*登場人物紹介と用語解説

 

登場人物 

ロラン・セアック  本編の主人公。月の住人ムーンレィスである。

月を統治する女王ディアナ・ソレルの発案による地球帰還作戦のため、偵察要員として

地球の北アメリア大陸(アメリカに非ず、ガンダムだから)に送り込まれ鉱山主ハイム家の

使用人として本隊の到着を待っていたが、ひょんなことからターンエーガンダムに

乗り込んで地球人側として戦う事となる。非常に真っ直ぐな、性格の良い少年。

ローラという名で女装させられたりもする。

 
ディアナ・ソレル 月に移り住んだ人類であるムーンレィスをコールドスリープにより

数世紀(数十世紀?)に渡って統治する女王。見かけは少女の面影を残している。

過去何度か地球を訪れたことがあり、その際地球人男性ウィルゲイムと恋仲になった事も。

地球の環境が復元したのを確認してムーンレィスを地球に植民させる地球帰還作戦を

発動するが、目的は月と地球の平和共存である。

ちょっとしたいたずらのつもりで地球側との交渉で知り合った自分に瓜二つの娘、

キエル・ハイムと入れ替わったが、地球の実状を知るためにしばらくキエルのままでいる事に。

 
キエル・ハイム ロランが勤めるハイム家の長女。ハイム家のあるイングレッサ領主の

御曹司、グエン・ハイムの秘書官を勤める。00000000大学に進学して勉強するよりも職業に就いて

社会で勉強したいというこの時代の地球においては進んだ女性。

ディアナ・ソレルと入れ替わって彼女の私兵集団であるディアナ・カウンターを

指揮する羽目になり(ディアナが望んだ通りの)月と地球の両方に配慮した見事な

政治手腕を発揮するがそのために(ディアナとして)ディアナ・カウンターから

排斥されそうになる。ややこしい。

 
ソシエ・ハイム ハイム家の次女。理知的な姉に反発してかお転婆な言動が目立つ。

ロランに好意を寄せている。飛行機乗り志望の(姉とは別の意味で)進んだ女性、というか少女。

発掘されたモビルスーツ、カプルのパイロットとなる。なお実の妹である彼女ですら

ディアナとキエルの入れ替わりを見抜けなかった。

ロランが姉(実はディアナ)に構ってばかりいるのでボルジャーノン隊のギャバン隊長

(後に死亡)からのプロポーズを受けてしまう。

 
グエン・ラインフォード イングレッサ領主の御曹司で地球側交渉団の代表であり、

領地の市民軍イングレッサ・ミリシャの指揮官。他の領主を出し抜いてムーンレィスからの

技術導入を図り北アメリアを統一、自分が初代大統の座に・・・といった野心を持つも、

後の戦闘によりイングレッサの首都ノックスは壊滅、ディアナ・カウンターのディアナ排斥等に

より月に直接出向いて交渉を行う決意をする。ロランに女装させた張本人。


リリ・ボルジャーノ  ボルジャーノ候の娘でありグエンのフィアンセ。

鉱山主の娘であるキエル(実はディアナ)がグエンに意見するのが気に食わず、イジメをしたり

するヤなお嬢さんだと思っていたのだが後に改心していい人になってしまう。つまらん。

ちなみに彼女の領地であるルジャーナ領からはザクが大量に出土し、ボルジャーノンと

命名されてルジャーナ・ミリシャの主力兵器となる。


ミハイル大佐  イングレッサ・ミリシャの戦闘指揮官。宇宙に出てオタオタする。


ハリー・ウォード ディアナ・ソレル親衛隊長。階級は中尉(後に昇進)。

高性能モビルスーツ「スモー」を操る。ディアナ警護が任務のため、ロラン達とは状況に応じて

敵対したり手を組んだりする。ローラ(女装したロラン)に気があったらしく、後に正体を知って

「(あの女装は)趣味か!?」等と吐き捨てる様に言っていたのが印象的。

愛用の赤いサングラスをはずすと以外に優男風である。

 
フィル少佐   ディアナ・カウンターの軍事上の最高司令官。もちろんその上には

ディアナ・ソレルが位置しているのであるが、地球人を野蛮人と見なしておりディアナの

話し合いによる移民の受け入れと言った平和政策には反対している。

後にディアナ(実はキエル)を排斥して月に送り返そうとする。

 
ミラン執政官  軍政上の責任者。ディアナを補佐する立場にありながら、フィル少佐と

組んでディアナを排斥する。


ポウ少尉  ディアナ・カウンターのモビルスーツ部隊指揮官。女性。作戦をガンダムに

阻止される度に泣く。目を見開いて泣く。「追撃!泣き虫ポゥ」などというサブタイトルの

巻まであり、「ガンダムでこんなサブタイトルが許されるのか」とファンの間で論争になったらしい。


コレン軍曹 増員として部下のブルーノ、ヤコッブと共に月からディアナ・カウンターに

派遣されたモビルスーツのパイロット。問題人物との噂があったが本当に問題人物だった。

白ヒゲ、ホワイトドール等と呼称されていたターンエーを戦場で初めてガンダムと呼んだ人物。

それもそのはず彼は宇宙世紀時代(この物語の2000年以上前)の生き残りであり、ディアナ

同様コールドスリープで何十世紀も生き続けたらしい。ただ、その際脳に悪い影響を受けた

(もしくは宇宙世紀の人間の持つ闘争心に辟易したムーンレィスに脳をいじられた←推測)

ようで行動に一貫性が無く、ターンエーに破れた後は旅の僧侶をやっていたり、最後は再び

モビルスーツでギンガナムに挑んだりとわけが分からなかった人。

なお、部下のブルーノとヤコッブは農場でこき使われたり便利屋としてミリシャに参加したり

ハリーの新親衛隊に入隊したりと苦労が絶えなかった。

 
アグリッパ・メンテナー 月のコールドスリープシステムの管理者。ということはディアナが

冬眠中は代理として月の統治も担当しているのか?

