八.オウム真理教について

      「鬼畜麻原」これを越える適切な表現は無いと思います。「松本知津夫」と呼ぶことは
      人間として認めることであり私はこの呼称を受け入れることは生理的に出来ません。あ
      くまでも「テロ集団オウム真理教の頭目」「鬼畜麻原」として処刑するのが最も相応し
      い姿だと思います。数々の凶悪犯罪を積み重ね、尚飽くことを知らない麻原が同じ地上
      に存在し、同じ空気を共有することを考えただけでも、身の毛もよだつ思いが強く有り、
      人間並みの処遇など到底許せません。
       また、諸々の犯罪の実行犯についても限りない怒りを持っております。彼らは犯行当
      時麻原を尊師と仰ぎ教義を信じており「救済のためことわれなっかた」としているが、
      全く理解出来ません。たとえ、マインドコントロール下に有ったとしても、人間として
      最低の良識まで葬り去った責任を逃れることは許されない筈です。自己の犯した罪の重
      大さを認識し、その責任の重さを直視し、知りえた総ての真実を語るべきです。
       さらに、時効の成立によってその犯罪の責任追求を免れている幹部・信徒が数多くい
      ることも事実です。時効が成立しても、これらの幹部・信徒は進んで事件の真実を明す
      道義的責任があり、捜査当局も事実糾明に死力を尽くすべきだと思います。
       次に、早くからその凶暴性を察知しオウムの数々の凶悪犯罪に手を染めずに脱会した
      元信者の、決断と勇気には惜しみない拍手を送り信頼の念すら抱いております。
       しかし、一連のオウム犯罪の明らかになった現在においても、なお、「純粋な信仰」
      「信教の自由」等身勝手な屁理屈を臆面もなく唱え、オウムに執着している現信者に、
      極度の嫌悪感を感じざるを得ません。彼等はこれまで「鬼畜のテロ集団オウム真理教」
      を支え、また、今後も存続させようとしている己の卑を悟り、一日も早くオウムを脱会
      し二度とカルト集団に身を置くことを固く戒め、たとえ、吐炭の苦しみに出会うとも社
      会的責任を果たすべきであり、それが人間として最低の義務であり、法律以前の常識で
      あることを知って欲しい、甘えを捨てて苦しみに正面から立ち向かうのが現世に於ける
      最高の修行であると悟ることを切望する次第です。
       なお、当裁判の被告についても全く同じ思いですが、重ねて言うなれば「アパートの
      鍵の問題・押し入った時刻・犯行そして引き上げた時刻・突然出国しボンで行った謀議
      内容・犯行後何時誰にどの様にこの事件を話したか」等々総ての真実を、刑事裁判はも
      とより当法廷においても明らかにすることを強く望んでいます。