くおんじ まきお
久遠寺 牧朗

(藤牧)


『姑獲鳥の夏』より

旧姓、藤野牧朗。通称藤牧。関口らの旧制高校での一級上の先輩。

独逸に留学していたが「事故」にあい生殖器の一部を失う。そのため、「開戦の翌年」(おそらく真珠湾。1942年)帰国し、帝大医学部に入学。1945年徴兵されるが、戦線に送られる前に終戦。復学し医師となる。

「医学を志す、臆病でもの静かな男」(by 関口)

実家は山梨あたりの素封家らしいが戦争で一族死に絶えて土地を継いだらしい。その山は久遠寺家に婿入りするときに持参金となった(500万ほど)。