封印された黒歴史に精通しているためか地球帰還作戦には反対しており、ウィル、ミランの

裏切りもアグリッパの工作によるものらしい。また、ディアナが過去地球に移り住ませた

ムーンレィスの子孫達にディアナの暗殺を命じたりもしている。

全ての鍵を握る中心人物かと思いきや、単なる小物であっさり死亡。彼が地球帰還に

反対した理由は「地球人との接触により平和に暮らしてきたムーンレィスの闘争本能が

目覚めてしまう」からであり、事実グエン達の月到着は最悪の人物、ギム・ギンガナムと

彼の率いるムーンレィス正規軍による地球侵攻を招いてしまう。

 
ギム・ギンガナム 終盤になって登場してきた強烈なキャラクター。日本刀を振り回すアブない軍人。

ムーンレィス正規軍の指揮官。ディアナ・ソレルを頂点とする封建制度により正規軍は

先祖代々軍人の家系によって成立しているが、宇宙世紀が崩壊した後のムーンレィスは

2500年近く戦争を経験しておらず、フラストレーションが溜まっていたところに「地球帰還作戦」は

絶好の活躍の場であった。しかし彼の危険さを熟知していたディアナ・ソレルが正規軍の代わりに

市民軍であるディアナ・カウンターを用いたためにディアナを恨んでいる。

ディアナを排斥してディアナ・カウンターの実権を握ったアグリッパと交渉を持つべく月を訪れた

グエンは、アグリッパの死後ギンガナムを同盟相手に選び、地球上で争うディアナ・カウンター、

ミリシャの双方を打倒して自分の覇権をうち立てようとするが、月の地中からターンエーガンダムの

兄弟機、ターンXを掘り出したギンガナムは・・・


メリーベル ギンガナムとつるんでいる変な少女。性格悪し。戦いを好む。

乗機のバンデッドはターンXと一緒に発掘されたモビルスーツでトリッキーな攻撃を得意と

するが、良く乗りこなしていた。どういう素性の娘か判明する前に番組が終了。


*うー、他にもロランと一緒に地球に来たキースとフランドール、フランドールとくっついたジョセフ、

 モビルスーツ発掘係のシドじいさん、ディアナが昔、地球に残したムーンレィスの子孫が作ったレッド隊、

 ディアナ暗殺を画策するミドガルド、かつてディアナと恋仲であった先祖の話を確かめるべく、

 埋まっている宇宙船を掘り出して月に行こうとするウィルゲイム、ウィルゲイムとロランにお色気で

 迫りディアナ暗殺を図るテテスさん、カプルに乗って戦うソシエの親友メシエー、ボルジャーノン隊の

 ギャバン隊長、ムーンレィスでありながらミリシャの技術指導を行うホレス技師など登場人物が

 めちゃ多いんですわ。本当はもっといるんですけど。


キーワード 

 
ターンエーガンダム

成人式の儀式に使われる巨大な泥(実は硬化したナノマシン)人形ホワイトドールの中から出現した

モビルスーツ。ガンダムという呼称はディアナやコレンのような黒歴史についての知識を持った人間が

その外見から連想しただけであって本当にRX系列のガンダムシリーズのなのかは不明。

通常はホワイトドールとか白ヒゲとか呼ばれている。なお、ガンダムの名はムーンレィス達には

「宇宙移民をいじめてきた悪い奴」として知られている。確かにずっと連邦側の機体だったもんな。

内蔵したナノマシンを用いて2000年前の地球の機械文明を滅ぼして宇宙世紀の幕を引いたが理由は不明。

グリーンピースのテロみたいなものか?

 
ターンX 

「どこがターンだ」「Xはひっくり返してもXじゃないか」と視聴者より先に登場人物達からツッコミが入った

