Roger Hodgson

OPEN THE DOOR



Produced by Alan Simon & Roger Hodgson

Released in EU, May 2000

1. Along Came Mary モールス信号に導かれて60年前のQE2のスピーチがSEで被さり
ロジャーの弾く12弦ギターのアルペジオに乗せてロジャーのヴォーカルが入ってくる。
ちょうどEven In The Quietest Momentsの雰囲気。イントロとエンディングにはバグパイプのフレーズが
奏でられ、アクセントとなっています。
2. The More I Look... エレクトリックギターとヴォーカルに元イエスのトレヴァー・ラビンが参加。
メロディーがどこかイエスのアルバムTalkに収録されているI Am Waitingの雰囲気に似ているのは、
ラビンとのコラボレーションを試みていた時期の作品からなのか?
ひょっとしたらラビンの演奏も当時のテープを使用しているのかも??
3. Showdown これは前作Rites Of Passageにも収録されている曲。ハーモニカのイントロと跳ねたリズムが
Take A Long Way Homeを思い出させます。スーパートランプならばサックスソロとなりそうな
間奏のヴァイオリン、これ結構気に入っています。またSEとしてロナルド・レーガンの声が挿入されています。
4. Hungry のっけからサックスのイントロで思わずニヤリ(^^)。シンプルなポップソングですがとってもロジャーらしい。
間奏もサックスソロでかなりスーパートランプ時代を意識してる??
5. The Garden ロジャーがハーモニウム(足踏みオルガン)を弾きながら歌う短い歌。ちょうど次の曲の導入部のような
役目を果たしています。
6. Death And A Zoo イーリアン・パイプによるイントロの後、ロジャーの弾くピアノが哀感漂わせる3拍子の曲。
間奏部には動物の叫び声のようなSEが挿入されています。
死と動物園の間に捕らえられた動物達のことを歌っているようですが、ホントにそういう意味なのかと
考えさせられる曲です。
7. Love Is A Thousand Times 一転、アコースティックギターのカッティングによる軽めの歌。
8. Say Goodbye Didier Lockwoodという人が演奏するヴァイオリンが非常に印象的な曲。
ロジャーはパイプオルガンとハープシコードとベースを担当。
静かに始まる曲も後半では男声コーラスがばーっと被さってきてぐっと盛り上がってきます。
古い生き方にサヨナラを告げて、新しい道を進んでいこうという内容の歌です。
9. Open The Door
前の曲から継ぎ目なしで突入するこの曲、ロジャーの悲壮感漂うヴォーカルで歌われる内容は
♪ドアを開けて・・・あなたと一緒にいたい・・・あなたと一緒に夢をみたい・・・♪という切実なもの。
スーパートランプ時代の最後の曲Don't Leave Me Nowとどこかリンクするものがあるような気がする。
サウンドはFool's OvertureやソロでのHad A Dreamに通じるシンフォニックかつドラマチックなもの。
曲調の展開も多く、正にロジャーらしい作品。
10. For Every Man 最後はギター弾き語りから始まるゆったりしたテンポの歌。そこから徐々に盛り上げていくスタイルも
ロジャーお得意のもの。最後はサックスや子供のコーラス、ストリングスも交えて、
フェードアウトしていきます。

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