自分が一番おいしいと思う飲み方を見つけてこだわってみよう

味と香りを楽しみながら飲んでみよう

ウィスキーの飲み方としてはいろいろとある。ストレート、ロック、水割り、カクテルなどである。ここでは、ウィスキーが持つ味と香りをしっかり楽しみながら飲む方法を紹介しよう。


1. まずはストレートで飲む
 ウィスキーが好きな人は絶対にストレートで飲んだほうがおいしいという。実際本場イギリスでは通常、室温でストレートで飲むのが一般的である。それに、一番ウィスキーが持つ味を味わえるのがストレートで飲んだとき。その際に香りを逃がしにくい小振りのチューリップグラスで飲むのがお薦め。そうすれば、そのウィスキーの味と香りが同時に楽しむことができる。そして、飲み終わったら空になったグラスの香りもチェックしてみよう。ここでもウィスキーの新しい発見ができるであろう。


2. 次に水割りで香りを楽しむ。(Twice Up)
 ストレートで飲んだあとは水割りにしてその香りを楽しみながら飲んでみよう。水割りといっても居酒屋などで出されるような、氷の入った水割りではなく、ウィスキーと同量の水で割って飲む飲み方である。この飲み方のことをトゥワイスアップ(twice up)という。この際の水はもちろん水道水ではだめ。水道水ではその水の成分によってウィスキーの香りが損なわれてしまうからである。また、水で割るときのもう一つの目安。この水割りをする場合はアルコールが20度をわらない程度にとどめておこう。アルコールが20度をわっても、ウィスキーの風味は損なわれてしまう。


しかし、結局のところ、一番おいしい飲み方は自分が一番おいしいと思った飲み方が一番。そして、意外と思うかもしれないが雰囲気も重要。部屋を間接照明で照らし、お気に入りのJazzをかけて飲むなど、一工夫して飲んでみてはいかが?


道具にこだわってみよう

1. グラス編
 ストレート、ロック、水割り、カクテルなどウィスキーの飲み方にはいろいろあるということは先にも述べた。そこでここではグラスにこだわってみよう。


 ストレートで飲むならそれ専用のストレートグラスというグラスがある。ストレートグラスには1オンス用のシングルグラス。そして2オンス用のダブルグラスというのがある。ただし、香りも同時に楽しむのであれば、香りを逃がしにくい小振りのチューリップグラスがお薦めである。私はいつもチューリップグラスでウィスキーを楽しんでいる。ロックや、水割りでウィスキーを楽しむのであれば、オールドファッショングラスがお薦め。このオールドファッショングラスという名は、オールドファッションというカクテルから取られている。その他、カクテルグラス、サワーグラス、コリンズグラス等、様々なグラスがあるので、飲み方に合わせてグラスも変えてみよう。


 グラスの材質にこだわるのもいい。一番いいのは当然クリスタルグラス。ずっしりとした重量感がある上、なにより光の屈折率が高いので、ウィスキーを美しく輝かせてくれるのでその色も楽しむことができる。難点はクリスタルグラスは高価であるということ。でも、ウィスキーの質に合わせてグラスを変えて見るというのも一つの楽しみ方だろう。ただし、色の付いてないグラスを選ぶこと。せっかくの美しい琥珀色も、色の付いたグラスでは楽しむことができないからである。自分のお気に入りのグラスで飲むウィスキーの味はまた違うだろう。


2. 水・氷編
 「さあ、いいウィスキーを買ってきたから飲むとしよう。これを飲むために冷凍庫で氷を作っといたんだ。氷を用意して.......と。おっと、水を用意しなきゃ。日本はいいよね、水道水が飲めるから!さあ、用意もできたし、大好きな水割りでも飲むか。俺って酒好きだなぁ....。」
 これは、日本でありがちなウィスキーの飲み方。自分はこんな飲み方はしないという酒好きのあなた。怒らないでほしい。あくまでも一般的な飲み方として取り上げているので。もし、このような飲み方をしているのであれば、次のような方法で飲めばもっとウィスキーをおいしく飲めるので読んでほしい。


 まず、氷。冷凍庫で作った氷は意外とくせもの。コンビニで買ってきたロックアイスやクラッシュアイスはきれいな氷というだけではないのである。まずはすぐに気づく見た目。実はこれはウィスキーにとって非常に大事なことなのである。ウィスキーの琥珀色は非常にきれいである。そして、ウィスキーそれぞれにも色の違いがあり、ものによってはそれが特色になっているものもある。中心の白く曇った冷凍庫の氷ではその色を楽しむことはまずできない。だから、冷蔵庫の氷で飲んだのでは見た目がまずいのである。そして、もう一つ。これは致命傷となるのだが、冷凍庫の氷には冷凍庫の中の食品の匂いが氷に移ってしまうのである。これではウィスキー本来の香りを楽しむことができない。このような理由から、氷はコンビニとかで買ってきた方がいいのである。冷蔵庫の氷に比べお金はかかるが、ウィスキーをおいしく飲むためには是非実践してほしいことである。


 次に水。日本の水道水は飲むことができるが、これにはいろいろな薬品が混ざっている。この水を使ったら、これもまたウィスキーの香りを楽しめなくなってしまう。だから、水道水を使う場合は浄水器を通したほうがよい。浄水器がないのなら、汲み置きするか、日光消毒をして使ったほうがよいだろう。お金はかかるが、市販のミネラルウォーターを買ってきて使うのが最適であろう。いろいろなミネラルウォーターを買ってきて、ウィスキーごとに合ったミネラルウォーターを見つけ、ウィスキーによって使い分けるなんておしゃれでいいのではないだろうか。


 このように考えると、水や氷もウィスキーにとって大事な道具といえる。ウィスキーをおいしく飲むためにたとえ水や氷に対しても工夫をするのがウィスキーを飲むときのもう一つの楽しみ方だと私は思う。


3. その他の小道具編
 前述した以外にもウィスキーを飲むためにあったほうがよい道具はいろいろとある。例えばせっかくコンビニで氷を買ってきたのに大きくてグラスに入らない。このようなときにあったほうが良いのがアイスピック。それに、水割りを作ったのにかき混ぜるものがない。しょうがないから指や箸を使う。これじゃ、雰囲気もへったくれもない。そのためにはマドラーがあったほうがよい。その他、カクテルを作るためのシェーカー等のセットなどもあると、ウィスキーの飲み方の幅も広がる。


 とりあえずこれら一通りのものがそろっていれば、どんな飲み方でもできる。ウィスキーが苦手な人には飲みやすいカクテルを作ってあげるなどすれば、みんなで楽しくウィスキーを飲むことができることは間違いない。実際、私もシェーカー、メジャー、バースプーン、密閉栓抜き、レモン絞り、ワインオープナーの入ったカクテルメイクセットを手に入れたばかりである。

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