの超ハードな山だったのである。彼女は信じ
られないほどの難路にかわいそうにもばてまくってしまい、コースタイムに大幅に遅 れ、夜の山で2人は遭難寸前までいった。
音楽でも何でも最初に無理強いやプレッシャーがあるとかえって嫌ってしまうのは良 くある話だ。
私は昔から学校の音楽の成績は最悪、その点プレッシャーも期待も無く、おかげで今 では開き直ってマンドリンをやったり、上半身裸でカツラをかぶりメタルをやった
り、一転ボサノヴァをやったりして、音楽を遊びのめしている。 これはもしかするとすべて「ごっこ」程度なのかもしれないが、ままごともお医者さ
んもまず第一歩は「ごっこ」から。いきなり高尚なものを目指さずに軽い遊び感覚が いいかもしれない。
イギリスで、休日適当に楽器を持って好きな曲を持ち回りで演奏する自称「世界一幸せ なアマチュア」の人々は、自分たちの音楽をいくらかの誇りと皮肉をこめて「funny
noise」と呼ぶそうな。
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