TVドラマ以外の 三谷幸喜作品Review
実のところ、三谷幸喜作品はそれほど多く見ている訳ではないが。

演劇(全てテレビ放送されたもの)
「厳流島」(1996年)
出演は役所広司、益岡徹、鈴木京香、小林隆、小野武彦ほか。 ご存知、厳流島での戦いの前を描いたコメディ・時代劇。 最初は陣内孝則が佐々木小次郎を演じる予定だったが、 脚本の遅れから降板、益岡徹になった。話はかなり長い。 僕はビデオ録画を失敗して、最後のオチを知らない。

「笑の大学」(1996年)
西村雅彦、近藤芳正の二人芝居。 戦争中、劇団「笑の大学」の脚本の検閲をめぐるコメディ・ドラマ。 検閲官を西村雅彦、劇団の脚本家を近藤芳正が演じている。 後半には反戦的な台詞もある。

「バイ・マイセルフ」(1997年)
松本幸四郎、市川染五郎の二人芝居。 老俳優が新人ライターに自伝を書いてもらう為に自分の人生をふりかえる話。 老俳優を松本幸四郎、新人ライターを市川染五郎が演じ、親子共演が話題になった。 老俳優が語る人生は波瀾万丈で感動的な話だが、実際には驚くべき(?)真実が隠されていた。

「君となら〜Nobody Else But You」(再演1997年)
出演は斉藤由貴、佐藤慶、角野卓造、小倉久寛、高林由紀子ほか。 娘の恋人が父親よりも年上だったという設定で、それをごまかすために嘘をつきまくる話。 娘を斉藤由貴、恋人を佐藤慶、父親を角野卓造が演じている。 小倉久寛は娘の恋人の息子(ややこしい)の役で、初演(1995年)の時は益岡徹が演じていたようだ。 WOWOWで放送された公演時には、バスケットボールをする場面で、ゴールしてはいけないのに、 偶然ゴールしてしまうというハプニングが起こった。

「彦馬がゆく」(再々演2002年)
出演は筒井道隆、酒井美紀、伊原剛志、松金よね子、小日向文世、松重豊、梶原善、阿南健治ほか。 江戸幕末期、浅草の写真館を舞台に、写真師・神田彦馬とその家族たちの目を通し、動乱の幕末を庶民の側から描き出す。
東京サンシャインボーイズの舞台の再々演。
WOWOWでの放送は舞台からの生放送という試みで、この時だけ特別に三谷幸喜が村田役で出演した。

「バッドニュース☆グッドタイミング」(2001年)

「オケピ!」(再演2003年)

パルコプロディースの三谷幸喜作品はこちらへ


映画
「12人の優しい日本人」(1991年)
監督は中原俊で、脚本が三谷幸喜と東京サンシャインボーイズ、 出演は相島一之、塩見三省、上田耕一、豊川悦司、梶原善ほか。 日本に陪審員制度があるという設定で、12人の陪審員が論議を戦わせる話。 何度も再演された東京サンシャインボーイズの人気舞台を映画化。 東京サンシャインボーイズからも数人出演したが、西村雅彦の出演はなし。 当時まだ無名同然の豊川悦司がなかなか良い役。

「ラヂオの時間」(1997年)
脚本と監督は三谷幸喜。 出演は唐沢寿明、鈴木京香、西村雅彦、井上順、戸田恵子、梶原善、並樹史朗、奥貫薫、小野武彦、藤村俊二、布施明、近藤芳正ほか。 生放送のラジオドラマ放送で、役者のわがままで本来の話からどんどんずれていってしまう話。 東京サンシャインボーイズの同名舞台をスケールアップして映画化。三谷幸喜の初監督作品でもある。 「ラヂオの時間の時間」というアメリカの映画紹介番組を模したメイキングは名作。 本作のLDには監督のオーディオコメンタリーや本当のラジオドラマ等が収録された豪華版。

「みんなのいえ」(2001年)
三谷幸喜2作目となる監督作。出演は唐沢寿明、田中邦衛、田中直樹、八木亜希子。三谷幸喜自身の経験を元にしたという、マイホームの建築にまつわる出来事を描いたコメディ。豪華なカメオ出演にも注目。


その他
小説「古畑任三郎 殺人事件ファイル」(1994年6月)
「警部補・古畑任三郎」のノベライズ版で、普通は脚本家はノベライズまで書かないが、これはちゃんと三谷幸喜が書いている。 内容はTVシリーズとほぼ同じだが、2話分小説化されてない。 「警部補・古畑任三郎」の放送段階で色々と文句が付けられたので、その問題を大体クリアしている。 文庫版2冊も発売された(内容は単行本と同じ)。

アニメ「サザエさん」
意外な事に三谷幸喜は「サザエさん」の脚本も書いていた。 オンエアされたのは「ワカメの大変身」(1985年7月4日放送)、「波平つり指南」(同8月4日)、 「妹思い、兄思い」(同8月11日)、「タラちゃん成長期」(同8月18日)の4本。 「タラちゃん成長期」でプロデューサーの怒りを買い、クビになったそうだ。


戻る