モビルスーツ。5体バラバラに活動できる。ターンエーの暴走を押さえるために開発された、と劇中で

解説があったような気がする(アヤフヤ)。そのためかターンエーより大柄で出力も大きいようだ。

必殺技シャイニング・フィンガー(本当)。ターンエー同様のナノマシン発生機構も持つ。

 
ムーンレィス

月面の地下に大都市を作って居住しているスペースノイドの子孫達。けっこういい暮らしをしている

くせに地球に帰りたがっているらしい。数世紀(数十世紀?)に渡って女王ディアナ・ソレルによって

統治されている。

 
スペースノイド

旧ガンダム世界(宇宙世紀)に於いて宇宙空間に建造されたスペースコロニーや月面都市に暮らす

非地球住民の総称。長年に渡り地球連邦政府の圧政に苦しんだ。

彼らの地球に対する最初の大規模な反抗がジオン公国による一年戦争であった。


黒歴史

劇中しばしば登場する封印された地球の歴史。その実体はターンエーによる地球上の機械文明の

破壊と太陽系から去っていくスペースコロニー群の映像によってわずかに伺い知れる。どうも地球連邦からの

支配を完全に排除するためにスペースノイド達が地球圏から一斉に離脱したらしい。

ターンエーの破壊活動はスペースノイドの動きと連動した物かどうかは不明。

以降宇宙世紀年号は使われなくなり、2000年以上が経過してこの「ターンエーガンダム」の物語は始まる。

 
ディアナ・カウンター

ディアナ・ソレル個人に属する市民軍。司令官のフィル少佐と軍政の責任者であるミラン執政官はディアナを

裏切ったくせに後ろ盾のアグリッパを失い、ギンガナムの攻撃を受けるとたちまちにディアナの許しを請う。

ハりーの親衛隊は指揮系統に属していない。

  
ミリシャMilitia

米国の州又は自治体の有する市民軍の事。「風と共に去りぬ」にも出てきたような気がするが

記憶が定かでない。ターンエー世界のミリシャは諸侯に所属する市民軍、ってな感じ。


ナノマシン

たまにニュースで「顕微鏡でないと見えないサイズの歯車」などを扱っておりますが、このサイズがマイクロマシン。

更に小さい、部品が分子レベルで構成されているのがナノマシン。ターンエーが黒歴史において地球上に

ばら撒いたナノマシンは人工物をあっという間に分解してしまったが、一部に保護用のナノマシンが存在して

いたらしく、地球上で続々と発見された宇宙世紀時代のモビルスーツ、宇宙船はこの保護用ナノマシンで

覆われていた。また、ターンエーの機体自体もナノマシン技術が応用され、多少のへこみ程度は金属が

どんどん自己修復してしまう。


月光蝶

ターンエー、ターンXがナノマシンを発生させる際に背中から光の幕があたかも蝶の羽の如く現れるために

こう呼ばれる。

 
地球の文明

ターンエーの物語で語られている頃の地球文明は19世紀後半〜20世紀前半程度にまで回復している。

物語の主な舞台であったイングレッサでは都市部には電力が供給され、内燃機関(燃料は水素だそうな)による

自動車、飛行機が存在している。また一部では電信、電話網も見られ無線も使用されている。

一方政治制度は各地の領主が領地を支配する封建制。月にはディアナ・ソレルという女王がいるのに対し、

北アメリア大陸全体を治める大君主は存在しない。

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