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2004/5/21「関西人と関東人」

前回からの続き。今回、私は演奏もしないのに両角先生の御好意で、演奏会翌日の専門学校での演奏、老神温泉での演奏と、カルテットの演奏旅行にに同行させていただいた。

表向きは家内の荷物持ち、小間使い、肩もみなどの下僕であるが、本当の目的は演奏は勿論のこと、ステージトークの達人、粂井先生のステージさばき、お客さんいじりのテクを後学のために是非この目で拝見しようというのである。

コンサートの大盛況は前回書いたとおりだが、あのときのお客さんはマンドリンファンばかりだ。翌日のお客さんはマンドリンのマの字も知らぬ専門学校生の若人。
おそらく、モー蒸やらケツ名刺やら蝗ライダーとかばかり聞いている連中である。これぞマンドリン音楽の真価を試される場だが、少なくとも自分がやるとしたら相当苦戦する。しかしそこは粂井先生率いる実力派カルテットである。

最初こそ若人らしく無関心・無気力・無責任を装っていた今風の10代も(これを三無主義という)、バロックの美しさに思わず聞き入り、粂井先生のトークに沸き始め、杉浦先生の「森の熊さん変奏曲」で最高潮にウケ、最後はチャルダーシュや熊蜂の飛行の迫力にすっかり肝を奪われ、満足した様子で帰っていった。

この粂井先生の魅惑のトークだが、3日間にわたり観察させていただいたところ、とても真似できるようなものではなく、ほとんど文化の違いといっていいほどの天成のものであることがわかった。

関西の方がみなそうではないだろうが、あの飄々としたユーモア感覚、どんな場面でもボケを忘れない人間的余裕はどこから来るのであろうか?
振り返ってみるに典型的関東人の自分はじつにまじめすぎる。すぐに悩むし、すぐに怒るし、すぐにアガる。当たり前のつまらない返ししか出来ないのだ。

以前会社の合コンで(言い訳がましいがこれは人数合わせで無理やり行かされたのである)関西の女の子が来たことがあったのだが、おとなしそうに見えたのに、私が自己紹介で一瞬言葉に詰まった時「はよ、言えや」と額をドついてきた。勿論初対面である。

関西人と関東人、何故にここまでノリが違うのであろうか?
マンドリン界に限らず、あらゆる芸能が西高東低といわれるのはこの文化の違いなのだろうか?

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