事件から2年が過ぎて
50代男性
忘れようとも忘れられない3月20日がやって来る。
2年前の当 日、私は地下鉄小伝馬町駅、上りホ−ム前から13番目の柱の脇に 男性が痙攣を起こして倒れていた。(その人は14日目に死亡) その事が今でも脳裏に焼き付いている。
私が生きている間はこの出 来事は忘れ去る事はない… 私が行っているスポ−ツクラブで話す機会があり、サリン事件の 後遺症の人達が今でも苦しんでいる事を話したら、「え−まだそん な人達がいるんですか」って言葉が返ってきた…また、見舞金をも う国から貰ったと思っている人達が沢山いるのに驚きました。
世間の人達はもうすっかり忘れて、この事件の事は風化されつつ ある。その意味でも被害者の人で今でも後遺症で苦しんでいる人は 勇気を出して表に出て現在の自分の状態を話して「マスコミ」を通 して訴える事を切望します。その表れがPTSDより抜け出すきっ かけになると私は自分の体験より確信します。
被害者の人達が団結してこの機会に社会に実情を知らせて訴えて いきたいと思ってます。
以上
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