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2004/02/23『ピック研ぎのこと』
無芸大食な自分だが、妙な特技がある。包丁研ぎだ。好みによって産毛がジョリジョリ剃れるほど氷のように鋭く研ぐことが出来る。しかし刃持ちの問題があるので切れれば切れるほどいいというものではないし、研ぎ方はその鋼材にもよる。なんだか物騒だか便利だかわからない特技ではある。
実はピック研ぎのときにこの感覚が生きる。ピックを研ぐとは聞きなれないかもしれないが、実はなかなか重要なことである。
数年前みつけた、家内と自分が現在のところ最高と思うピックを好みの形にカットし、そのエッジを精密に研ぐのである。
じつはこの研ぎ具合で音のキレが違う。しかし包丁と同じでただ切れればいいのではなく刃持ちと要求される音質に合わせる必要がある。やわらかく、深い音をいつまでも出すために、あえて鈍く研ぐこともあるのだ。
人間の頭も同じ、切れすぎるより少し鈍いほうがいい。とは、私の常日頃の主張でもある。
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