「天下の」日本語入力フロントプロセッサ
VJE-Delta Ver.2.0
株式会社バックス
から発売されているWindows95対応日本語IME、
VJE-Delta Ver.2.0
は、私にとっては
非常に使いやすいIME
です。
その性能を、
私の独断と偏見で
評価してみます。ちなみにここの内容は私の主観によるもので、株式会社バックス非公認ですので、
ウソもあるかもしれません
。
直接バックスへのお問い合わせはご遠慮願います^^;
IMEは「基本性能」で選びましょう
●最高水準の変換精度
私独自例文での
IME-Meter
による変換精度調査では、
正答率96%
を誇り、一番いい結果を残しました。特に、紛らわしくない通常文の変換精度は群を抜いています。だからこそ「変換精度が高い」というよりも
「自然な変換をする」
という評価を私はしています。
●直感的操作のユーティリティ
Windowsの標準的なインタフェースで、私にとっては
全ての機能が直感的に
使えます。また、ツールパレットを表示させずにタスクバーにモード表示を貼り付けることも出来ます。「こう出来たらいいのに」が、ほぼ網羅されているのに不要な機能がない。用意されている機能を全て使いこなせる。このあたりの合理性がVJEのいいところです。
●群を抜く変換速度
私独自例文での
IME-Meter
による変換速度調査では、他社製品に比べて
約2〜5倍の速さ
を記録しています。おそらくバックス独自のアルゴリズムによるものだと思われます。
●手厚いサポート
株式会社バックスは、
ニフティーサーブのバックスステーション
に、
こまめに差分ファイルをアップロード
しています。新しくOSが出た場合にも、
いち早く対応
しています。
バックスへの直接問い合わせに対しても、回答は遅いかもしれませんが
親身になって対応
してくださいます。もし今のバージョンでは対応できない場合にも、ちゃんとその回避方法を教えて下さいます。
●驚異的な安定性
ヘビーユーザから徹底的に鍛えられ
、こまめに小改良されているので、そのときの最新版は
動作が非常に安定して
います。もしも不安定ならば、その状況をサポートに連絡すれば多くは対応して頂けるようです。
●老舗の製品
「日本語FEP」という言葉は、バックスが作った
と言っても過言ではありません。デバイスドライバという形でDOSに組み込むFEPは、
バックスが発明
しました。
もちろん、その伝統があるからバックスの方々は製品に誇りを持っていらっしゃるようです。だからこそ、数字に表れない
「使いやすさ」
があるのだと私は思います。
個人的には残念な部分
●ユーティリティが少ない
他社製品では文章校正支援機能が当たり前になりつつあります。今のDeltaではサポートされていません。使用頻度は低いですが住所入力ユーティリティも入っていません。
もっとも、VJEは自然な日本語処理に強いですから私は必要だと思わないのですが。
次期バージョンでは、日本地図が表示される住所入力ユーティリティが付くという話です。その他にも便利なユーティリティが付くという話です。基本性能がいいだけに、ますますdeltaの魅力が増しそうです。
●紛らわしい変換にやや弱い
「橋の端では箸を使って食事をする」のような悪文、極端に紛らわしい変換にはあまり強くないようです。「貴社の記者が汽車で帰社した」は変換できるのですが。これによる実使用での不都合はまずないんですけどね。
この手の例文が正しく変換できても普段の入力でストレスを感じるようなIMEのほうがよっぽど使いにくいと私は思います。
●口語変換にやや弱い
多くは変換できるのですが、WXGなどに比べると変換できない例もあるようです。次期バージョンでは、口語変換の強化が図られるという話です。
●こま切れ入力に弱い
VJEシリーズは、自然な日本語処理を目標にしているようなので、こま切れ入力を考慮に入れた設計がなされていないようです。WX系やATOK11は細切れ入力にすでに対応しています。個人的にはVJEが対応する必要はないと思っていますが、より多くの方に受け入れられる製品にするためには対応もやむを得ないかな?と思っています。次期バージョンで、ついにVJEも細切れ入力に対応するという話です。
もとのページに戻る
VJE-Deltaは、株式会社バックスが開発した日本語入力フロントプロセッサです。
VJE-Pen は、株式会社バックスが開発した日本語ワードプロセッサです。
WXGは、エー・アイ・ソフト株式会社の製品名です。
ATOKは、株式会社ジャストシステムの商標です。
Windows,Windows95は、米国マイクロソフト社の米国、その他の国における登録商標です。